ブログ記者によるオンライン新聞 グッチーポスト

The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2019/09/03 05:00  | 欧州 |  コメント(7)

G7ビアリッツ・サミット

G7、米イラン首脳会談に向け前進 ロシア復帰で合意得られず(8月26日付ロイター)
2019 G7ビアリッツ・サミット(8月26日付外務省)
イランのザリフ外相、G7サミットを電撃訪問 緊張緩和に向け(8月26日付BBC)

G7ビアリッツ・サミットは、貿易、イラン、ウクライナ、リビア、香港の5項目について数行ずつ記述した、1ページの宣言文書を発表して閉幕しました。「首脳宣言」の採択が行われなかったのは、75年のサミット発足以来初めてのことです。

一方、トランプ大統領と他の首脳との対立は、前回と比べると、少なくとも表面的には顕在化しませんでした。

「G7シャルルボア・サミット」(18/6/11)

米仏が対立したデジタル課税についても、トランプとマクロン大統領は一定の合意に達したと発表しました。

また、イランのザリーフ外相の電撃訪問というサプライズがありました。さすがにトランプとの会談は実現しませんでしたが、ザリーフは、招待者のマクロンはじめ、仏英独の代表団と会談しました。

英国のボリス・ジョンソン首相にとっては大舞台のデビュー戦になりました。随所にボリスらしさが見えたようです。

イタリアのコンテ首相は、辞表を提出してからの参加になりましたが、その後、五つ星運動と民主党の協議により、首相続投が決まりました。トランプは、サミットでコンテに会った後、ツイッターでコンテのことを褒め称え、「首相を続けることを望む!」と述べましたが、これが効いたという説もあります(笑)。

読者の方もご存知のとおり、私は、G7や多国間会議に対しては、どちらかといえば冷めたコメントをすることが多いですが(笑)、今回のサミットはなかなか面白かったと思います。私からのコメントを述べます。

※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。

***********
G7ビアリッツ・サミット
***********

●マクロンの手腕
●ザリーフの電撃訪問
●ボリスのデビュー

***********
あとがき
***********

無礼かジョークか? ジョンソン首相、マクロン大統領との会談で机に足をのせる(8月24日付Sputnik)

トランプのドラルでのサミット開催提案に続くサミットネタです。

イートン校とオックスフォードを出ているオレだけど、こんなやんちゃもやってしまうんだぜ、ワイルドだろう~?・・という、ボリスらしいパフォーマンスかな、と思います。しかし、ほんの一瞬で引っ込めてしまうあたり、実は小心者(人の目を気にする)という部分が垣間見えた気もします。

こうした「キャラクター」勝負でアピールする政治家が増えているのも、「トランプ時代」であり、「SNS政治」を象徴している、ということなのでしょう。この点については、いずれ本稿でも取り上げたいと思っています。

メルマガ「世界情勢ブリーフィング」をお読み頂くにはご登録のお手続きが必要です。
既にお手続き済みの方はこちらから今月の配信済みメルマガの確認と再送信が行えます(ログインが必要です)。

お申込みについてはこちらをご参照ください。

7 comments on “G7ビアリッツ・サミット
  1. KB より:
    みんなクセがすごいんじゃ!

    今回は写真大喜利。最後まで気が抜けません(笑)
    TwitterにFB、インスタのおかげで、政治や外交が近くなった気がして、実際楽しんでいますが、このような直接語り掛ける「SNS政治」の功罪が気になります。ぜひ楽しみにしています。
    マクロン大統領しかり、どの世界でも、実務を知っている人は強いですね。そして、ボリスリスクは気になるところです。
    国際会議のリアルな裏話が散りばめられたメルマガを今回も楽しく拝読いたしました。

  2. TK より:
    韓国の解説ありがとうございました

    今回の件では、勝った負けたの記事が氾濫しており、日本のリスクはどうなんだろうと疑問に思っていましたので、勉強になりました。
    ジャーナリストの評価も含めて。
    ネットで古森さんT濱さんの寄稿を拾い読みすることが多いので。
    ところで以下の2点についてJDさんのご意見伺えれば幸いです。
    1.NSC谷内局長退任とのこと、日本の外交政策に影響はあるのでしょうか。
    2.日本が北朝鮮との国交を回復した場合、どれだけの負担を強いられるのでしょうか。またその対策はあるのでしょうか。

  3. 那須の山奥の兄ちゃん より:
    GSOMIA

    いろいろメルマガをみて考えさせられました。

    GSOMIA締結の経緯などを見るとさまざまなことがわかってきました
    GSOMIA締結の理由は慰安婦問題に端を発している部分があり
    この締結も、かなりゴタゴタがあったことを知りました。

    故に、日本の外交、安全保障関係者が
    常軌を逸しているというのは
    なんとなく理解できました

    今回、この韓国のGSOMIA破棄は
    結局、従軍慰安婦問題を解決する気もない
    というメッセージをも内包しているのだと気づきました

    国内では
    日本の言い分ばかりですが

    日本の最大の問題点は
    政治と経済をごっちゃにしていること

    尖閣の問題で
    中国がレアアースを禁輸にしましたが
    いかにもお行儀が悪いと思います。

    日本は同じようなことをやっているのだねと思いました
    政治の問題は政治で決着をつけるのが
    先進国たる道筋のような気がします。

    ともかく相手が100パーセント悪いなんてことは
    裁判や法律闘争ではないのですから
    お互いの非を認め
    棚上げにさっさとしてくれ
    とは思います(笑)

    ただ外交関係者が頭にくるのは
    当然だと思いますけど
    冷静を保ちたいものです。

    意味不明ですいません
    しかし韓国の憲法裁判所というのは
    法律上、どういう位置に立つのでしょうか?
    最高裁と憲法裁判所の関係性がよく
    わかりません

  4. china より:
    サービス精神

    ボリスの「机に脚」の件はサービス精神が旺盛な人なのだろうなと思いました。しかもリンク先の記事ではマクロンが先にコーヒーテーブルをフットレストとして提案したと書かれているので、それが事実であればマクロンの振りに乗っかったものであり、足のおき方、一瞬で足をおろしたこと、直後に「ごめん」と手をあげている辺りなど、トータルで見ると「控えめでノリの良い人」に感じます。うわさに聞くほど破天荒なキャラではないのかなと思いました。政治的にやっていることは破天荒ですが。

    あと同じ記事中にあるマクロンとの握手も面白いですね。彼は7秒くらいで手を離そうとしているのにボリスが離さないものだから、握手をしたまま2人で歩き出すという、なんとも不思議なシチュエーション。ボリスが握手した手をブンブン上下に振る様も、人懐こい性格なのかなと思わせます。面白いですね。

    英国議会は再開早々慌ただしく展開しているようですが、大丈夫でしょうか。色々目が離せませんね。
    英国議会と言えば、以前ご紹介頂いたバーコ―下院議長の「野次の諌め方(PMボリス・ジョンソンVer.)」が面白かったです。(https://youtu.be/aR_YOHO3fa0)
    途中「叫んでも声帯の無駄遣い」と注意を促すのですが、一番声帯に負担をかけているのは、バーコ―議長の「オーダー!」だと思うんですよね。「オーダー」のアレンジメントは少な目ですがバーコー節は健在でした。

  5. JD より:
    TKさん

    こちらこそコメントありがとうございました。
    ご質問ですが、
    1.については、あまり影響はないと思います。
    私は谷内さんをよく知っていますが、基本的には組織の方向性に沿って動くタイプです。その意味では、余人をもって代えがたい、とまでは言えないと思います。
    ただ、後任が北村内閣情報官というのは・・驚きです。各国との調整が困難になるとまでは言えないまでも、かなり非効率になるような気がします。
    2.については、難問ですね(苦笑)。賠償を念頭に置いているかと思いますが、韓国への賠償額も考慮しながら、相当の金額を考えざるを得ないのではないかと思います。本気で国交正常化をやるのであればですが。

  6. JD より:
    那須の山奥の兄ちゃんさん

    韓国の憲法裁判所は、「ドイツ型(分散制)」と言われるもので、通常の裁判所とは別に、憲法判断を行う特別の裁判所として独立しています。原告が憲法の判断を求める場合には憲法裁判所に訴えを提起し、法律の判断を通常裁判所(最終審が大法院(最高裁判所))に訴えを提起する、というシステムになっています。上下関係はなく、役割分担という建前です。

    日本の場合は、「米国型(一元制)」で、通常の裁判所(最終審が最高裁)が憲法判断を行うので、憲法裁判所は存在しません。

    どちらのシステムを採るかは、理念や沿革が絡むので、簡単に説明はできないのですが、韓国の場合、軍事政権の歴史もあり、憲法訴訟となると政治問題との関係が深くなるので、通常の司法権から独立させた、という経緯があったようです。

  7. JD より:
    chinaさん

    ご紹介下さった動画、面白いですね。
    これだけ大変なことになっても、どこか余裕というか、ユーモアがあるのが、さすが英国人・・ということですかね。

コメントを残す

* が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。