2017/09/29 05:00 | 中国 | コメント(9)
王岐山とバノンの秘密会談
■ Steve Bannon held secret meeting in China(9月22日付FT)
■ 米商務長官、中国に米企業への公正な対応を要請(9月26日付ロイター)
政権から追放された後もその一挙一動が話題を呼ぶ男スティーブ・バノン。
バノンはトランプ政権において最強硬の反中派として知られた人物です。その彼がいわば敵国を秘密裏に訪問。しかも会った相手は来月18日からの共産党大会で常務委員に残るかどうか注目される王岐山。そのタイミングはロス商務長官の訪中の直前。
・「中国共産党大会のポイント」(16/11/25)
※この後、孫政才が失脚(今週の報道では党籍剥奪が決定)。現在の予想は、李国強が留任、汪洋・胡春華・韓正・栗戦書が政治局員から昇格、陳敏爾が中央委員から昇格といわれます。もちろん直前まで分かりませんが。
何が起こっているのか。ぺルドンさんのみならず、米国と中国のウォッチャーの好奇心をかきたてるニュースです。
このニュースそれ自体の真相は分かりませんが、これを題材に、現在の米中の政治と外交を読み解くことはできます。ここはインテリジェンスの腕の見せ所、国際政治の分析の面白さを見せられるところです。
ということで、本日は、私なりの分析を披露します。金曜ということもあり、推理ドラマを見る気分で面白く感じてもらえればと思います。もちろん、面白いだけでなく、今後の米中を見る上でためになる視点もお伝えします。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
***********
王岐山とバノンの秘密会談
***********
●FTのワシントンDC支局長
●米中のバックチャネル
●王岐山という人物
●「アメリカ・ファースト」と対中交渉
●文明論の対話
***********
あとがき
***********
もう今月も終わり。このメルマガもすでに2ヶ月。早いものですね。皆さんからの支えがあって何とか続いています。ありがたいことです。
来週にも二回講演があり、その準備がありますが、週末は久しぶりにゆっくりできそうです。皆さんも良い週末を!
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
9 comments on “王岐山とバノンの秘密会談”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
「バノンが解任され、私人となった今、王岐山は、この興味深い人物と対話をしてみたいと思ったのではないでしょうか」
JDの分析には常に敬意を表していますが・・
この状況下で・・消息を何時も不明にしている・・暗殺の怖れが慢性化している・・王岐山がバノンを中国に呼び出して・・教養の深さをお互い楽しむという個人的な趣味は・・あり得ないように思えますね。
経済的なやり取りだけでなく・・当然北の問題・・を含めて・・王岐山とバノンのパイプを造りだしたかった・・習近平の思惑を撫ぜられた気はします。
そして・・何よりも双方の人物が出会って・・お互いを確かめ合いたかった。信頼できる人間か・・同じ船に乗れるか・・軍師と軍師が会見した。二人は軍人ではないが・・戦略の大家だ。
非常に興味深いですね。
中国と米国の共同軍事作戦と北の事後処理・・これも話し合われたと推測しますね。ニューロンが結び付けば・・後は電話でやり取りが出来る・・・
( ^ω^)・・・(笑
事実関係の分析だけでなく、それを覆すような新しい見方、それも(世界情勢のど真ん中にいる)当事者同士の世界観や哲学的思想からの分析。
JDさんの真骨頂発揮ですね。
到底私自身はこの見方ができる域にはたどり着けそうにありませんが(笑)何度も読んで味わい、新しい見方にとても興味をそそられました。
メルマガなんて古臭い・・
肘鉄食らって・・売り込みに失敗したけれど・・
中身を読めば自分の古めかしい頭脳に気付くものです・・
GUCCI OPOSTなんて・・読む人が限られてるでしょう・・といなされた事があったか゛・・今や日に百万のアクセス数・・
これ又時代遅れの方発見・・
時は油断すると置いてきぼりを食らわすものですよ・・御用心御用心・・
( ^ω^)・・・(笑
「オバマ前政権終盤に承認された規制を無効にするために「裏技」とも言える議会評価法を14回も適用した。この法律は、16年前に一度使われて以来ずっとほこりをかぶっていた」
これ・・説明して欲しい・・・( ^ω^)・・・(笑
私のメルマガのプロモーションをしていただいたのですか。ありがたいことです。感謝します。
環境規制は、オバマ政権でフリーズしてたのを就任早々に動かしたので、ここは数少ないトランプの成果(是非は別として)の一つですね。
有能な同僚は必要な存在です・・
論争 いいですね・・
僕はあの苔が生えた古狸が二匹・・お茶談話してたとは・・到底思えない・・
王岐山が失脚とは到底思えない・・
バロンも然り・・( ^ω^)・・・(笑
>>王氏は講演の演題だった「経済愛国主義とポピュリスト運動」についてバノン氏の考えを聞き、約90分間にわたって意見交換したとされる。
ただ、それだけというのも不自然だ。
中国では要人といえど、独断で外国人と会えるわけではない。少なくとも政治局常務委員会の了解が必要だ。会談が中国の利益になるという判断があったはずだ
こんな見方もありますね・・
読売は真っ先に王岐山引退説を・・自信ありげにかつ腰を引いた状態で載せている。
( ^ω^)・・・(笑
この毎日新聞記事のネタ元は知ってます。王岐山引退打ち消すためという観測は、私の記事でも示唆しています。
「経済愛国主義とポピュリスト運動」について話したというのは、私の推測と整合します。
引退否定説ですね・・
立て続けに三人の外国要人と会見・・
引退する男の振舞ではない・・香港のマスコミ・・
「経済愛国主義とポピュリスト運動」・・これも怪しい・・古典を今更・・
双方釈迦に説法・・する筈がない・・
中南海での会談は意味深遠・・一月半に一度の暗殺未遂され男・・身の安全を図ると同時に・・如何にバノンを重要視しているかの意志表示・・
党大会の内容も既に決まり・・後はシャンシャン手拍子・・何処かの会社総会と似ている・・
賭けるとすれば・・首相・・現状維持なら・・まだ粛清が進む・・
( ^ω^)・・・(笑