2020/11/26 07:10 | 東南アジア | コメント(0)
ミャンマー現代史(1): 独立と軍事政権の時代
■ ミャンマー総選挙、アウンサンスーチー氏率いる与党が過半数 公平性に疑問も(11月13日付BBC)
11月8日にミャンマーで総選挙が行われ、アウンサン・スーチー国家顧問率いる与党NLDは、改選議席の83%を占める396議席を獲得しました。単独過半数を維持するために必要な322議席を大幅に上回り、15年総選挙の議席(390)を上回る圧勝で、第2次政権の発足(21年3月予定)を確実にしました。
ミャンマーの民政移管は2011年ですが、そのときの政権は国軍系政党であるUSDPが担っていました。自由で公正な選挙が行われたのは15年11月で、その結果に基づき、真の意味で「文民政権」が誕生したのは、16年3月のNLD政権発足時といえます。そして、5年後、今回の選挙を迎えたわけで、真の意味での文民政権の移行(継続)が実現したのは初めてといえます。
新型コロナウイルスの感染拡大により、他国と同様、ミャンマー経済は大幅に落ち込んでいますが、それでも「アジア最後のフロンティア」として、日本をはじめとする外国の企業からの期待は大きく、海外直接投資は増加を続けています。また、日米の「自由で開かれたインド太平洋」戦略と中国との関係において、東南アジアは重要な位置を占める地域ですが、ミャンマーは日米と中国との間でバランスをとっており、戦略的観点からも重要な国といえます。
ミャンマーの動きについては、これまでイベントがあるたびにお伝えしてきましたが、この国を深く理解するためには、その成り立ちと歴史を知る必要があります。そこで、これから2回にわたりミャンマーの現代史を解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。目次は以下のとおりです。
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ミャンマー現代史(1) :独立と軍事政権の時代
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●「ミャンマー」の成り立ち
●植民地時代と独立
●ビルマ式社会主義と軍事政権
●民主化運動の弾圧
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あとがき
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■ トランプ米大統領が七面鳥に恩赦 2年前の感謝祭とは違い・・(11月24日付BBC)
サンクスギビングということで、トランプ大統領が七面鳥に恩赦を与えました。2羽のうち1羽にのみ恩赦を与える恒例の行事です。
この恩赦、2年前には、トランプは、(どちらに恩赦を与えるかの)選挙は公平だった、しかし恩赦を受けられなかった七面鳥は敗北を認めず、再集計を求めたと発言していました。今の状況を考えると、あまりにも皮肉なブーメランに聞こえますね・・。
ちなみに本メルマガで何度となく取り上げているドラマ『ザ・ウエストウイング』でも、七面鳥への恩赦を主題にしたエピソードがありました。いや、本当に勉強になるドラマですね(笑)。
なお『ザ・ウエストウイング』で大統領を演じたマーチン・シーンは、映画『デッドゾーン』(デヴィッド・クローネンバーグ監督、1983年公開)でも大統領(に将来なる政治家)を演じています。大統領アクターとでも言えそうですね。ただ、同じ米国の大統領でも、『ザ・ウエストウイング』は世界の繁栄を追求し、『デッドゾーン』は核戦争を始めるという、真逆のタイプでした。
『デッドゾーン』は、未来を予知できる能力を得た主人公が、人気政治家が未来において大統領になり、核戦争を始めるというビジョンを見て、その政治家を暗殺しようとする物語です。主人公を演じたクリストファー・ウォーケンの青白い炎のような、儚くも美しい姿が強い印象を残します。
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