2021/05/04 05:00 | 米国 | コメント(0)
バイデンの施政方針演説(政権100日)
■ 「アメリカはまた動き始めた」 バイデン米大統領、「一世一代の投資」求める議会演説(4月29日付BBC)
■ Remarks as Prepared for Delivery by President Biden — Address to a Joint Session of Congress(4月28日付The White House)
バイデン大統領が上下両院合同会議で政権発足後初めての施政方針演説を行いました。施政方針演説は2月に行われるのが通例ですが、コロナの影響もあり、政権発足100日の前日のタイミングになりました。
バイデンの背後にはハリス副大統領(上院議長)とペローシ下院議長が並び、バイデンは冒頭、「マダム・スピーカー(議長)、マダム・バイス・プレジデント(副大統領)」と呼びかけ、「このような言葉を発した大統領はこれまでいなかった」と誇らしげに述べました。2人の女性が議長席に並んで座るのは、たしかにインパクトのある光景でした。
バイデン政権発足100日を迎えた翌日、バイデンはジョージア州アトランタを訪問し、演説を行いました。ジョージア州は昨年の大統領選と上院選でバイデンと民主党が勝利し、民主党のトライフェクタを実現させた地域であり、来年の中間選挙でも再び上院選が行われます。これだけの重要州だけに早くから選挙を見据えて重点的にアピールしているわけです。
本日は、バイデンの施政方針演説の意義とバイデン政権の100日の評価、今後の展望について解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。目次は以下のとおりです。
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バイデンの施政方針演説(政権100日)
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●施政方針演説
●政権の100日
●バイデン外交
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あとがき
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ニッキー・ヘイリー元国連大使が自分の名前を「Nimrata」から「Nikki」という欧米風の名前に変えたのはなぜか、それは人種差別を避けるためだったのでは、との質問に対し、ヘイリーは、Nikkiはパンジャブの言葉で「小さい」という意味だ、元からミドルネームだったと回答しました。
このやりとりの背景には、米国の歴史教育をめぐる論争があります。NYタイムズは、米国の人種差別の歴史を強調する教育を推進する運動(1619プロジェクト)を提示しましたが、ヘイリーら保守派は、そうした教育は米国の分断を深めるとして反対しています。ヘイリーはインド系なので、貴方もかつては人種差別の対象になったのではないか、とリベラルの一部は指摘しているわけです。
「Nikki」という言葉は、たしかにニコル、ニキータといった欧米の名前のニックネームです。ただ、ヘイリーが言うとおり、パンジャブ語やヒンディー語にもある言葉で、インドにもNikkiという名前の女性は結構います。
そういえば、ニッキー・ミナージュはインド系(アフリカ系、トリニダード系のミックス)で、芸名のミナージュも本名のマナージュと言って、インド風の名字です。ただニッキーも芸名ですし、そこまでインドのアイデンティティを強調しているわけでもないので、たぶんインドの名前というわけではないと思うのですが。ご存じの方がいたら教えて下さい。
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