2010/06/29 19:27 | マーケット | コメント(23)
G20 財政削減策リストから日本が外れた理由
日本は引き換えに重い荷物を背負わされた・・・
とか
財政赤字があまりにも巨額で現実的な削減案が出せないので排除された・・・
とか
まったく説明がない・・・
とか、
おい!!
こうなると記者の人たちはは本当に英語ができないか、完全にバイアスがかかっているかどちらかであんまりひどいので書いておきますぜ。
日本ではたとえばサンケイ
だが、日本の公的債務は先進国で突出し、首脳宣言に盛り込まれた財政赤字の半減策から、日本は除外された。国際社会の注目と引き換えに、税制改革の断行や成長戦略の整合性が問われ、政権の経済財政運営は大きな荷物を背負った。
G20のコミュニケのどこを見ても、世界中のどの報道機関を見てもそんなことは一言も、カケラすら書いていない。
これはFT。
http://www.ft.com/cms/s/0/893f71ec-8225-11df-938f-00144feabdc0.html
(まだコピーの許可をもらっていないのでこちらをご覧ください。)
最後の二行。
An Exception was made for Japan,which can finance large, persistent borrowing from domestic sources.
それだけです。
断言してます。
日本は巨額、かつ持続的な借り入れを国内から借り言えることが可能で、例外とされた。
G20ですよ。
これが国際的な常識なのです。
管総理や日本中のジャーナリストがどれだけ財務省に洗脳されようともこれが国際常識だという事を皆様は
絶対に!!
忘れないでくださいね。
バランスシートを公表していないので所謂資産サイドにどれだけ資産があるのかわからない。
もし資産がゼロなら財務省の言う通り。
日本の債務残高は800兆円。
しかし、資産が500兆円あれば300兆円になり、問題の欧州諸国は土地などまで資産価値を膨らませて債務残高を出していますから日本の方がはるかに債務残高は少ないと考えられます。
常識的に資産がゼロということはありませんから日本の800兆円という数字には相当悪質なバイアスがかかっていると言えます。
その上で、すべてを国内で調達しているためにそれらはいくら巨額であってもサステイナブルな借り入れと判断されるのが
常識!!
でありまして、その常識どおりにG20は判断しただけで、大新聞様は
国際経済の常識どおり、日本は削減対象リストから除外された。
と書かねばなりません。
このサンケイの書き方はここまで来ると犯罪とすら言いたくなります。
(トロント 柿内公輔さんの記事ですね)
実際、経済学者でもこのあたりをきちんとお話されているのは高橋洋一さんくらいでしょうか、私の知る限り。
ただ、彼は「色もの」扱いされてしまっていまして、誠に残念・・・・
しかし、正しい事は正しい、と主張することは絶対に必要。
ということでグッチーポストは負けませんぞ!
この前提で行くと消費税増税などありえませんから。まず正しい認識から!
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23 comments on “G20 財政削減策リストから日本が外れた理由”
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参議院選挙に立候補すべし!!!
菅がG8で「中国も呼べば」と発言し、無視されたのは、価値観の違う国は入れないと言う仲間内の決まりごとを知らないからと産経は書いたが、毎日はそんな解説も無く、中国を喜ばせることが目的かと勘ぐりたくなる書き振りである。
そう、彼らは最初から書く論調を決めているだけの話。
暴力ですよ、本当に。
FT読んだっす。そもそも受験勉強にバランスシートなんてでてきません。新聞記者さんがはたして、資本等式とキャッシュフローの感覚を持っているのでしょうか。
このような低金利時代こそ、公債発行して、公共事業をドカンとやりましょう。都市部インフラやリニアや北海道新幹線、房総半島分断運河まで、美味しい(悪名高き)公共事業リストは山とあります。国債なんて借り換えが危なくなったら繰り延べすりゃいいし、最悪日銀が引き受けるから心配ない問題ないのないないないなのです。
うまくやれば今後の10年は、日本以外経済沈没というなんとも楽しい日々が待っているのにねぇ〜
いっそ、パナマ運河拡張もバルトパイプラインもミシシッピ再開発も、ドルじゃなくて円建て債でやればいいのにねぇ。日本の国債がショートする日って、皮肉にも世界が円建で日本国債よりやや上の金利で大量にファイナンスし始めたときだと思いますがいかがでしょう(笑)
でもFTもリチャードクーさんも高橋洋一さんもおっしゃることはごもっともですが、この国債残高はさすがに気持悪いです。
単純に、ヲマエラ日本人は死ぬまで内需を拡大しろ(欧米のモノを破産するまで、ひたすら買え)ということかと、思ってました。
まぁ、TV報道にはもう何も期待していないし、新聞も10年間購読していないし(時々、出張時に買うけど)、お笑い番組だけあればOKです。
無知で申し訳ないんですが、これバランスシートじゃないんでしょうか
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/fs/2010.htm
立候補した瞬間、スキャンダルまみれになるのは目に見えておりまして、無理ですね(笑)。いつもありがとうございます。
財政赤字が800兆より遥かに少ないと
いうのであれば日本の財務省はかなり
優秀なんじゃないでしょうか。
以前から私は財務省も日銀も優秀だと感じています。国民には危機感を持たせるくらいのほうがちょうどいいのです。
欧州諸国の国民は危機感がなかったからこうなってしまったのです。
ぐっちーさんに慰められても心配です、経済成長と日本の財政再建をリンクして考えるのは危険だし意味もない様に思います、経済成長すれば自然増収の税でどうにかなるものでしょうか、もうここまで来たら国家財政は税で賄わねばならないと言う法律を作って、まず消費税を10%にあげ、公務員の人件費を2割削減し、足らない部分は事業仕分けで削減する、これ位しないと、どうしようもないのではないでしょうか。
巨額の財政赤字は純資産で相殺するとか
対外債務で考えろって言うのは
森永卓郎とか勝間和代とか
イロモノだらけですね。
どんなに正しいことでも
イロモノの人がそういうことを言ってる以上は
ほとんどの人に「あの人が言う逆のことが正しい」
ってなりますね
ちゃんと報道していますよ。例えば朝日。
http://www.asahi.com/international/update/0628/TKY201006280069.html
「ただし、日本については、経済規模に対する債務残高が飛び抜けて大きいが、そのほとんどが国内の貯蓄に支えられているため、例外的に目標を守らなくてもよいことにした。」
なぜ、わざわざ20カ国中日本だけを例外としたのか、やっぱりわかりませんよね。例外にしないと、G20から圧力があったと日本が勘違いして、緊縮財政にして世界経済がダメージを受けると心配されたんじゃないでしょうか。だったら情けないですよね。
財務省のバランスシートでも道路・治水が入っています。それでも差額は300兆ですよ。差し引けるのは外国証券だけでしょう。外国からみたら、日本が頑張って財政再建なんかされたら困るんですよね。
別の角度から・・
財務省・・消費税の功罪は承知・・
必要と国民を洗脳・啓蒙・・で御満足・・
今・・
財務省を握っているのは・・
蔵相でも・・総理でもない・・一兵卒のお方・・ビール箱に立つのが・・大好きな方・・
消費税十%と・・雄叫び・・
歓喜に咽ぶ・・総理とお仲間は・・コーラス・ライン・・
そこで・・投げ網・・一網打尽・・
五%から大ジャンプの十%・・??・・
六から九まで・・数字が抜けている・・大穴があいている・・落とし穴・・
碁の名手と大蔵官僚・・会心の布石・・では・?・・
>バランスシートを公表していないので所謂資産サイドにどれだけ資産があるのかわからない。
2年前か、某大手金融機関本社勤務の方と飲む機会があり、世界経済で話をしていてやはり大手には優秀な人がいるもんだと感心していた。
その中で、ちょうど話題だったメイマック等の話になったとき、うっかり会社の保有額を口をすべらせて言った額に、超w悲観論者の自分が目が点になった。
思っていた桁が一桁違う....
今日現在これらの帳簿に書かれた金額は買ったときの金額かもしれない。実際の時価はクソみたいなもんだ。
これでは「資産サイドにどれだけ資産があるのかわからない」
潰れたとき、いくらなんでも買った値段はかけない。紙くずとして0が書き込まれ突然帳簿に目もくらむ穴が開く。
その金額ではおそらく助かるまい。山一拓銀のように日本の金融史に名を刻むか。
まあその人は世界のどこででもやっていけるだろうが。
>バランスシート
>無知で申し訳ないんですが、これバランスシートじゃないんでしょうか
>http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/fs/2010.htm
>by 通りすがり(2010-06-29 21:10:19)
財務省のホムペには「国の財務書類関連」って書いてありますが、
「国の財務書類関連」×
「政府の財務書類」 ○
だと思います。
マスコミは日本の借金と言いますが、正確には「政府の借金」と思います。
政治家・政府が、浪費を続けて雪だるま式に借金を作っていますが、
日本人・民間が、それを上回るスピードで蟻のようにセッセと金融資産を築いている様子です。
その結果、日本「国」は、全体で240兆円の純資産を保有しているようです。
(2008年12月末日時点)
http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2009/05/26/005531.php
日本「国」が倒産する可能性はないですが、政府の増税や無駄遣いはやめて欲しいですね。
こんな本も出てますが。。。
いつまでも経済がわからない日本人 「借金大国」というウソに騙されるな
三橋貴明 (著)
森永卓郎氏にしろ勝間和代氏にしろ彼らが色モノと言われてしまうのは、世間一般で信じられている「常識」とは異なる主張をするからです。
ではその常識とは何かというと、マスコミ等によって注入される知識や認識であって、例えば永続を前提とした国家財政を非永続である家計に比較する考えであったり、政府債務は流動性となって国民経済に組み込まれている(=政府債務を徒に減らすことは流動性を減らすこと=金融引き締め)という視点の欠如であるわけです。
つまり、彼らが色モノ視されるのは彼らの失点ではなく間違った知識を国民に刷り込むマスコミが原因であるということ。
正しい発言が色モノと見られるのは、受取る側に問題があるのです。
会社であれば、バランスシート上に負債と資産があって、仮に財務上の問題が有れば資産売却というのは理解できます。
一方日本の国の場合はそのバランスシートがでかすぎて、資産を売却して現金化できるのか(ま、多少はできると思いますが)と考えると、保有金融資産が負債を超えたあたりから困ったことになると考えるのは不自然でしょうか?
どうして、グッチーさんほどの人が、財務省の公表しているバランスシートを知らないのですか?
「あれはでたらめだ」というのと
「存在しない」というのは 違いますよね。
>日本は巨額、かつ持続的な借り入れを国内から借り言えることが可能で、例外とされた。
これどっから引っ張ってくるんでしょうね?
銀行 政府などは既に買える枠は設定され限度まで買い込みしてるのに…
個人の財布?
おまけをつけなきゃ買ってくれないのに それから既にバブル崩壊から自転車の2段目…
そして金利は限りなくに近いのに買い手入るんですかね?
あげるあげる詐欺でも良いと思います。
関西の商売人には 儲かってますか?ぼちぼちでんなって返しがあります。
儲かっているって事をアピ−ルすると…
集りがやってきますよねw
ここは一緒にうちも大変だってのを装う必要があるのでは?
プログ仲間に世界銀行の予測 経済レポートを見せて貰いましたが 日本が世界をと言ってももうお手上げでしょう…
他人のふりしとくのが一番では?
日本が外国みたいに自己責任の社会なら増税は考えられませんが 一種社会主義みたいな環境で福祉に金突っ込んでいかなきゃならないのに増税しなきゃ 行政サ−ビスはもたない。
国は大丈夫かもしれませんが 地方は財務ボロボロですよ!
これ補填するのも国の役目でしょw
前程が数字上だと思いますが 現実の問題を見落としていませんか?
誰だって経済失速の引き金を引きたくないでしょ
消費税を増税しなければと言って20年ほったらかしにしてんですよ!
そろそろ限界に来ているんでは?
ゆうくん様
ぐっちーさんの指摘に対してのゆうくん様の指摘は、反証になっていないと思います。
例示された朝日について見たところ、G20での日本の例外扱いについては、ゆうくん様ご指摘の記事の他、かなり多くの記事で言及しています。これらはほぼ否定的なニュアンスです。
とくに明確なのが6月30日社説で、タイトルは「G20―「例外日本」の情けなさ」です。
この社説は本文で「なぜ例外になったのか」を説明していないという奇妙な記事で、「情けない」という印象付与を意図しているのではとの疑念を抱かせるものです。
とはいえ社説ですから、他の記事を参照するまでもなく、朝日の基本的意見は「例外なのは情けない」であると考えざるを得ません。
したがって、朝日については「ちゃんと報道して」いないと思います。
グッチーさんの言っていることはバランスシートで、損益は財務省の言っている通りではないでしょうか?
税収40兆円以下、支出80兆円。このGapをどうやって埋めるかと言う議論を、資産の取り崩しで賄うというご意見はおかしいと思います。
ワンタイムなら取り崩しでもいいですが、ここ10数年連続赤字国家ですよ?
六、国債の将来
(1)国債がこんなに激増して財政が破綻する心配はないか
国債が沢山殖えても全部を国民が消化する限り、すこしも心配はないのです。
国債は国家の借金、つまり国民全体の借金ですが、同時に国民が其の貸手でありますから、
国が利子を支払つてもその金が国の外に出て行く訳でなく国内に広く国民の懐に入っていくのです。
一時「国債が激増すると国が潰れる」といふ風に言はれたこともありましたが、
当時は我国の産業が十分の発達を遂げてゐなかった為、
多額に国債を発行するやうなときは、必ず大量の外国製品の輸入を伴ひ、国際収支の悪化や為替相場、
通貨への悪影響の為我国経済の根底がぐらつく心配があつたのです。
然し現在は全く事情が違ひ、我国の産業が著しく発達して居るばかりでなく、
為替管理や各種の統制を行つて居り又必要なお金も国内で調達することが出来るのでして、
従つて相当多額の国債を発行しても、経済の基礎がゆらぐやうな心配は全然無いのであります。
「隣組読本 戦費と国債」(発行:昭和16年/制作:大政翼賛会)より
ぐっちーさん、G20サミットの裏側については、青山繁晴氏がきちんとした取材を通じて報道しておりました。
YOUTUBEで公開されていたので参考にしてください。
http://www.youtube.com/watch?v=WaP7WzGDJJQ&feature=related
社説は書き手の意見であり、とくに一般紙の経済関連の社説はあてにできるものではありません。日本だけ例外になった裏の理由については、それぞれいろんな意見があるのは仕方ないでしょう。
現地にいっている記者の各記事は、発表されたことをそのまま書いているはずです。彼らはちゃんと英語ができると思いますよ。
現在、長期金利が1.1パーセントととんでもなく下がっており、すぐに破たんはなさそうですが、日本政府の債務残高とバランスシートが問題であるのは明らかです。
国債発行を自国で賄えないヨーロッパの国とは違うといっても、将来、必ず起こる大きな問題として、今、日本自身が認識する必要があります。