2021/07/30 16:00 | 中国 | コメント(0)
中国の教育事業の規制強化(中国恒大集団の債務問題)
■ 中国恒大の株価と社債が急落、流動性危機懸念で-巨額債務返済に不安(7月20日付ブルームバーグ)
■ 中国民間教育業界、新規制で「深刻な悪影響」予想 株価急落(7月26日付ロイター)
先週、深センに本拠を置く中国の不動産開発大手「中国恒大集団(エバーグランデ・グループ)」の銀行口座を凍結できるとの地方裁判所の判決を広発銀行が獲得し、また中国当局が同社のプロジェクト2件の販売を停止、さらにHSBCやスタンダード・チャータードがプロジェクト2件への新規融資を停止したという報道が流れました。これを受け、同社の株価と社債が急落しました。
その後、ローン返済をめぐる紛争を解決したとの報道が流れ、株価は小幅に回復しましたが、それでも年初来から5~6割の下落。巨額の債務を抱える中国恒大集団のデフォルトのリスクはこれまで何度も指摘されてきましたが、かつてなく大きなショックを与えるイベントになりました。
さらに週末、中国共産党と国務院が小中学生向け学習塾の新たな規制を発表しました。新規開業は認めず、既存の学習塾は非営利団体として登記させ、費用も政府の管理下に置く。株式発行と外国から投資を受けることも禁止するとしています。中国の教育セクターではオンライン学習塾が急成長していましたが、今回の発表を受け、教育関連銘柄の株価が急落しました。
今週に入ると、中国の市場監督当局など7つの機関がインターネット食品配送プラットフォームの配達員の待遇を改善する指針を発表。最低賃金の確保や社会保険への加入を促すとしています。これを受け、食品配送プラットフォーム大手の「美団」などの株価が急落しました。
このように、中国が立て続けに規制強化を発表し、マーケットは激しく動揺しています。ハイテクや教育から、次の標的になるのではないかと懸念される医療、さらには不動産関連へと売りが広がっています。読者の方からのリクエストもありましたので、これら一連の動きのポイントと今後の展望について解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。目次は以下のとおりです。
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中国の教育事業の規制強化(中国恒大集団の債務問題)
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●不動産規制
●教育規制
●今後の展望
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あとがき
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■ 【東京五輪】 ソフトボール、日本がアメリカ破り金メダル 北京に続き2大会連続(7月28日付BBC)
熱戦が続く東京五輪ですが、ソフトボールは08年の北京に続いて日本が連覇。日米それぞれの先発投手である上野とアボットは北京の決勝と同じという因縁。試合の内容も、私も観戦しましたが、劇的なプレーが連発、最後の上野投手の再登板含め、ドラマのような展開でした。
あと印象的だったのは上野投手のボールが打者の金属バットをへし折った場面。ドカベンかと思いましたね(笑)。
ドカベンといえば、『大甲子園』『プロ野球編』と甲子園時代のキャラクターたちがその後も活躍を続けた大河ドラマのような作品。作者の水島新司先生は昨年引退宣言をされましたが、もし描き続けておられたら、『東京五輪編』があったのだろうかと思います。というか、そういえばドカベンって『メジャーリーグ編』『WBC編』などもなかったですね。水島作品にはあくまでもドメスティックという美学があったような気もします。それもまた良しでしょうか。
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