プロが語る世界情勢・政治・経済金融の最前線!

The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2024/08/19 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(8/18~24)ハリスの経済政策発表、トランプ陣営、米民主党大会


岸田首相の総裁選不出馬は驚きでした。バイデン大統領の撤退に続くタイミングとなり、何もそこまでお付き合いしなくとも・・と思ってしまいましたが(苦笑)。総裁選は近年まれにみる混戦になりそうですね。永田町さんの解説が楽しみです。

さて、今週も激動の米大統領選を取り上げます。ハリス・トランプ両陣営の動き、有権者や激戦州の動向、RFKジュニア、そして大きな山場となる民主党大会など盛り沢山です。

【目次】

1.先週の動き
(1)ハリスの経済政策発表
(2)トランプ陣営の方針転換
2.今週の動き
 ● 米民主党大会
3.今週の一冊
4.近況報告
5.あとがき

***********
先週の動き
***********

8/11(日)
・パリ五輪閉会式

8/12(月)
・バイデン政権が消費者の商品やサービスの解約や返金の要求に対する企業の対応に関する規制の強化を検討すると発表
・トランプ前大統領とイーロン・マスクがXで対談
・ウクライナ軍のシルスキー総司令官がロシアのクルスク州で1,000平方キロの領土を制圧したと発表
・ロシアのクルスク州のスミルノフ知事代行がウクライナ軍は州内の28集落を制圧したとプーチン大統領に報告
・ロシアのプーチン大統領とパレスチナ自治政府のアッバス議長が会談(モスクワ郊外)
・イスラエルのガラント国防相がネタニヤフ首相のハマスに対する「完全勝利」という目標を批判
・EUがイーロン・マスクに対し偽情報やヘイトスピーチの拡散をさせないように警告する書簡を公表
・フィジーのランブカ首相が訪中(~21日)

8/13(火)
・バイデン大統領がイスラエルとハマスの停戦合意が成立すればイランはイスラエルへの報復攻撃を見送る可能性があると発言(ニューオーリンズ)
・米国がイスラエルへの200億ドルの武器の売却を発表
・ウクライナのゼレンスキー大統領がウクライナ軍はロシアのクルスク州で74集落を制圧したと発表

8/14(水)
・トランプ前大統領がノースカロライナ州アシュビルで選挙集会
・コロンビア大学のネマト・シャフィク学長が辞任
・中国の王毅外相がミャンマーを訪問
・ロシアのベルゴロド州のグラトコフ知事がウクライナ軍による攻撃を理由に非常事態宣言を発令
・トルコのエルドアン大統領とパレスチナ自治政府のアッバス議長が会談(アンカラ)
・タイの憲法裁がセター首相の解職の請求を認める判決(セター首相は失職)
・WHOがエムポックスの感染拡大を受け緊急事態宣言
・岸田首相が自民党総裁選への不出馬を表明

8/15(木)
・バイデン政権がメディケアの利用者が服用する10種類の薬価の引き下げについて製薬会社と合意したと発表
・バイデン大統領とハリス副大統領がメリーランド州ラーゴで選挙集会
・トランプ前大統領がユダヤ系支持者の集会で演説(ニュージャージー州ベッドミンスター)
・イスラエルとハマスの停戦交渉(ドーハ、~16日)
・APECエネルギー相会合(リマ、~16日)
・韓国の光復節(尹錫悦大統領が演説)
・北朝鮮の解放記念日
・インドの独立記念日
・終戦記念日

8/16(金)
・ハリス副大統領がノースカロライナ州ローリーで選挙集会
・タイ下院がタイ貢献党のペートンタン党首を次期首相に選出

8/17(土)
・トランプ前大統領がペンシルベニア州ウィルクスバリで選挙集会
・インドネシア独立記念日(新首都ヌサンタラとジャカルタで式典)

(8月中旬)
・北戴河会議の終了(推測)

●ハリスの経済政策発表

ハリス副大統領がノースカロライナ州ローリーの選挙集会で演説を行い、大統領選の選挙公約となる経済政策案を発表しました。インフレ対策・生活コストの引き下げを優先課題に掲げました。

生後1年以内の子どもがいる家庭への最大6,000ドルの税額控除を新設し、子育て世帯への最大3,600ドルの税額控除を復活・拡大するとしました。また、4年間で300万戸の新規住宅の建設を業界に求め、初めての購入者に最大2万5,000ドルの頭金を支給するとしました。

また、企業が食品価格を不当に引き上げないよう連邦法を制定し、法令に違反した企業に罰則を科す権限を米連邦取引委員会(FTC)に与えるとしました。薬価についても、大手製薬業者に引き下げを認めさせると表明しました(今回の演説に先立ち、メディケアの利用者が服用する10種類の薬価の引き下げについて製薬会社と合意したと発表しました)。

ハリスが民主党の大統領候補となってから具体的な政策を発表するのは初めてです。大統領選の展望と民主党の方向性について、様々な意味で示唆に富む内容でした。その意味を解説します(※メルマガで解説)。

●トランプ陣営の方針転換

先週の各種世論調査においても、ハリス副大統領の支持率と好感度は上昇を続けました。この勢いは今週の民主党大会まで続くでしょう。前回の記事(以下のリンク参照)では黒人有権者の動向についてお伝えしましたが、ヒスパニックの有権者についても興味深いデータが得られています。

「ハリス・トランプのTV討論会の開催」(8/12)

こうした状況を受け、トランプ陣営も選挙戦略の転換を迫られています。先週には、16年大統領選でトランプ陣営の初代選対本部長を務めたコーリー・レワンドウスキーがトランプ陣営に復帰しました。

また、ジョージア州、アリゾナ州、ロバート・F・ケネディ(RFK)ジュニアについても注目すべき動きがありました。これらの最新の動向を踏まえ、大統領選の最新の展望について解説します(※メルマガで解説)。

***********
今週の動き
***********

※米民主党大会など。メルマガで解説。

***********
今週の一冊
***********

最近読んだお勧めの本や印象に残った映画、ドラマなどをご紹介します。

※メルマガをご覧下さい。

***********
近況報告
***********

最近の仕事やプライベートについて、徒然なるままに書きます。

※メルマガをご覧下さい。

***********
あとがき
***********

【パリ五輪】 「センセーショナル」な大会に幕 閉会式で米ロサンゼルスに引き継ぎ(8月12日付BBC)
【パリ五輪】 オンラインで広まった10の話題 「無課金おじさん」や「マフィン・マン」(同)

パリ五輪が閉幕しました。日本のメダル獲得数は米中に次ぐ3位、20年東京五輪を除けば過去最多とのこと。競技は素晴らしかったですが、大会の運営などそれ以外の話題も事欠かなかった大会でした・・・(※ここから先はメルマガをご覧下さい)。

メルマガ「世界情勢ブリーフィング」を購読するためにはご登録のお手続きが必要です。

当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。

コメントを書く

* が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。