2018/05/25 05:00 | 東南アジア | コメント(2)
マレーシア史上初の政権交代
■ マレーシア総選挙、マハティール元首相の野党連合が予想外の勝利(5月10日付ロイター)
■ マレーシアのアンワル元副首相、恩赦を受けて釈放(5月16日付CNN)
5月9日の選挙でマハティール元首相率いる野党連合がまさかの大勝。私を含むマレーシア・ウォッチャーの度肝を抜く衝撃の結果となりました。
これを受け、翌10日、マハティールが首相に就任し、57年の独立以来初めての政権交代が実現しました。
16日にはアンワル・イブラヒム元副首相の恩赦が決定。重要閣僚や州首相も決まり、選挙公約の一つであるGSTの廃止は6月1日からスタートすることになりました。新政権のスピード感は驚くほどです。
一方、マハティールは「1~2年は首相にとどまると思う」と述べており、約束していたアンワルへの禅譲はすぐに実現する様子ではありません。もともと野党連合は寄り合い所帯で、早くも内紛の兆しが現れつつあります。
いずれにしても、今回の政権交代はマレーシアにとって歴史的なイベントです。様々な意味でマレーシアの政治は劇的に変わることになるでしょう。
ということで、本日は、今回の選挙と政権交代の意義、そして今後の展望について解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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マレーシア史上初の政権交代
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●「マレーシア人」の勝利
●一党独裁の終わり
●マハティールとアンワル
●経済政策
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あとがき
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2 comments on “マレーシア史上初の政権交代”
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国家元首はみんな、フィジカルもメンタルもタフというイメージなのですが、マハティールはその中でもトップクラスですねぇ。
問題は山積みで、周辺国ともしっかり渡り合わないといけないし、次の世代にちゃんとバトンタッチしないとだし、老け込んでる暇はないのでしょうね。
断片的にしかマレーシアのことを理解していなかったので、色々な視点からマハティールの”やらなきゃいけないこと”が分かり、興味深かったです。
モットーは、筋力トレーニングを欠かさず、「よく読み、よく書き、自らの脳を鍛えなさい」だそうです。なるほどー。
マハティール首相が、マレー半島高速鉄道計画の廃止を決めたとの報道がありました。理由は、「有益ではない。多大な費用がかかり、全くもうからない」から。(分かりやすい・・・)
今後このような計画の見直し等、続々と増えてくるのでしょうか?
あと、イスカンダル計画などもマレーシアとシンガポールにとっては重要なプロジェクトなのかと思いますが、こういったものにもメスが入る可能性もあるのでしょうか?