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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2022/07/18 00:00  | 今週の動き |  コメント(0)

今週の動き(7/17~23)バイデンのイスラエル・サウジ訪問、ロシアのウクライナ侵攻、ドラギ辞意表明、英保守党の党首選


3連休ですね。私にはあまり関係ないので、直前まで気づかなかったのですが・・(苦笑)。しかしせっかくの連休も、全国的に雨の日が多いようです。暑さが和らいだのは良いことですが、夏らしいスカッとした気分になれないのが残念ですね。といっても時間の問題、真夏の気分になるのはすぐでしょうけども。

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先週の動き
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7/10(日)
・ブリンケン国務長官がタイのプラユット首相らと会談(バンコク)
・参院選(自民党が大勝)

7/11(月)
・ロシアのプーチン大統領がウクライナ全住民を対象にロシア国籍の取得手続きを簡素化する大統領令に署名
・ノルド・ストリーム1が年次メンテナンスにより稼働停止(~21日)
・リトアニアがロシア本土からカリーニングラード州への貨物の輸送制限の強化を発表
・英国の与党・保守党が党首選の日程を発表(9/5に党首選出)
・太平洋諸島フォーラム(PIF)年次総会(フィジー・スバ、~14日)
・ブリンケン国務長官と台湾の頼清徳副総統が安倍元首相の弔問のため訪日

7/12(火)
・米・メキシコ首脳会談(ワシントンDC)
・バイデン大統領がアルコール・たばこ・銃器取締局(ATF)の局長にスティーブ・デトルバック元連邦検事を指名
・米連邦議会襲撃事件の下院特別調査委員会が第7回公聴会を開催
・EU財務相理事会(ブリュッセル)
・日米財務相会談(東京)
・ツイッターがテスラのマスクCEOを相手方に買収契約の履行を求める訴えを提起

7/13(水)
・バイデン大統領がイスラエルとパレスチナを訪問(~15日)
・イエレン財務長官と劉鶴副首相が会談(オンライン)
・日米豪印(クアッド)エネルギー相会合(シドニー)
・米主催のIPEFに関する専門家会合(オンライン、~14日)
・米上院がミシガン大学のマイケル・バー教授のFRBの金融監督担当副議長就任を承認
・ウクライナ、ロシア、トルコ、国連の穀物輸出に関する協議(イスタンブール)
・リトアニアがロシア本土からカリーニングラード州への貨物の輸送制限の緩和を発表
・英国の与党・保守党の党首選第1回投票(スナク前財務相が1位)
・太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳会合(フィジー・スバ)
・スリランカのラジャパクサ大統領がモルディブに脱出(ウィクラマシンハ首相が大統領代行として全土に非常事態を宣言)

7/14(木)
・米・イスラエル首脳会談(エルサレム)
・米国、イスラエル、UAE、インド4か国(I2U2)の首脳会合(オンライン)
・米下院がトルコへのF-16売却を制限する条項を追加した23会計年度の国防授権法案を可決
・ロシア軍がウクライナのビンニツァ州、ミコライウ州、ザポロジエ州等をミサイルで攻撃
・トルコのアカル国防相が黒海にウクライナ産の穀物を輸送する「回廊」を設置する方向で合意したと発表
・北朝鮮がウクライナの「ドネツク人民共和国」と「ルハンスク人民共和国」の独立を承認したと国営朝鮮中央通信が報道
・イタリアのドラギ首相がマッタレッラ大統領に辞表を提出
・英国の与党・保守党の党首選第2回投票(スナク前財務相が1位)
・スリランカのラジャパクサ大統領が議会の議長に電子メールで辞表を提出

7/15(金)
・米・パレスチナ首脳会談(ベツレヘム)
・バイデン大統領がサウジのサルマン国王、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談(ジッダ)
・GCC拡大首脳会議(同)
・米国務省が台湾への1億800万ドルの軍事支援を承認し議会に通知
・米国務省が国際社会での残虐行為の防止に関する年次報告書を発表
・G20財務相・中銀総裁会議(バリ)
・欧州委員会がロシア追加制裁案を公表
・ロシア外務省が日本の衆議院議員384人の入国禁止を発表
・習近平国家主席が7月12~15日に新疆ウイグル自治区を視察したと国営新華社通信が報道
・中国の22年4-6月期の実質GDP成長率の発表(前年同期比+0.4%)
・スリランカ議会の議長がラジャパクサ大統領の辞表を受理(ウィクラマシンハ首相が大統領代行に就任)

●バイデンのイスラエル・サウジ訪問

バイデン大統領がイスラエルとサウジを訪問しました。イスラエルでは、先月の国会の解散を受けて退任したベネット首相に代わり、7月1日に就任したばかりのヤイル・ラピド暫定首相と会談。防衛協力やイランの核兵器保有の阻止を表明する「エルサレム宣言」に署名しました。

さらにバイデンは、米国、イスラエル、UAE、インド4か国(I2U2)の首脳会合に出席。またパレスチナ自治区を訪問し、アッバス議長とも会談しました。

その後バイデンは、サウジのジッダにエアフォースワンで直行。米国の大統領がイスラエルを承認していないアラブの国家にイスラエルから直行するのは初めてのことでした。バイデンの訪問の直前に、イスラエル発着便がサウジ領空を通過することを認めるとサウジは発表していました。

ジッダに到着したバイデンは、サルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン(MbS)皇太子と会談。MbSは宮殿でバイデンをフィスト・バンプで出迎え。サウジの国営メディアはその光景を大々的に報道しました。

今回のバイデンのイスラエルとサウジ訪問の意義と今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。

●ロシアのウクライナ侵攻

ロシア軍によるウクライナ侵攻は、本日(7月18日)で147日目を迎えました。

主戦場であるドンバスでは、ロシアは、大規模な作戦の休止を続けていましたが、スラビャンスク、シベルスク、バフムト各方面では小規模な攻撃を継続しました。そして、7月16日、作戦休止の終了を発表しました。しかし、大規模な攻勢は始まっておらず、現時点では、依然として限定的な作戦にとどまっています。領土的な前進はほとんどみられません。

ウクライナ軍は、ここ数週間で、米国製の高機動ロケット砲システム「ハイマース」などを活用した攻撃により、ロシアの弾薬庫や輸送拠点を攻撃し、ロシアの攻撃力を著しく低下させたと発表しています。一方、ロシア軍は、ビンニツァ、ミコライウ市、ハルキウ市の民間施設をミサイルで攻撃。民間人の被害が拡大しました。

ノルド・ストリーム1は、予定どおり、メンテナンスのために一時的に稼働を休止しました。カナダは、同国にあるシーメンスの工場で修理しているNS1の部品(タービン)をドイツに送ることをロシア制裁により止めていたのですが(先月、それを理由に供給量を60%削減)、例外的に制裁の適用を除外し、ドイツに送ると発表しました(ウクライナのゼレンスキー大統領はこれを批判)。しかし、ガスプロムはタービンが戻される保証はなく、安全面での不安は解消されていないと発表しています。

穀物輸出の再開については、ウクライナ、ロシア、トルコ、国連の4者協議がイスタンブールで開催され、黒海に穀物輸送のための「回廊」を設置し、輸出航路の安全を確保することなどで合意に至ったと発表されました。

G20財務相・中銀総裁会議が開催されましたが、先々週のG20外相会合と同様、欧米とロシアの対立により、共同声明を採択することはできませんでした。

こうした最新の動きを踏まえ、現状と展望について解説します(※メルマガで解説)。

●ドラギの辞意表明

イタリアのドラギ首相がマッタレッラ大統領に辞表を提出しましたが、同大統領は辞表を受理せず、とりあえずそのまま首相を続けることになりました。今回の動きの背景、意義と今後の展望について解説します(※メルマガで解説)。

●英保守党の党首選

英国の与党・保守党の党首選は、今月中に候補者を2人まで絞り込み、その後に決選投票を行い、9月5日に最終決定、そこで選ばれた党首が新首相に就任というスケジュールになりました。以下の記事で述べたとおりの展開でした。

「ボリスの辞意表明」(7/11)
 
先週、2回投票が行われ、第2回投票では、1位リシ・スナク前財務相、2位ペニー・モーダント通商政策担当相、3位リズ・トラス外相、4位ケミ・バデノック前平等担当相、5位トム・トゥーゲンハット外交委員会委員長という結果になりました。スエラ・ブレイヴァーマン司法相、ジェレミー・ハント前外相、ナディーム・ザハウィ新財務相は敗退しました(ベン・ウォレス国防相は出馬せず)。

第2回投票の後にはテレビ討論会が行われました。第3回投票は今週7月18日に行われます。現時点でのコメントを述べます(※メルマガで解説)。

※この後、スリランカ大統領の国外脱出について書くつもりだったのですが、あまりにも長くなってしまったこと、3連休であることから(苦笑)、見送りました。読者の方の関心が高いようであれば、次回書きたいと思います。

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今週の動き
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(※メルマガで解説。)

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あとがき
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「漫画BANK」運営者が中国で摘発、日本円で約60万円の罰金 被害金額は2000億円超え(7月14日付IT Media)

日本人向けの海賊版漫画サイトの運営者が海外で処分されるのは初とのこと。中国で摘発するなど大変なことでしょうが、こうした追及が少しでも実現することは、大いに結構なことだと思います。

私も、たしかに昔はお金を払わず、立ち読みなどで済ませてしまうことがありました。ただそれは、買うとあとで処分が面倒だからなんですよね。そのまま置くと場所をとってしまうのが悩ましかったのです。

今は、電子図書で読めますから、場所をとることはありません。ということで、読みたいと思った漫画や雑誌はすぐに買うようにしています。私は漫画から色々なことを学んだので、その恩返しの気持ちとしても、なるべくお金を払いたいという気持ちでいます。

一方、最近は漫画アプリも充実していて、驚くほど無料で読めたりするので、かなり利用していますが(笑)。でもそうした機会に、これまで読むこともなかった作品を知り、結局買うことも多いので、これも良いことだろうと思います。

漫画に限らず、また書物であろうとネットであろうと、情報や知的創作物に対して対価を払うことは、もっと一般的になって欲しいと思います。モノが昔ほど売れなくなっているのは、生産性が上がったことで、必要なものがそろい、物質的な需要が充足されたことも大きいでしょう。コト消費などといいますが、これからはもっと経験や情報に対価を払い、それによって経済が活性化する傾向がさらに強まっていくはずです。それは、経済のみならず、より良き社会の実現にもつながっていくと思います。

ということで、手間味噌な話になってしまいますが(苦笑)、本メルマガも、価値ある情報を提供することで、社会に貢献し、また大きな意味で経済の発展にも寄与していきたいと考えています。冒頭述べたとおり、経済ZAP!!が無料版を開始しましたが、ぜひよろしければ有料版もご覧になって下さい。

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