2025/04/07 06:30 | メルマガ | コメント(0)
第297号 世界経済と金融市場を揺るがすトランプ関税
・第296号 明らかになったトランプ政権の相互関税(4/5)
そんな中、先週は雇用関連データも相次いで発表されています。関税で吹き飛んだ感もありますが、抑えるべきポイントを見ていきましょう。
●先週のマーケット
・協議は先送りの日本
●今週の米国経済統計(予想)
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. 雇用関連統計
・JOLTS 2月
・米ADP雇用報告3月
・新規失業保険申請件数
2. 米雇用統計3月
・雇用統計総論
3. ISMインデックス
・ISM製造業
・ISMサービス業
4. トランプ関税を巡る市場環境
5. パウエル議長は様子見継続
●あとがき
それでは、さっそくまいりましょう。
あとがき
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トランプ関税発表からマーケットの暴落が収まらぬまま、週末に突入。本日月曜日のマーケットはどうなるでしょうか。
本文でも触れていますが、今週から米国の企業決算が本格的にスタートし、週末には大手金融機関の2025年1Qの決算発表が目白押しです。さらにその中でも、足元の業績より、2Qの見通しへの警戒感が先に立つ可能性もあり、内容によっては下押し圧力になる可能性も否めません。トランプ関税についての問題を市場が消化するにはまだ時間が必要だと思われ、週明けの日米の株式マーケットもまだ下値を探る展開が続くと思われます。
こうした荒れたマーケットの中、NISA、特に新NISAを2023年頃から始めた現役世代の投資家でS&P500を積み立て投資している人もそろそろ含み損が見え始めてくる頃合いです。週末の米国株は5%以上下落したことを考えると新NISA民といわれる人たちの運用も平均的には捕まったと思われます。「米国株式なら長期で持てば大丈夫」と信じて米株インデックスへの投資を始めた人たちも多いと思われます。ある意味間違っていませんが、米株でもインデックスでも下がるときは下がります。
一方で、今回のような世界的なリスクオフが起こっても大して円高が進まない(円の価値が回復しない)状況を見ると、基本的に円で給料を得ている人の資産形成の上では、外貨アセットを持つ必要性はそれなりにあると感じますね。とはいえ、米株は無茶苦茶なトランプ関税の影響を引きずる可能性があることを考えると、米国以外への投資も考える必要があると思われ、私もその比率を徐々に増やしています。足元で起こる大暴落、投資初心者には試練の時が到来したといえるでしょうが、こういう時こそ学ぶべきことが多いタイミングでもあります。
さて、都内は桜が見頃です。都内の桜の多くはソメイヨシノですが、これらが植樹されたのは昭和30年代(1955年頃)です。ただ、ソメイヨシノの樹齢は60年程度ともいわれ、現在花をつけている木々もかなりの高齢。実際、素人目に見ても、花の色が年々薄くなっていっていたり、花が密集して咲いているというよりは、隙間ができて枝ぶりがさみしい感じの木々も増えました。開花が早まっているのも、気候の影響だけでなく、木々の高齢化によるものとの指摘もあり、複雑です。
マーケットは殺伐とし、新年度でお疲れの方も多いと思いますが、桜でも見て癒されてください。今週も、よい1週間をお過ごしください!
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