2022/02/14 00:00 | 今週の動き | コメント(3)
今週の動き(2/13~19)ウクライナ情勢、北朝鮮のミサイル、イラン核合意交渉
北京五輪は、今のところ選手の政治的な発言などで荒れることもなく(仕事柄、こんな斜め目線で見てしまうわけですが)、白熱した試合が見られていますね。日本はこれまでのところ金2、銀4、銅5。
平野歩夢選手の金メダルの映像を見ましたが、素人目に見ても異次元の世界のパフォーマンスでした。平野選手は東京五輪で見たばかりでしたね。二刀流もまた異次元の活躍ですが、2年連続で五輪に出るというのもまたすごい話です。
羽生結弦選手は、「報われない努力だったかもしれない」という発言が胸に刺さりました。ここまでの域に達した人ですら、そういう思いに至るとは。もっとも、五輪2連覇を達成した今、羽生選手にとって重要だったのは、勝ち負けよりも自分の限界への挑戦だったのでしょう。そこまで孤高の境地に達すること自体が想像を絶する偉業のように思います。
努力が報われなかったといえば、高梨沙羅選手の失格はショックでした。ルールであれば仕方ないかもしれませんが、それにしても理不尽な不意打ちで選手を貶めるような面があったのであれば、それは改善して欲しいものと思います。現実は理不尽とはいえ、誠実に自分に向き合い、ひたむきに努力を続けた人が報われるような制度をできるだけ追求して欲しいと思います。これは、スポーツに限らない話ですね。
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先週の動き
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2/6(日)
・北朝鮮の最高人民会議の招集(平壌、~7日)
・英国のエリザベス女王の即位70年
・コスタリカ大統領選挙
2/7(月)
・米独首脳会談(ワシントンDC)
・バイデン政権が台湾のミサイル防衛システムの維持・保全に関する装置やサービスの売却を承認したと発表
・バイデン政権が重要・新興技術のリストの改訂版を発表
・米科学技術政策局(OSTP)のランダー局長がパワハラを理由に辞任
・仏ロ首脳会談(モスクワ)
・ドイツのベーアボック外相がウクライナを訪問
2/8(火)
・バイデン政権が日本に対する通商拡大法232条に基づく鉄鋼・アルミの追加関税の一部免除を発表
・米下院が3月11日までのつなぎ予算案を可決
・米共和党のマコーネル上院院内総務が共和党全国委員会を批判
・仏・ウクライナ首脳会談(キエフ)
・独仏ポーランド首脳会談(べルリン)
・英国のジョンソン政権が内閣改造(BREXIT担当相に保守党のジェイコブ・リース=モグ下院院内総務を任命)
・イラン核合意の当事国会合の再開(ウィーン)
・カナダでトラック運転手による新型コロナウイルス対策への抗議デモ(継続中)
2/9(水)
・米仏首脳電話会談
・NY州のホークル知事が屋内の公共施設におけるマスク着用義務の撤廃を発表
・トランプ前大統領が共和党のマコーネル上院院内総務を非難する声明を発出
・中国がリトアニアからの牛肉輸入の停止を発表
・スロバキア議会が米軍に空軍基地2か所を10年間利用することを許可する防衛協定を承認
2/10(木)
・バイデン大統領がNBCのインタビューでウクライナに滞在する米国人に退避を勧告
・ロシアとベラルーシの合同軍事演習「同盟の決意2022」(ベラルーシ、~20日)
・独仏ロ・ウクライナ(ノルマンディー形式)の高官協議(ベルリン)
・独・バルト三国首脳会談(ベルリン)
・英・ポーランド首脳会談(ワルシャワ)
・英ロ外相会談(モスクワ)
・ロシア・カザフスタン首脳会談(モスクワ)
2/11(金)
・米・大西洋各国首脳電話会談
・サリバン大統領補佐官がロシアによるウクライナ侵攻はいつ始まってもおかしくないと発言、米国人に48時間以内の退避を勧告(英独豪加等も自国民に即時の退避を勧告)
・国防総省がポーランドに3,000人規模の米軍部隊の派遣を決定
・バイデン政権がインド太平洋戦略を発表
・バイデン大統領が駐韓大使にフィリップ・ゴールドバーグ駐コロンビア大使を指名
・英ロ国防相会談(モスクワ)
・日米豪印(クアッド)外相会合(メルボルン)
・日米外相会談(同)
2/12(土)
・米ロ首脳電話会談
・米ロ外相、国防相電話会談
・ブリンケン国務長官がフィジーを訪問(島嶼国首脳とオンライン会談)
・日米韓外相会合(ハワイ)
・仏ロ首脳電話会談
・ロシア国防省がクリル諸島近くのロシア「領海」で米海軍の潜水艦を探知したと発表
●ウクライナ情勢
先週後半、ウクライナ情勢をめぐる緊迫はかつてないレベルに高まりました。サリバン大統領補佐官は、金曜の記者会見で、ロシアはいつでもウクライナに侵攻できるだけの部隊配備を完了しており、北京五輪開催中に攻撃する可能性もある、ウクライナ国内にいる米国人は48時間以内に退避すべきだと発言。米国務省は在ウクライナ大使館の職員の多数に退避を命じました。
英国やドイツなど多くの国も、自国民に即時の退避を勧告。ロシアも、ウクライナや第三国からの挑発行為の可能性があることを理由に、在ウクライナ大使館の職員の一部に退避を命じました。
そして、土曜、バイデン大統領とプーチン大統領が電話会談。ホワイトハウスの発表によれば、バイデンは、ロシアがウクライナに侵攻すれば、同盟国とパートナー国とともにただちに厳しい制裁を科すと警告。一方、ロシア大統領府のウシャコフ補佐官は、米国はロシアにとっての重要な懸念を考慮していなかった、プーチンは米国とNATOからの書面回答を精査しており、近く対応策を示すと述べました。
また、米ロ首脳電話会談に先立ち、フランスのマクロン大統領とプーチンが電話会談を行いました。フランス大統領府によれば、ミンスク合意の履行について話し合われ、対話の継続で合意したとのこと。
マクロンは、月曜にロシアを訪問してプーチン、火曜にウクライナを訪問してゼレンスキー大統領と会談し、水曜にバイデンと電話会談。そして土曜にまたプーチンと電話会談と連日の首脳外交を展開しました。
ドイツも、ショルツ首相が月曜に米国を訪問してバイデンと会談。またベーアボック外相がウクライナを訪問。木曜にはノルマンディー形式(独仏ロ宇の4か国)の高官協議が再び開催されました。今週、ショルツはロシアとウクライナを訪問する予定です。
また、英国も、トラス外相とウォレス国防相がロシアを訪問し、それぞれラブロフ外相とショイグ国防相と会談しています。
ロシアは予定どおり、ベラルーシとの合同軍事演習「同盟の決意2022」を開始しました。ウクライナ国境地帯での部隊の増強も続いているようです。サリバンの警告や在ウクライナの在外公館からの退避の動きもあり、今週にもロシアが侵攻するのでは、との見方も強まっています。
こうした最新の状況を踏まえ、今後の展望について、現時点でのコメントを述べます(※メルマガで解説)。情勢が慌ただしく変化するので、さらなるアップデートを行うかもしれませんが、その場合には随時お伝えします
●北朝鮮のミサイル発射実験
北朝鮮は、今年に入ってから7回にもわたりミサイル実験を行っており、そのペースはすでに昨年を上回っています。先月末には、中距離弾道ミサイル(IRBM)「火星12」を発射したと発表しました。
北朝鮮の軍事的行動は今後もさらに強まる可能性が高いです。読者の方から解説のリクエストがありましたので、その背景と今後のポイントについてコメントします(※メルマガで解説)。
●イラン核合意交渉
イラン核合意の当事国会合がウィーンで再開しました。しばらく取り上げることができていませんでしたが、イラン核合意への米国の再建をめぐる交渉は、最近、急速な進展を見せています。最近の動きのポイントと今後の展望についてコメントします(※メルマガで解説)。
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今週の動き
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(※メルマガで解説。)
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あとがき
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■ 「愛の不時着」カップルが結婚 ヒョンビン、ソン・イェジンさん―韓国(2月10日付時事)
久しぶりに懐かしいテーマ曲が流れてきたと思ったら、驚きのニュースでした。お二人とも初婚なんですね。
見ていたドラマのカップルが結婚すると、ドラマのハッピーエンドのイメージがさらに強くなるのか、なにか嬉しくなるものです。『ごちそうさん』『逃げ恥』などを思い出しますが、代表的な例は山口百恵さんと三浦友和さんでしょうね。私の親の世代ですが・・。
そういえば、ヒョンビンさんは、長身と雰囲気がどこか東出昌大さんに似ているように思ったものでした。東出さんは残念ながら離婚されてしまいましたが・・残念に思ったといえば、『花より男子』でしょうか。こちらは二人ともまだ独身なので、分からないかもしれませんが、私はこの作品はマンガもドラマも大好きだったので、ぜひ一緒になって幸せになって欲しいと思ったものでした。
それにしても、私が『愛の不時着』を見たのは20年の6月頃でした(当時のメルマガにも書いていました)。コロナ初期のステイホーム真っ盛りの頃で、ズーム飲みをずいぶんやっていた記憶があります。まさかそんな状況が2年も続くとは、そのときは思ってもいませんでしたね・・(苦笑)。ともかくも、めでたい話でした。何となく韓国映画やドラマをまた見たくなりました(『イカゲーム』は見ましたが、あれは「韓流」ではないですよね)。
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3 comments on “今週の動き(2/13~19)ウクライナ情勢、北朝鮮のミサイル、イラン核合意交渉”
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プーチンは西側を舐めきっている、首脳としてのキャリアが違うとの指摘がありますが、最もだと思います。バイデンやマクロンでは歯が立たないのではないでしょうか?JDさんの見解をぜひ!!
いつもありがとうございます。なるほど、ご趣旨了解しました。
次のメルマガでコメントしてみますので、少しお待ち下さい。
JDさんのメルマガ通りの展開ですね、また解説してください!