2018/05/29 05:00 | 韓国・北朝鮮 | コメント(4)
米朝首脳会談の混沌
■ トランプ米大統領、米朝首脳会談の中止を通告 金委員長に書簡で(5月25日付BBC)
■ 米国務長官、北朝鮮との交渉再開に期待(5月24日付ロイター)
■ 北朝鮮、米国との問題解決を常に受け入れる=第1外務次官(5月25日付ロイター)
■ 北朝鮮、「いつでも」対話する用意ある トランプ氏は6月12日実施に含み(5月25日付BBC)
■ 首脳会談実現へ北朝鮮と「有益な協議」行っている=トランプ大統領(5月25日付ロイター)
■ 金正恩氏 「米朝会談に確固たる意思」(5月27日付BBC)
■ 米朝会談、トランプ氏が「変更なし」 南北双方もコメント(5月27日付CNN)
トランプ大統領が米朝首脳会談の中止を決定。韓国、中国、日本、世界・・そして誰よりも北朝鮮が驚きました(笑)。
ところが、その直後の北朝鮮の悲痛な声明を受けてトランプは「やっぱりやるかも」・・これにはまた世界が驚いた、というか脱力しました(苦笑)。
会談中止については、先週前半にペンス副大統領とトランプがこれを示唆する発言をしたとき、もしかしたら・・という予感はありました。その後の北朝鮮の対応はさすがに予想外でしたが、トランプの再度の軌道修正については、金桂冠・第1外務次官の談話を見たとき予測がつきました。
その後には電撃的な再度の南北首脳会談がありました。文在寅大統領は記者会見で「金正恩が会談を希望した」「朝鮮半島の完全な非核化の意思を表明した」「6月12日の米朝首脳会談の開催が必要であるとの認識で一致」「金正恩は非核化後の体制の保証について心配しているようだ」と述べています。
一日ごとに状況が変わり、このメルマガを書いているうちにもまた何か起こるかもしれませんが(笑)、一連のドタバタが意味するものと今後の展望について解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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米朝首脳会談の混沌
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●会談中止と復活
●トランプの剛腕
●北朝鮮の危機感
●米朝首脳会談の展望
●トランプ主義への対応
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あとがき
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トランプ政権は相変わらずニュースが絶えません。コーン、ティラーソン、マクマスターら「大人たち」が追放され、ボルトンやジュリアーニのようなミニ・トランプが入ってきたことでその腰の軽さに拍車がかかっている印象です。
メルマガを配信するとその直前か直後にまた新しい情報が出ていたりします。しかし、一つ一つの動きに過度に惑わされることなく、大局と本質をつかむことが重要です。本メルマガも、トランプ政権の派手さに目を奪われることなく、米国のみならず世界全体の重要な動きを取り上げていくつもりです。
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4 comments on “米朝首脳会談の混沌”
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数日前・・
BBC・バノンインタビュー・・
バノン曰く・・米国では野党がマスコミだ・一流紙が。野党は民主党ではない。
確かにCNN見ていると・・客観的とはズレた報道が多く・辟易。
BBCを観て調整する有様。
米国人を分かっていない・・バノンは繰り返し・・
欧州でも同じ動きで流れ出している・・と明言。
とすると・・トランプ・トランプ流が主流になる・・・
( ^ω^)
つい先日まで、「北朝鮮の動揺」の分析がここでなされるとは、、全く想像ができませんでした。
物事のスピードの速さや、北朝鮮の動きが見えるようになってきたという、状況の変化に驚かされます。
以前、情報統制が取られている中国の見方についてメルマガで述べておられましたが、北朝鮮情勢についてもそのあたりは似通っていると考えて良さそうでしょうか?
国営メディアに掲載されている”談話”の分析など、とても興味深く勉強になります。
米朝首脳会談とは関係ない、プーチン大統領についての質問です。プーチンは他国の首脳や高官との会談にしばしば遅刻します。これは意図的にやっているのだろうという印象を持っていまして、プーチンの意図と、外交の世界での受け止め方に興味があります。この点、JDさんのお考えを教えていただければ嬉しいです。
ご質問どうもありがとうございます。
なるほど、了解しました。メルマガの方でお答えいたします。