2018/09/12 05:00 | 米国 | コメント(3)
中間選挙の予備選(マサチューセッツ)
■ アフリカ系女性が州初の連邦下院議員へ 米マサチューセッツ州民主党予備選(9月6日付BBC)
マサチューセッツ州の下院第7選挙区の民主党候補を決める中間選挙の予備選は、ボストン市議会議員で進歩派のアヤンナ・プレスリーが現職で10期目のマイケル・カプアーノ下院議員を相手に予想外の勝利をおさめました。
民主党の現職が敗れるのは、7月のNY州の予備選でアレクサンドリア・オカシオ・コルテスがやはり10期当選の重鎮であるジョセフ・クローリーを破ったのに続いて2人目です。
・「中間選挙の予備選(NY、サウスカロライナ、ユタ)」(7/2)
・「中間選挙の予備選(NY、コロラド、ネバダ)」(7/9)
共和党はこの選挙区で候補者を擁立していないので、プレスリーの当選は確実であり、マサチューセッツ州初のアフリカ系下院議員が誕生することになります。
プレスリーはかなりプログレッシブな左派で、当選直後にオカシオ・コルテスがツイッターで一緒に映っている写真を投稿しつつ祝福のメッセージを出しています。これもバーニー・サンダース上院議員に代表される急進左派のムーブメントの高まりを示している・・ようにも見えます。
しかし実態をよく見ると、そこまで単純ではないことが分かります。
本日は、この選挙をどう読むかについて詳しく分析した上で、それが中間選挙と次の大統領選にどのような示唆を与えるかについて解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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中間選挙の予備選(マサチューセッツ)
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●ライジング・スター
●世代交代と人口動態
●民主党の予備選の評価
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あとがき
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■ テスラのマスクCEO、大麻吸引で経営者の資質に疑義(9月10日付ブルームバーグ)
「モデル3」の生産の遅れと資金繰りをめぐる不安、株式非公開化計画の突然の発表と断念・・とドタバタが続くテスラですが、これまたイーロン・マスクCEOの謎の行動。
ここで思い出されたのは株式非公開化の計画を突然発表したときのマスクのツイート。「1株420ドル」と述べていました。「420」と聞いて米国人の頭に思い浮かぶものは一つしかありません。由来は諸説ありよく分かりませんが、「420」はマリファナを意味するスラングなのです。
たとえば4月20日はマリファナの日ということで愛好者は盛り上がります。私の友人もそうで、この日には必ず親しい友人にメールを送って「パーティーをやろう」と呼びかけてきました(笑)。
この株式非公開化のツイートはこの日のための前振りだったのでしょうか・・さすがです。
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3 comments on “中間選挙の予備選(マサチューセッツ)”
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今の論調と少し違う見方、興味深いですね。
一番は、勝者と敗者ともに丁寧な分析をされているという点、とても面白く読みました。
バイアスがない、というのは選挙戦の分析などでも非常に重要かと思いますが、まさに冷静な視点で書かれておられます。
それに、やはり人脈の広さも、、、。なかなか今の日本でここまでいえる方も少ないのでは・・・?普通に”お友達”という要素もあるからすごいですよね(笑)!
異質のトランプが・・
共和党で頭角を現したように・・
民主党でも異質のサンダース派が・・
少数派であっても、ヘゲモニーを握る可能性は否定出来ない。
時の勢いは・・中々分析しにくい。
それをJDには分析して欲しい・・・
( ^ω^)
記事の最後に書いたとおり、大統領選の予備選は乱戦になれば極端な候補が抜けてくる可能性がある。大統領選のダイナミクスは議会選とは違うので。まあ、お楽しみはこれからということで。