2022/11/28 00:00 | 今週の動き | コメント(0)
今週の動き(11/27~12/3)ロシアのウクライナ侵攻、台湾地方選挙、マレーシアのアンワル新首相
ワールドカップ、日本は初戦のドイツとの大一番は見事でしたが、コスタリカ戦は残念でした・・うーん、終わった後も見返してしまいましたが、チャンスは十分あったように思えただけに、悔しいですね。
気を取り直して、スペイン戦でのジャイアントキリングに期待します。あのスター軍団とどんな戦いになるのか、勝敗を超えて試合自体が楽しみです。これから28時に始まるドイツ-スペイン戦も見ます!
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先週の動き
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11/20(日)
・ウクライナのザポリージャ原子力発電所で11月19日夜と20日朝に大きな爆発があったとIAEAが発表
・ハリス副大統領とフィリピンのマルコス大統領が会談(マニラ)
・カザフスタン大統領選挙(トカエフ大統領が再選)
・トルコ国防省がシリア北部とイラク北部で空爆を実施したと発表
・ネパール下院選挙
・米州開発銀行(IDB)が次期総裁にイラン・ゴールドファイン元ブラジル中央銀行総裁を選任したと発表
・FIFAワールドカップ(カタール、~12/18)
11/21(月)
・トルコ・エジプト首脳会談(ドーハ)
11/22(火)
・ハリス副大統領がフィリピンのパラワン島を訪問
・米中国防相会談(シェムリアップ)
・米連邦最高裁がIRSによる下院歳入委員会へのトランプ前大統領の納税記録の提出を認める原審判決への不服申立てを棄却
・香港紙・蘋果日報(アップル・デイリー)の元幹部6人が香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で起訴された裁判で有罪を自認(創業者の黎智英(ジミー・ライ)は容疑を否認)
・北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長が北朝鮮のICBM発射を受けて国連安全保理緊急会合が開催されたことを非難する談話を朝鮮中央通信を通じて発表
・ロシア・キューバ首脳会談(モスクワ)
・イランがフォルドゥの地下核施設で新たに60%の高濃縮ウランの製造を開始
・ASEAN国防相会議(シェムリアップ)
・欧州宇宙機関(ESA)閣僚理事会(パリ、~23日)
・日中高級事務レベル海洋協議(オンライン)
11/23(水)
・ロシア軍がキーウを含むウクライナ各地をミサイルで攻撃
・ウクライナのザポリージャ、リウネ、フメリニツキー、南ウクライナの原子力が外部電源から切り離されたとIAEAとエネルゴアトムが発表(ザポリージャは11月24日、他の3つは25日に復旧)
・国連安保理がロシアによるウクライナ各地のインフラ施設へのミサイル攻撃に関する緊急会合を開催(ゼレンスキー大統領がオンライン演説)(NY)
・欧州議会がロシアを「テロ支援国家」と認定する決議案を可決
・米国がウクライナに対する4億ドルの追加軍事支援を発表
・集団安全保障条約機構(CSTO)首脳会議(エレバン)
・拡大ASEAN国防相会議(シェムリアップ)
・米ジョージア州の最高裁が妊娠約6週より後の人工妊娠中絶を禁じる州法の効力を復活させる仮処分決定
11/24(木)
・サンクスギビング
・ウクライナ国家安全保障防衛会議のダニロフ書記がウクライナの領土でロシアの侵攻に加担するイラン人は攻撃の標的になると発言したと英紙ガーディアンが報道
・ロシア下院がLGBTに関する「宣伝」等を禁止する法案を可決
・北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長が韓国の対北朝鮮制裁案を非難する談話を朝鮮中央通信を通じて発表
・マレーシアでアンワル元副首相が新首相に就任
・ベネズエラの与野党の対話の再開をノルウェー外務省が発表
11/25(金)
・ロシアのプーチン大統領がウクライナでの「特別軍事作戦」に参加する兵士の母親らと懇談(モスクワ)
・香港の裁判所がカトリック香港教区元司教の陳日君・枢機卿や歌手の何韻詩(デニス・ホー)ら6人に19年の大規模デモ参加者を支援する基金の設立に関わったとして社団条例違反の有罪判決
・EU貿易相理事会(ブリュッセル)
・ブラックフライデー
11/26(土)
・台湾の統一地方選挙(与党民進党が大敗、蔡英文総統が党首辞任を表明)
・中国各地でゼロコロナ政策に対する抗議デモが発生
・ベルギーのデクロー首相、、ポーランドのモラウィエツキ首相、リトアニアのシモニテ首相がキーウを訪問
・ベラルーシのマケイ外相の急死が発表
・米国がベネズエラへの経済制裁の緩和を発表
●ロシアのウクライナ侵攻
ロシア軍によるウクライナ侵攻は、本日(11月28日)で280日目を迎えました。
ウクライナ軍はハルキウ州とルハンスク州西部で反攻作戦を続け、ロシア軍はドネツク州で攻勢に出ていますが、天候の悪化により、全体として前線の戦闘のペースは低下しています。一方、11月17日にはキーウで初雪が降りましたが(この直後に英国のスナク首相が訪問、先週にはすっかり雪景色になったようです)、今後、気温がさらに低下し、地面の凍結により機動力が高まることも予想されます。
ロシア軍はウクライナ各地のインフラへのミサイル攻撃を続け、先週は国土の約8割が電気と水道が使えない状態となりました。ウクライナの4つの原発も外部電源から一時的に切り離される状態になり、キーウでも大規模な停電が発生。その後、電力は回復したようですが、冬の到来を前に、ロシアはウクライナの市民生活への攻撃を続けようとしています。
これまで述べてきたとおり、ウクライナの都市への攻撃には、イラン製のドローンが使われており、イラン人の軍事顧問がクリミア半島で支援も行っているとみられますが、ウクライナ国家安全保障防衛会議のダニロフ書記は、ウクライナ領内でロシアに協力しているイラン人は攻撃の対象になると述べ、殺害も認めたと英紙ガーディアンが報じました。エルサレム・ポストも、ロシア兵を訓練していたイラン人10人がウクライナ軍の攻撃で殺害されたと報じています。
こうした最新の動きを踏まえ、現状と展望について解説します(※メルマガで解説)。
●台湾の統一地方選挙
台湾で統一地方選挙として21の市長選挙と知事選挙が行われましたが、民進党は桃園市、基隆市、新竹市を失い(澎湖県は奪還)、台南市、高雄市など南部の5首長だけを確保するという党創設以来最悪の結果となりました(これまでの最悪の結果は18年選挙の6首長)。蔡英文総統は大敗の責任をとり、党主席を辞任すると表明しました。
日本のメディアの多くは、対中強硬派の民進党が敗れたことで、台湾の対中政策も融和に傾くと指摘しているようですが、実際のところ、そこまで単純な話ではありません。今回の選挙の意義と今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。
●マレーシアのアンワル新首相の就任
マレーシアでは、下院選後、連立交渉が行われていましたが(以下の記事参照)、アブドラ国王が希望連盟(PH)を率いるアンワル・イブラヒム元副首相を首相に任命すると発表し、アンワルはそのまま首相に就任しました。
・「マレーシア総選挙」(11/21)
アンワルは75歳。元々はマハティール元首相に見出され、若くして大出世を遂げ、マハティールの後継者と期待されていましたが、97年のアジア通貨危機への対応をめぐってマハティールと対立。UMNOを除名され、同性愛罪や権力濫用罪で有罪とされて収監。まさに天国から地獄に落とされました。
09年に釈放されると、野党連合のリーダーとなり、PHを率いて13年の総選挙で善戦しました。しかし14年にいったんは無罪とされた同性愛罪が有罪とされ、再び収監。その後、18年の総選挙では怨讐を超えてマハティールと組み、見事に勝利。しかし、1~2年後にアンワルに首相職を禅譲するというマハティールの約束は果たされず、政権は再びUMNOに渡ることに。そして今回の選挙を迎え、見事にチャンスをものにしました。
24年にわたる闘争の末、ついにアンワルはトップに立ちましたが、時を同じくして、恩讐深いマハティールは引退、アンワルの首相任命に祝辞を送りました。マレーシアの政治を激しく動かし続けた2人の巨人のドラマは一つの大きな区切りを迎えました。
ではアンワル新政権はどのようなものになるのか。アンワルの連立交渉が成功した要因を含め、政権交代の意義と今後について解説します(※メルマガで解説)。
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今週の動き
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(※メルマガで解説。)
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あとがき
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■ FIFA会長、カタール批判は西側諸国の「偽善」 W杯開催国の人権問題めぐり(11月20日付BBC)
■ ドイツ代表、手で口を覆って写真撮影 言論の自由巡りFIFAに抗議(11月24日付CNN)
FIFA会長の歯に衣着せぬ発言に驚かされますが、まあこれは、開催国のカタールに対する配慮があるのはもちろん、FIFAから言った方が何かと都合が良いということがあるのでしょう・・(※ここから先はメルマガを御覧ください)。
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