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2021/04/27 05:00  | 東南アジア |  コメント(0)

ミャンマーに関するASEAN首脳会議


ASEAN、ミャンマー軍に暴力の停止求める 対話仲介の特使派遣など合意(4月26日付BBC)

インドネシアの提案でミャンマー情勢について話し合うべくASEAN特別首脳会議がジャカルタで開かれ、ミャンマーからミン・アウン・フライン国軍司令官が出席しました。クーデター後初めての外国訪問でした。

ミン・アウン・フラインは軍服ではなくスーツ姿で登場。軍トップではなくミャンマーを代表する立場とのアピールがあるとみられます。なお、タイ、フィリピン、ラオスは首脳の出席を見送りました。

首脳会議後に発出された議長声明には、(1)暴力の停止とすべての当事者の自制、(2)平和的解決に向けたすべての当事者の建設的な対話、(3)ASEAN特使の仲介、(4)人道支援、(5)ASEAN特使のミャンマー訪問とすべての当事者との会談を述べた「5点のコンセンサス」が含まれています。ただし、アウンサン・スーチー国家顧問らの解放については「コンセンサス」に含まれず、議長声明で「外国人を含むすべての政治犯の釈放を求める声も聞いた」と書かれるにとどまりました。

NLD議員らが国軍に対抗して発足した「連邦議会代表委員会(CRPH)」は、先々週、「挙国一致政府(National Unity Government, NUG)」の発足を宣言しています。そして、拘束されているスーチー国家顧問、ウィン・ミン大統領をそれぞれ国家顧問と大統領とし、副大統領や首相を含む閣僚をあらたに任命しました。CRPHの「顔」であるササ医師は「国際協力相」に就任しました。

NUGはASEAN首脳会議がコンセンサスに至ることを歓迎する声明を出しました。また、議長声明が出た後、ササ氏がメディアへのインタビューで議長声明を歓迎するとコメントしています。

こうした動きを含め、最新のミャンマー情勢について解説します。

※ここから先はメルマガで解説します。目次は以下のとおりです。

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ミャンマーに関するASEAN首脳会議
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●現地の状況
●ASEANと日本の役割
●民主派の挙国一致政府

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あとがき
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先日、ジョン・ベイナー元下院議長の回顧録『On the House: A Washington Memoir』が発売されましたが、そのオーディオブックは、ベイナー自身が本を朗読するのみならず、ときどきアドリブのコメントを加えるというサービス精神旺盛(?)のものになっています。

表紙はベイナーが優雅にワインを持った姿ですが、録音のときもワインを飲んでいたそうで、だから口がすべるかもしれないと本人がツイッターで言い訳(?)をしていました。

ではどんなことを言っていたのかといえば、先ほどのツイッターに添付された音声を再生すると、0:28から「P.S.(追伸)」と述べた後、「テッド・クルーズ、go f**k yourself」といきなり耳を疑う表現でクルーズを罵倒。優雅な姿から想像もできないような衝撃的な暴言ですが、ワインのせいということなので、まあ仕方ないですね(笑)。

ベイナーは11~15年に下院議長を務めましたが、これは10年の中間選挙で共和党が下院で歴史的圧勝をおさめたときの議会です。したがってベイナーは極めて強力な下院議長になったはずですが、実際には、非常に苦しい立場に置かれました。なぜなら、10年の中間選挙はティーパーティー旋風が起こったときで、ベイナーをはじめとする主流議員は新人議員たちの突き上げに苦しめられたからです。最終的にベイナーは任期途中で辞任に追い込まれました。

ティーパーティー議員は下院で「フリーダム・コーカス」を結成しますが、ベイナーは著書で「クレージー・コーカス」と呼んでいます。またFoxをはじめとする保守メディアの過剰に保守的な報道も非難しています。ベイナーがテッド・クルーズに「f**k」と罵倒した背景にはこうした事情がありました。

なおフリーダム・コーカスは今なお強い影響力を誇り、トランプ前大統領が大統領に就任すると、トランプを最も強く支援する勢力になりました。テッド・クルーズの活躍もご存知のとおりです。共和党の混迷はトランプ時代に鮮明になったように見えますが、その淵源はベイナーの時代からすでに存在していたわけです。

最後に、ベイナーはダンディーな紳士に見えますが、感情をあらわにする(すぐ泣く)ことで有名で、ローマ教皇が15年に上下両院合同会議で演説したときは感激のあまり後ろの席でずっと泣いていました。隣にいるのはバイデン副大統領(上院議長)。カトリックのコンビでした。こういう性格も考えると、ワインを飲んで暴言を吐いてもそれほど違和感はないかもしれません(笑)。

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