2018/03/02 05:00 | 米国 | コメント(8)
トランプ政権の新たなる混沌と貿易戦争(1)
■ 貿易戦争に踏み出したトランプ政権、次の標的は(1月24日付ロイター)
1月に商務省が通商拡大法232条に基づく鉄鋼輸入制限に関する調査報告書をトランプ大統領に提出していましたが、その内容が2月16日に発表されました。
・「今週の動き(2/19~25)」(2/19)
この報告書は、鉄鋼とアルミの輸入が「国家安全保障に対する脅威」に該当すると結論づけ、それぞれについて対策案を提示しています。これを受けて、トランプ大統領は90日以内に決定を下すことになります。
トランプ政権は、昨年8月、通商法301条に基づき、中国による知的財産権侵害等について調査を開始しています。こちらはUSTRが「不公正な貿易慣行」に該当するかを調査し、報告書をトランプ大統領に提出することになっています。
さらに、今年1月、通商法201条に基づき、太陽電池と大型洗濯機の緊急輸入制限(セーフガード)を発動。
・「今週の動き(1/29~2/4)」(1/29)
これら一連の動きをもって、メディアは、トランプ政権が「貿易戦争」を仕掛けている・・と報じています。
そして、この背後では注目すべき動きが起こっています。それは、以下の記事で述べたとおり、トランプ政権の人事に再び混乱の兆しが見えてきたことです
・「ホワイトハウス高官の辞任」(2/12)
今回は、米国が取りえる通商上の措置を整理した上で、通商拡大法232条の適用をめぐる状況について、政権内部で展開されているパワーゲームとそれが政策に与えるインパクトを解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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トランプ政権の新たなる混沌と貿易戦争(1)
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●貿易戦争の手段
●トランプの判断
●ナショナリスト vs グローバリスト・軍人
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あとがき
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海外ドラマは相変わらず『スキャンダル』を見ています。
しかし、これは非常にぶっ飛んでいて、敵と味方が入れ替わりまくる、どちらかといえば『24』を彷彿させるジェットコースター系。『ハウス・オブ・カード』と比べると重厚さと緻密さで劣る点は否めません。
また、主人公は凄腕のフィクサー(「黒幕」の意味ではなく「問題をfixする人」つまり「危機管理専門家」)という設定ですが(実在する危機管理専門家ジュディ・スミスがモデルとのこと)、まったく有能ではなく、ミスを連発するものの、偶然が重なって最後は何とかなる、というご都合主義が目立ちます。
まあ、偶然を呼び込むのは人間関係によるところが多く、それも含めての実力と言えないこともないのでしょうが・・と、こんなことを書いているうちに、私は『課長島耕作』を思い出しました。
ご存知かもしれませんが、島耕作は、大企業で目立つことなく流されるように生きながら、ピンチになると偶然に誰か(ほぼ100%女性)が助けてくれて、結果的に出世のチャンスになるという、サラリーマンの夢を体現したような物語です。
『スキャンダル』は、主人公のバックグランドも舞台も『島耕作』とはまったく異なりますが、ピンチになると誰か(大半は主人公を愛する男性、主に大統領)が助けてくれるところがよく似ています。
ということで、私はこの作品を「ホワイトハウスの女性版・島耕作」と名付けました。ちなみに私は『島耕作』は全シリーズ読んでいるほど好きなので、これはもちろん褒め言葉です(笑)。
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8 comments on “トランプ政権の新たなる混沌と貿易戦争(1)”
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参考文献、毎回面白そうなものばかり。とてもありがたい。私は遅読もあって積読ばかり。笑 さすがに漫画ならすぐ読める。マタイ受難曲もあった。これはオペラの筋書とは違いますね。私は音楽的にしか聴かないから深く鑑賞できないが、JDさん入信までしているのかな。加えて漏れのない情報把握、ぐっちーはディ―プスロートとも言っていた。こちらの方はなお大変。笑
京都で楽しいお喋りをしましたが・・
クシャミ・・連発したのなら・・それは花粉の所為とは言えないか・!!
沈黙は金・・
やはり袖の下は必要ですぞ・・
クシュナー・・資格もないのに大統領極秘文書を読んでいた・・
イバンカも資格がない・・もし読んでいたら・・
もし・・トランプが次期選挙落選したなら・・法的問題が出現するのでは・?!
( ^ω^)・・・(笑
貿易戦争に端を発した米政権の動き。この1歩先、いえ、3歩先まで考察・検証されていて、とても興味深く読ませていただきました。
テレビでは日本以外の主要国が、トランプ発言を非難している状況が沢山報じられていますが、その他の大事な側面・・・、ちゃんと見ておかないとですね。面白かったです。
そして、スキャンダルも面白いですが、先日お薦めいただいた、「ブレイキング・バッド」のスピンオフ、『ベター・コール・ソウル』、シーズン3まで観ちゃいました(笑)面白いですねー
相変わらず、ガスもマイクもカッコいいです。あと、貧乏弁護士の主人公が必死に生きるために稼ぐ姿にも引き込まれています。あと、ブレイキングバットより、セリフがきれいなので、英語の勉強にもなっています(笑)
ブレイキング・バッドのウォルターやジェシーも出演したがっているとか。先が楽しみです。
貿易協定どころか貿易戦争。(`(エ)´)ノ_彡
自分勝手なトランプさんには貿易協定って思想そのものが合わないんだろうなあ。
島耕作って、松下電器産業などをモデルにしながら、いろんな経済事件をなんか主人公にとってきれいに都合よくまとめた漫画ですよね。
あのころの漫画にせよ、経済小説にせよ、作り話で突拍子もないようでいて、現実はもっと酷かったというのが最近感じられるようになってきました。
関係ないけど、この方の作品だったら、「人間交差点」が好きです。
弁護士さんが主人公で盛岡が舞台の作品とか佳作が多くて、短編なのがいいです。
ぐっちーさん、ベルドンさんと京都に行ってたんだ。てっきり「嵐を呼ぶ男」として紫波に風速31mを背負ってきたのかと勝手に思ってました。
私は信仰はありません。宗教への関心は高いですが、あくまで研究の対象です。
「マタイ受難曲」は、もちろん人類が生んだ最高の芸術作品の一つとして、純粋に鑑賞するだけで十分な価値がありますね。
私も、京都に行こうかな・・笑
ぐっちーに・・
京女の怖さ・・恐ろしさ・・凄まじさ・・教えておきましたよ・・
夢から覚めて・・ぐっちー帰郷・・東女がヨロシイですぞ・・
広島のオナゴ・・ワシと言う・・教えられた・・・
( ^ω^)・・(笑
阿部定・神田・・
東女だった・・
中を取り・・
名古屋の女が良い・・
ちょん切る事はないだろう・・・
( ^ω^)・・(笑