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2018/11/30 05:00  | 東南アジア |  コメント(4)

「アウンサン・スーチー政権」の2年半

国際人権団体アムネスティ、スーチー氏の人権賞をはく奪(11月13日付CNN)

15年11月の総選挙での劇的な勝利を経て、アウンサン・スーチー率いるNLDが16年3月に半世紀ぶりに公正な選挙を経た文民政権を発足させてから2年半が経ちました。

選挙直後のミャンマーの人々の盛り上がりはすごいものがありました。ついに、軍事政権の時代が終わり、我らが英雄スーチーが国を導いてくれる・・夢のようだ、という高揚感に満ちていました。

しかし、2年半が経った今、あのときの興奮は幻想だったのだろうか・・という雰囲気が漂いつつあります。

経済は減速し、海外直接投資は停滞し、ミャンマーチャットは急落し、物価は上昇。そして、世界が讃えたアウンサン・スーチーの名声は「ロヒンギャ」問題によって地に堕ちてしまったようです。それを象徴する最近の出来事が冒頭記事のアムネスティによる賞の剥奪でした。

今月初めには補選が行われましたが、NLDの議席は11から7に後退しました。少数民族地域はまだしも、ヤンゴンの選挙区で、しかも軍系政党のUSDPに敗れたのはNLDに大きな衝撃を与えました。

では、NLD政権はこの2年半の間に何をしてきたのか。何がダメだったのか。これから経済は良くなるのか。ロヒンギャ、中国、軍との関係はどうなのか。次期総選挙は2020年だが、NLDは勝てるのか。

例によって前置きが長くなりましたが(笑)、本日は、こういったポイントについて、現地で得た最新の情報と現場の感覚を活用しながら解説します。

※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。

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「アウンサン・スーチー政権」の2年半
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●ミャンマー・ブーム
●NLD政権の2年半
●経済政策の活性化
●ロヒンギャ問題の難しさ
●中国への傾斜?
●20年総選挙の展望
●一過性のブームを超えて

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あとがき
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イタリア映画の巨匠ベルナルド・ベルトルッチが亡くなったとのこと。

私が最初に見たベルトルッチ作品は『ラストエンペラー』(1987年)。中学生の頃に、映画館で見ましたが、多感な少年には刺激が強かった。激動の展開、ラストシーンの詩情、坂本龍一甘粕正彦役で出演)の音楽が鮮明に記憶に残っています。当時は中国で映画を撮影すること自体が珍しく、中国に関する映像のイメージも今とはまったく違うものでしたね。

それ以来、主要な作品はだいたい見ましたが、最も感慨深かったのは『1900年(Novecento)』(1976年)。1901年に生まれた二人の男(ロバート・デニーロジェラール・ドパルデュー)の生き様を通して、激動のイタリア現代史を描いた大作ですが、何と言ってもすごいのは5時間16分という尺の長さ。『ベン・ハー』どころではありません。

私が知る限りこれを超える長さの作品は、『大いなる幻影』(ジャン・ルノワール監督、1937年)の名優エーリッヒ・フォン・シュトロハイムが監督した『愚なる妻』(1922年)。イングマール・ベルイマン監督の『ファニーとアレクサンデル』(1982年)も5時間に及びますが、これは元々テレビ放送用だったので「大長編映画」とはちょっと趣が違いますね。

ちなみにベルイマンの作品も主要なものは見ましたが、最も強烈な印象が残ったのは『処女の泉』(1960年)。ここでは説明する余裕がありませんが、信仰と受難(「ヨブ記」のテーマ)、異教、北欧神話、中世の凄惨と美学・・といった日本人にとっておそらく最も理解困難と思われる西欧文化のエッセンスが詰まっています。したがって映画としてはまったく面白くありませんが(苦笑)、当時の私は知的なチャレンジに打ちのめされました。

話が曲がりましたが、私にとってベルトルッチは、歴史、芸術、欧州(イタリア)文化の香気と毒気といった、現代では感じることがほとんどなくなった、ある意味でクラシック、ある意味で異形の映画の魅力を教えてくれた監督でした。

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4 comments on “「アウンサン・スーチー政権」の2年半
  1. KB より:
    そういえば、ミャンマー

    JDさんの分析や展望は、思惑やバイアスがなく、ニュートラルな情報なのがいいですね。
    そして、将来展望に明るい希望が見いだせる、生産的な視点があるのもとても勉強になります。
    国の成長や発展、変化に正解はないということを改めて感じますが、何が問題で、何がポイントなのかを理解する機会があることはとても有意義です。
    実際に中から見ての感想、印象、ご人脈から収集された情報なども踏まえてのメルマガはとても貴重です。

  2. 那須の山奥の兄ちゃん より:
    ありがとうございます

    なんとなくミャンマーの現状がわかりました

    ともかくスーチーさんが
    政権の外枠に追いやられたことに
    かなりの疑問を呈していましたが
    これが根幹なのではないかな
    とは思います。

    途上国には
    やはり強いリーダーシップが必要であり
    合議制による
    政策の決定には
    まだ
    早い段階なのであろう
    と思います。

    どちらにしろ
    この国が発展することには
    間違いないと思う?(笑)
    のですが
    なんか
    確信めいたものが
    ないのが不安ですよね

    情報が多く
    事実を重ねれば
    それで見極めることができるのですが
    情報不足の感は
    否めません
    判断材料に乏しすぎる
    印パバングラも同様ですけど

    スッチーとスーチーを
    書き間違えるのは
    気のせいなのだろうか?

    スーツは
    鈴木保奈美と新木なんとか
    がきれいだなーと
    思うドラマであり
    筋を真面目に考えてりゃ
    ありえねー
    と私でも思う
    クリスマスだから
    私ももう休もうかと(笑)

  3. 健太 より:
    ビルマ

    日本人ならビルマと聞けばまずはインパール作戦のことを思い浮かべることだと思う。火野葦平の著作がある。彼の糞尿譚は近代の小説には珍しい要素がある。一読を進める。
     最近中古の機械をビルマへ送るとて、知人が輸出した。とにかく何でもいいからつめというから、ガラクタなどすべてつんだ、なんでも輸出が忙しいから検疫などゆるいというから、色々してつんでいった。親分とサン人のビルマ人が来た、現地の大学卒だというがわからない。知人は土産にと何がいい、ドルがあるがというと、即座にドルをといったという。

     また日本の小物なら何でもいいというので、家にある捨てるようなものを持っていった。もちろんくずではない。
     何でも日本の製品を家に飾るのがはやっているとの事です。

     帰っていったとき黒板にお礼が英語で書いてあったが間に入った日本人は工具を盗んでいった。

     日本人も落ちたものだと知人は言った。

    インパール作戦は悲惨なものだったが何かが残ったとイギリス人は書いているそうだ、スーチーの旦那がイギリス人だ。
     インパール作戦は悲惨だったが何かが残った、それを宝物のようにするかは今の日本人が決める。

  4. ぽよんぽよん より:
    NLDもなぁ

    党のスローガンが、「競争のない社会を作ろう」だったからなぁ

    選挙前にヤンゴンに行ったときに、街中のNLDのポスター見て目が点になったのも3年前か…

    ヤンゴンの小金持ちがずっとNLDの悪口言ってたの思い出しながら、メルマガ読んでます。

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