2018/02/21 05:00 | 東南アジア | コメント(3)
タイ政治(1):総選挙の延期
■ Thai vote faces delay after lawmakers amend election law(1月26日付Reuters)
タイでは、14年5月に軍事クーデターが起こってから、暫定政権(事実上の軍事政権)が続いています。どこかのタイミングで総選挙を行い民政復帰をすることが予定されていますが、これが当初の予定では15年中だったのに、何度も延期されました。
昨年は新憲法が制定されたので、ついに今年11月に総選挙・・と思っていたところ、先月、またも延期して、19年初めになるという動きが起こりました。それは、下院選挙法の改正です。これにより、選挙関連法の施行日が官報に告示した日ではなくその90日後とされました。
選挙関連法は6月に官報告示されることが予定されています。元々はその施行から150日後に選挙を行うことになっているので、11月と予定されていたのですが、今回の改正により、施行日が3か月伸びたので、来年1~2月になる・・というわけです。
延期されることになれば、今回で5回目になります。今回は、なぜこのように総選挙は何度も延期されるのか、その背景と今後の展望について、タイ政治の構造を含めて解説します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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タイ政治(1):総選挙の延期
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●総選挙の延期
●軍の政党作り
●実力者のスキャンダル
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あとがき
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■ キム・ジョンナム氏暗殺事件 背景に後継問題の密告か(2月13日付NHK)
(※NHKのページが消去されているので、代わりに当該記事が引用されている記事のリンクを掲載します。)
このメルマガで何度も取り上げてきた中朝関係の悪化ですが、その原因は周永康の密告にあったということで話題を呼んでいる報道です。ただ、この話は、ちょうど3年前の15年2月にすでに報道されていました。米国在住の中国人団体が運営する中国語情報サイト「博訊」が流した情報です。
なぜ今さら・・と思いましたが、おそらくNHKが「中国政府関係者」から直接話を聞き、裏をとったことに意義があるのでしょう。博訊のような政治的なメディアが流す情報とは異なり、相当に確度の高いと評価できそうです(なお、中国外交部報道官は、上記記事のとおり、記者会見で「でたらめ」と否定しています)。
周永康は訪朝して記念式典で金正日と握手し、汚職疑惑で消息不明になったときには北朝鮮に亡命しようとしたといわれるなど、北朝鮮との太いパイプをもった人物でした。金正恩に肩入れしていたのでこのような行動に及んだのかもしれません。その後の周永康の末路はご存知のとおり。人を呪わば穴二つとは、まさにこのことですね。
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3 comments on “タイ政治(1):総選挙の延期”
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人間は空軍大将になるのは至難の業・・
犬から直ぐなれるか・・
カリグラは愛馬を元老院議員・・
3年前の報道を後追いしたNHK・・奥手のNHK・・
書かせた中国の意向・・
川底に沈んでいる犬を打つ必要性はない・・
とすると・・
あの暗殺は北の将軍様と・・改めて上書きしたい事情・?
何でしょうねぇ・・??
あの工作員の内・・一人は中国に入った報道・・あれ何でしょうねぇ・?!
トランプに引きずられて・・観光訪問かな・?・・・
( ^ω^)・・(笑
>>張氏は13年12月、国家反逆罪などで処刑され、
正男氏は17年2月にマレーシアで暗殺・・
時間が空きすぎている・・
短気な若大将なら・・もっと早いのでは・??・・・
( ^ω^)・・(笑
副首相や皇太子もなかなかの人物で、体制は3-40年前のものに回帰しているとは、なかなかな状況なのですね。
その中心人物の話も、続編で楽しみにしています。
昨日、ビリーグラハムが亡くなって、以前ここでも触れられていた彼の布教活動の動画などを目にしました。こちらでエバンジェリカルの記事を読んでいたので、改めてその映像から当時の空気感を感じたりもできた気がします。
メラニア夫人もtweetで哀悼の意を表していたりと、影響力のあった方なんだなぁ、と改めて感慨深く、映像や記事をみておりました。