2021/04/19 00:00 | 今週の動き | コメント(1)
今週の動き(4/18~24) 日米首脳会談、米軍のアフガン撤退、ロシア制裁、イラン核施設攻撃、気候変動サミット
永田町ディープスロートさんのメルマガが始まって1週間になりましたが、予想を超えるペースで申し込みをいただいているようです。ありがたいことです。
私も、グッチーポストの仲間ですが、一読者の視点で毎回楽しみに読んでいます。菅首相の訪米も終わり、衆院選に向けた動きも本格化する中で、永田町さんの分析は、日本の外交とマーケットの動向にも関わり、私とSaltさんのメルマガにとっても大いに刺激のある発信になると期待しています。グッチーポストの発信はバラエティに富んでおり、色々な楽しみ方があると思いますが、こうした総合的な発信の魅力もぜひ感じていただければと思います。
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先週の動き
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4/11(日)
・米・イスラエル国防相会談(テルアビブ)
・米比国防相電話会談
・ミネソタ州ミネアポリス郊外のブルックリンセンターで黒人男性ダンテ・ライト氏が白人警官に射殺される事件
・韓国の丁世均首相がイランを訪問(~13日)
・イランがナタンズの原子力施設で電気系統のトラブルがあり、テロ攻撃によるものと発表
・ヨルダンのアブドラ国王とハムザ前皇太子が独立100周年の記念式典に出席(アンマン)
・ペルー大統領選挙(1位ペドロ・カスティジョ、2位ケイコ・フジモリ、6月6日に決選投票)
・エクアドル大統領選挙決選投票(元銀行頭取で右派のギジェルモ・ラソ氏が勝利)
4/12(月)
・米ホワイトハウスが半導体のサプライチェーンに関する19社との会合を開催(オンライン)
・バイデン大統領が国家サイバー長官にクリス・イングリス元NSA副長官、サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)長官にジェン・イースタリー元NSA幹部、司法省の法律顧問局次官補にクリストファー・シュローダー氏を指名
・米比合同軍事演習「バリカタン」(フィリピン、~23日)
・G7外相がウクライナ国境地帯におけるロシア軍の増強に懸念を表明する共同声明
・台湾国防部が中国軍の戦闘機など25機の防空識別圏(ADIZ)への侵入を発表
・イランのザリーフ外相がナタンズの原子力施設で起きた電気系統のトラブルはイスラエルの攻撃によるものと非難し、報復措置をとると表明
4/13(火)
・米ロ首脳電話会談
・ブリンケン国務長官がブリュッセルを訪問(~15日)
・オースティン国防長官が米軍のドイツ駐留部隊を今年秋までに500人増やすと表明(ベルリン)
・クリス・ドッド元上院議員、アーミテージ元国務副長官、スタインバーグ元国務副長官がバイデン政権の非公式代表団として台湾を訪問
・米CDCとFDAがジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナウイルスワクチンの接種の中断を勧告
・GM、フォードを含むミシガン州に拠点を置く37社が投票権を制限する法案への反対を表明する共同声明を発表
・イランがウランの濃縮度を60%に引き上げると発表
・UAEのフジャイラ沖でイスラエル関連の船舶が攻撃を受けたとイスラエルのメディアが報道
・ミャンマーの正月休み(ティンジャン)(~19日)
・日独外務・防衛閣僚会合(2+2)(オンライン)
・中国、台湾、韓国が日本の東京電力福島第1原子力発電所の処理水を海洋放出する方針決定に対して懸念を表明(米国は透明性のある決定と評価)
4/14(水)
・バイデン大統領がアフガンに関する演説(駐留米軍を9月11日までに撤退させると発表)
・NATO外相・国防相会議(オンライン)(NATOがアフガン駐留軍の撤退を5月1日までに開始することで合意)
・ケリー気候変動問題特使が中国と韓国を訪問(~17日)
・ハイチのジュート首相が辞任
4/15(木)
・バイデン大統領がロシアに関する演説(ロシア制裁に関する大統領令に署名、財務省は米金融機関によるロシア中銀等との取引の制限、国務省はロシア外交官10人の国外追放を発表)
・ブリンケン国務長官がアフガニスタンを電撃訪問
・台湾の蔡英文総統がバイデン政権の非公式代表団と会談(台北)
・北朝鮮の太陽節(故金日成の誕生日)
・イラン核合意の当事国の合同委員会(ウィーン)
4/16(金)
・日米首脳会談(ワシントンDC)
・菅首相がハリス副大統領と会談(同)
・米財務相が半期為替報告書を公表
・ロシアが米国の制裁に対する報復の制裁を発表(ヘインズ国家情報長官、ボルトン元大統領補佐官ら8人の入国禁止、米国外交官10人の国外追放))
・ケリー気候変動問題担当特使が韓正副首相と会談(オンライン)
・仏独中の首脳が気候変動に関する協議(習近平国家主席が参加)(オンライン)
・中国の21年第1四半期の実質GDP成長率の発表(前年同期比+18.3%)
・韓国の文在寅大統領が次期首相に金富謙元行政安全相を指名
・仏・独・ウクライナ首脳会合(パリ・オンライン)
・キューバのカストロ共産党第1書記が退任の意向を表明
4/17(土)
・ミャンマー正月
・英国のフィリップ殿下の葬儀(ロンドン近郊)
●日米首脳会談
菅首相が訪米し、バイデン大統領と初めての首脳会談を行いました。バイデンにとっては対面で会う初めての外国首脳になります。
日米首脳会談後、「日米首脳共同声明」が発出されました。また、別添文書として、「日米気候パートナーシップ」と「日米競争力・強靱性(コア)(Competitiveness and Resilience (CoRe) )パートナーシップ」という文書も発表されています。
日米首脳共同声明には1969年の佐藤・ニクソンの首脳会談後の声明以来、初めて台湾が言及されました。その他の点も含め、今回の首脳会談の意義について、今週、別稿で解説します。
●米軍のアフガン撤退宣言
バイデン大統領がアフガンに関する演説を行い、9月11日までに駐留米軍を撤退させると発表しました。アフガン侵攻のきっかけになった9・11からちょうど20年後を撤退の目標に置いたことになります。
米国では「永遠の戦争」を終わらせる宣言ということで、大きな注目を集めています。その意義についてコメントします(※メルマガに限定)。
●米国のロシア制裁
米国が20年選挙への介入やソーラーウィンズへのサイバー攻撃を理由として、ロシアへの追加制裁を発表しました。今回の制裁は、米金融機関がロシア中銀、財務省などが発行するルーブル建てと外貨建ての債券を購入することの禁止、ロシア人外交官10人の追放です。
ロシアはすぐさま報復の制裁を発表。こちらは、ヘインズ国家情報長官、ガーランド司法長官、ライス国内政策会議委員長、ボルトン元大統領補佐官ら8人の入国禁止と米国人外交官10人の追放です。
米ロの制裁の応酬の意義についてコメントします(※メルマガに限定)。
●イラン核施設への攻撃
イランのナタンズの原子力施設で電気系統のトラブルがあり、イランはイスラエルの攻撃によるものと断定してイスラエルを非難、報復措置をとると表明しました。
そして、イランはウランの濃縮度を60%に引き上げると発表。また、UAEのフジャイラ沖でイスラエル関連の船舶が攻撃を受けたとイスラエルのメディアが報じています。
今回の動きの評価と核合意交渉に与える影響についてコメントします(※メルマガに限定)。
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今週の動き
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(※気候変動サミットなど、メルマガに限定)
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あとがき
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■ 台湾総統が米訪問団と会談、「中国の挑発行為阻止で協力」(4月15日付ロイター)
ドッド元上院議員、アーミテージ、スタインバーグ両元国務副長官の訪台ですが、蔡英文総統との会談後の記念撮影でワンコが3匹。蔡英文も「私たちの人々とペットのために」とツイート。
さすが蔡英文ですが、あれ、ネコではないのか・・と思ったところ、やはり蕭美琴・駐米台北経済文化代表処代表(事実上の駐米大使)が「ネコはどこ?」とコメント。これに対し、頼清徳副総統が「ネコが撮影しました」と回答しました。
中国の「戦狼外交」に対抗する台湾の「戦猫・戦犬外交」はここでも真価を発揮したようです。
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One comment on “今週の動き(4/18~24) 日米首脳会談、米軍のアフガン撤退、ロシア制裁、イラン核施設攻撃、気候変動サミット”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
アフガン、ロシア、イラン・・どれも個人的にとても興味のある内容ばかりでした。
特にアフガンはメルマガでも出てくる「犠牲」について、米国内ではどんな議論があるのかなど、国民が紛争地帯を近くに感じる機会が少ない日本人(幸せなことではありますが)としては理解したい点でもあります。
続編があるようですし、このあたりはしっかり学びたいです。