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2025/03/10 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(3/9~15)トランプの貿易戦争、トランプの施政方針演説、ロシア・ウクライナの停戦交渉、DOGEの改革


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さて、今週もトランプ政権です。ついに始まった貿易戦争トランプの施政方針演説ウクライナ情勢、そしてイーロン・マスク率いるDOGEの改革のインパクトを取り上げます。

【目次】

1.先週の動き
(1)トランプの貿易戦争の幕開け
(2)トランプの施政方針演説
(3)トランプとロシア・ウクライナの停戦交渉
(4)DOGEの行政改革
2.今週の動き
3.近況報告
4.あとがき

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先週の動き
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3/2(日)
・欧州主要国のウクライナ情勢に関する首脳会合(ロンドン)
・ドイツのハンブルク市議会選挙(SPDが第1党を維持)
・イスラエルがガザの停戦を4月下旬まで延長する米国の提案を承諾したと発表
・アカデミー賞授賞式(ロサンゼルス)

3/3(月)
・トランプ大統領がウクライナへの武器供与の一時停止を指示
・トランプ大統領とTSMCの魏哲家CEOがTSMCは米国に新たに1,000億ドルを投資すると発表
・USTRが年次報告書と「大統領の2025年貿易政策アジェンダ」を発表
・OPECプラス会合(オンライン)
・IAEA定例理事会(ウィーン、~7日)

3/4(火)
・トランプ大統領の施政方針演説
・米国が中国に10%、カナダとメキシコに25%の追加関税を賦課(中国とカナダは報復関税を発表)
・ブラックロック傘下のインフラ投資会社ブラックロック・インフラストラクチャー・パートナーズとスイスの投資会社ターミナル・インベストメントがCKハチソンの子会社ハチソン・ポーツからパナマ運河の港湾事業の支配権90%の取得で合意
・中国の第14期人民政治協商会議(政協)第3回会議の開幕(北京)
・EUのフォンデアライエン欧州委員長が「欧州再軍備計画」を発表
・アラブ連盟首脳会議(カイロ)

3/5(水)
・米・カナダ首脳電話会談
・米国がカナダとメキシコへの25%の追加関税について自動車の1か月間の適用除外を発表
・トランプ大統領がウクライナとの情報共有の一時停止を指示
・中国の第14期全国人民代表大会(全人代)第3回会議の開幕(北京)
・フランスのマクロン大統領がフランスの核抑止力の欧州への拡大を検討すると表明

3/6(木)
・米・メキシコ首脳電話会談
・米国がカナダとメキシコへの25%の追加関税についてUSMCA適用輸入品の4月2日までの適用除外を発表
・トランプ大統領が日米安保条約への不満を表明
・トランプ大統領が暗号資産の戦略的備蓄に関する大統領令に署名
・中国とウクライナがウクライナ産の農水産物の対中輸出を増やすための議定書に署名
・香港終審法院が香港国安法違反の罪で有罪判決を受けた民主派団体「香港市民愛国民主運動支援連合会(支連会)」の鄒幸彤元幹部ら3人に無罪判決
・EU特別首脳会議(「欧州再軍備計画」の大筋合意)(ブリュッセル)
・ECB定例理事会(フランクフルト)
・ロシアのプーチン大統領が外務省のダルチエフ北米局長を駐米大使に任命

3/7(金)
・トランプ大統領が3月5日にイランのハメネイ最高指導者に書簡を送ったとFoxのインタビューで発言
・トランプ大統領がドイツ駐留米軍の撤退とハンガリーへの再配備を検討しているとの報道
・トランプ大統領がホワイトハウスで「仮想通貨サミット」を開催
・米国家地球空間情報局がウクライナへの商業衛星画像の利用へのアクセスの一時停止を発表
・米司法省を含む4省庁がコロンビア大学への助成金4億ドルの取消を発表
・韓国のソウル中央地裁が尹錫悦大統領の勾留を取消し
・日英外務・経済担当閣僚協議(経済版2+2)(東京)

3/8(土)
・中国がカナダの農水産物に最大100%の追加関税を課すと発表
・韓国の尹錫悦大統領がソウル拘置所から釈放

●トランプの貿易戦争の幕開け

トランプ政権は3月4日、カナダとメキシコからの輸入品に対する25%の追加関税を発動しました。中国には2月4日に10%の追加関税を発動していましたが(以下の記事参照)、これを20%に引き上げました。

「トランプの関税攻勢の始まり」(2/7)

これを受け、中国は報復措置として、小麦やトウモロコシなどに10~15%の追加関税を課し、米企業への制裁を発表しました。カナダは、米国からの輸入品に25%の追加関税を課すとして、まず300億カナダドル相当の製品への関税を発動し、残り1,250億カナダドル相当の製品への関税は21日以内に発動すると発表しました。メキシコも、3月9日に報復措置を発表すると表明しました。

ところが翌日、トランプ政権はカナダとメキシコへの追加関税の対象について、自動車を一時的に除外すると発表しました。さらにその翌日には、USMCAが適用される製品も4月2日まで除外すると発表しました。これを受け、カナダは第2弾の報復関税の発動を4月2日まで延期し、メキシコは報復措置の発表を取りやめました。

トランプ政権の追加関税の発動は衝撃を与えましたが、わずか2日間で大幅に変更されるなど、その政策は激しく揺れ動き、マーケットにも多大な影響を与えました。一連の動きを分析した上で、今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。

●トランプの施政方針演説

トランプ大統領が上下両院合同会議で就任後初の施政方針演説を行いました。

(なお、米国の大統領は憲法上、随時、議会に米国の現状を報告する義務があり、そのために毎年初めに上下両院合同会議で「一般教書演説」を行うことになっています。ただし、これは就任1年目の時点では必須ではありません。慣例上、レーガン以降の大統領は就任1年目にも演説を行っていますが、これは一般教書演説とは呼ばれません。)

トランプ政権が発足してまだ1か月半ほどですが、本メルマガでもお伝えしてきた通り、毎日が激動で、様々な出来事がありました。今回の演説も、そうした政権の姿を反映するものとなりました。個人的な印象を含め、そのポイントをお伝えします。

また、民主党の動向については、トランプ政権の嵐の中でほとんど皆さんに情報が届いていないのではないかと思いますが、色々と興味深い動きがあります。この点についてもあわせて解説します(※メルマガで解説)。

●トランプとロシア・ウクライナの停戦交渉

トランプ政権がウクライナへの軍事支援と情報共有を一時停止しました。詳細はまだ不明な点もありますが、トランプ大統領とゼレンスキー大統領の会談の決裂(以下の記事参照)を受けた措置で、ウクライナに停戦交渉に向けた圧力をかける狙いがあるとみられます。

「米・ウクライナ首脳会談の決裂」(3/3)

一方、トランプは施政方針演説(前項参照)で、ゼレンスキーから平和を実現するためにできるだけ早く交渉のテーブルに着く用意があると書かれた重要な「書簡」(後でSNSの投稿と判明)を受け取ったと述べ、批判的な発言を控えました。さらに、SNSへの投稿で、ロシアのウクライナへの攻撃の継続を非難し、ロシアへの「大規模な制裁」を検討しているとして、ロシアにも圧力をかける姿勢を見せました。

トランプ政権の動きは、ある程度予想されていたとはいえ、極めて迅速で、ロシアとウクライナそれぞれに重大な影響を与えると考えられます。その意味を含め、今後の展望を解説します(※メルマガで解説)。

●DOGEの行政改革

政府効率化省(DOGE)とその事実上のトップであるイーロン・マスクは、トランプ政権発足以来、ドラスティックな行政改革を追求しています。その主なミッションは政府支出の削減ですが、職員の削減や機構改革にも容赦なく切り込み、マスクの連日のXでの発信も含め、衝撃を与え続けています。

そのような中で、先週、マスクは共和党の上院議員たちと会談し、支出削減について話し合いました。さらに、マスクは閣議にも出席していますが、NYタイムズは、マスクと閣僚たちが激しく口論に及んだと報じました。

DOGEとマスクの改革がもたらす影響については様々な側面がありますが、今回は特に職員削減と支出削減についてコメントします。DOGEとマスクをめぐる問題については、次回以降も取り上げていきます(※メルマガで解説)。

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今週の動き
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※メルマガで解説。

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近況報告
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最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます。

※メルマガをご覧下さい。

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あとがき
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第97回アカデミー賞特集(2025年)(映画.com)

アカデミー作品賞に輝いたのは『アノーラ』。NYでストリップダンサーをしながら暮らすロシア系米国人のアノーラが、ロシアの財閥の御曹司イヴァンと出会い、恋に落ちるというシンデレラストーリー・・と思いきや、最近の映画らしく、激しい展開が待っているようです・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

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