2017/02/14 00:00 | 日本 | コメント(7)
トランプ・安倍の初の日米首脳会談
■ 日米首脳会談(2月11日付外務省)
■ President Trump and Prime Minister Shinzō Abe(2月10日付White House)
日米首脳会談、まずは理想的な形で終わりました。記者会見でトランプ大統領が日米関係の重要性を語っていますが、こんなに神妙にまじめに原稿を読んで、定番のキーワードを語ってくれるのも、意外というか、新鮮に見えます。ハグと握手も驚きでした。ツイッターでもずいぶんサービスしています。
トランプとの信頼関係づくりと同じくらい大きな成果となったのは日米経済対話の枠組みの設立。ペンス副大統領が米側のヘッドとなったことで為替と貿易の問題をトランプから切り離した意味は大きいと思います。官邸も外務省も十分な準備が実り、まずは一安心というところでしょう。
日米首脳会談の前日に米中電話首脳会談が行われましたが、ここでは「一つの中国」に対する支持を表明。このほか、7か国の出身者の入国制限の差止に対する不服申立てが控訴審で退けられましたが、これに対して最高裁に上訴することも取りやめ。
全体的に、トランプの振る舞いに安定感が出ているようです。一つには、公約をスピード感をもって実施することを重視しており、それがどういう結果になるかはともかく、やったということでまずは良し、としているのでしょう。
もう一つは、ツイッター政治。トランプはツイッターで国民に受けるメッセージを出すことを重視しています。とにかく新聞のヘッドラインのようにパンチのある発信をすれば、それで満足しているところがあるようです。
ということで、日米首脳会談をはじめとする第3週目の動きは、トランプ政権の今後を考える上でいろいろなヒントを与えてくれました。とはいえ、依然として予断は許されません。混乱は続いていますし、トランプ政権は長く続かない、という観測も出ています。
今週は、多くの人が気にしていると思われる、トランプ失墜のシナリオと可能性を探ります。
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7 comments on “トランプ・安倍の初の日米首脳会談”
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これは妙手だと感心しました。
トランプ大統領が弾劾されたりして、政権が大きく変化するリスクのヘッジにもなっていますね。
イギリスや香港のブッキーが、弾劾のオッズを公表しています。
私はカジノには興味がありませんが、こういう賭事を合法化してくれたら嬉しいです。
クロージングに入るのですね?(笑)
大歓迎です(笑)。
日本の相場ではフリンの辞任をトランプ体制の不安定さと捉えたようですが,JD様のブログを拝見していると,これは逆に安定性を増したと言えるのではないでしょうか.今夜のNYダウがどう動くのか楽しみです.
いつも鋭い分析を楽しく拝見しています!
何か最近面白くなってきました~!
レーガノミクスの要綱の発表は、2/18、大統領就任後、4週目
この日に合わせてくれば、ほぼやりたいことは確定しますね。
レーガンの功績と言動を合わせるとやはり、レーガン志向かな、とは思います。
別の所にもコメントしましたが、
本当に理想的におわったのでしょうか?
確かに、近視的にみれば、大成功だったのかもしれません。
アメリカ国民から見て、長い目で見れば、お調子者に
見えてなければいいのですが。
目の前にある仕事をすぐやることって、民間でも大切ですが、公務員にはもっと大切な部分だと思います。大統領って、政治家としてクリエイティブな部分も大切でしょうが、究極の公務員でもあります。
すぐやれることをやってしまうのは、トランプさん、公務員としての適性も意外にあると思います。
無能な人は、それができないし、変に演出を狙って先送りしたりします。公務の仕事は溜めることがおそらく一番ダメなことだと思います。国民のために、滞りなく済ますだけものです。
その点、選挙民との公約をすぐ果たそうとしているところは、下手でも悪いとは思いません。
あと、中国に対して、一つの中国を認めたところ。相手のほしい回答をきちんと用意できる人ですね。おそらく中国にも好意は持ってるのでしょう。
なんか、人としては結構、魅力的に感じます。
ただ、台湾について、トランプさん、強力な支持発言はしてますが、もともとの共和党主流派の考えであって、トランプさん個人の考えはどうなのかなあってところはちょっと気になります。
ともかくトランプさんと安倍さん、仲良くなれて、良かったですね。