2018/04/13 05:00 | 南アジア | コメント(1)
パキスタン紀行(1)
今回は、以前にメルマガで配信した記事を特別公開します(なお、本日のメルマガではこれとは異なる特別レポートを配信しています)。
私は学生時代、バックパック旅行をよくしていました。船戸与一の本を読んで、早稲田の探検部に入りたいと思ったこともあります。
・「トルコとクルド(2):クルド人の対立・トルコ政局・イスラム国」(15/8/5)
中東、アフリカ、アジアのマニアックなところにずいぶん行きました。情報集めの過程が自ずと歴史や地理の勉強になりました。この頃仕入れた知識や経験は、今でも意外なときに役に立ったりします。
さて、途上国を長期間貧乏旅行すると、何らかの健康の問題に必ず直面しますが、私にとって一番深刻だったのは、おなかの問題でした。まあいろいろ恥ずかしい思いをしましたが、一番ひどかった経験はイランでの腹下しでした。
ものすごく暑く、しかもご飯がおいしくない(というかバリエーションがない・・バックパッカーが食べられるものはラムライスかサンドイッチですぐに飽きる)ため、私はろくにメシを食わず、アイスと冷たいザムザムコーラ(イランの国産コーラ。イランには米国資本の物資がないのでコカコーラがない)ばかり飲んでいたのです。
そんなことを2週間も続けたら、すごい腹下しを起こしました。あまりにひどかったので、現地のイランの病院に行って診察を受け、薬をもらったほどです。
ところで、貧乏旅行をしていると、頻繁に夜行バス・列車を利用します。夜間の移動は時間の節約になって効率的な旅行ができる上、宿代をうかすことができ、とても重宝します。
また、それほど長居するほどの場所ではない場合、夜行バスで朝到着して、その日の夜にまた夜行バスで次の都市に移動するという「荒技」を使うと、その場所で宿を探す手間も省けるという利点もあります。
しかし、二日連続の車中泊というのは体力的にきつく、荷物の預け場所がないと重い荷物をずっと持ち続ける羽目になります。また宿でくつろいだりできないのも結構な負担になって、結果的にあまり楽しくない旅になってしまうおそれもあります。
それでも、どうも若い頃はせっかちというか、余裕を楽しむという発想が少なかった気がします。まあ、このへんの貧乏性は今でもあまり変わっていないのですが。
ともあれ、私は夜行バスの移動を多用していました。ここではおなかの具合が死活的に重要になります。
深夜真っ暗の中、現地の人たちですし詰めの車内で、「ゴメン」といってバスを止めるのは、想像すらしたくありません。
しかも、そういうときに限っておなかをこわしています。つまり一夜のうちに何度ももよおす可能性があります。
このため、夜行の移動の前はずいぶんおなかに気をつかっていました。それでも、失敗はありました。
その中でも一つ、一生忘れられない体験があります。それがパキスタンでの出来事でした。
このとき、私は、半年ぐらいかけて、飛行機を使わずにユーラシア大陸を横断するという、リアル深夜特急あるいは猿岩石をやっていました。
簡単にルートを言うと、まず神戸から船で上海に入り(なお東京から神戸には夜行バスで移動)、チベット経由でネパールへ。
ちなみにこのチベット旅行は過去の旅行の中で最もインパクトが強いものの一つです。特にバスで40時間かけてラサにいくときの話は一つの記事になりそうなので、気が向いたらそのうち書きます。
そこから、インド、パキスタン、イラン、トルコ。そして、シリア、ヨルダン、レバノンを周遊。
このときシリアは内戦などなく、パルミラもダマスカスも本当に美しいところでした。ゴラン高原にも行きました。
また、レバノンは内戦の直後で、破壊の後が生々しく残っていました。
それから、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリーを通り、セルビア、ボスニア、クロアチア、スロベニア。
ボスニアも内戦の直後で、サラエボ市内には国連軍が展開していました。U2がライブをやっていたのをおぼえています。
あとはイタリア、フランス、スペイン。そのあとはもう飛行機を使ってアフリカを回り、帰りました。
話がそれました。今回の話は、パキスタンからイランへの移動のときのことです。
やっと本論、パキスタン紀行です・・が、長くなったので、すみません、ここから先は次回にします(笑)。
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One comment on “パキスタン紀行(1)”
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ご了承のうえ、ご利用ください。
良い経験でしたね・・
もっとっ年を取り・・
奥方と愛人の間を行き来するのに・・役立ちますよ。
>>音声翻訳アプリ(Google翻訳を利用)
改良されていき・・通訳を連れて行くのに等しくなるでしょう・・
但し奥方との会話には使えませんが・・・(笑