2025/02/10 06:30 | メルマガ | コメント(0)
第288号 トランプ劇場に揺れる世界経済
こうしたテーマも扱ってまいります、今週もお付き合いください。
●先週のマーケット
・賃上げのカギ
●今週の米国経済統計(予想)
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. ISMインデックス
・ISM製造業
・ISMサービス業
2. 雇用関連統計
・JOLTS 12月
・新規失業保険申請件数
3. 雇用統計 1月
・雇用統計総論
4. ミシガンサーベイ
5. 急落したアルファベット
6. トランプ政権が望む強いドル
7. 見えてきた政策金利1%
●あとがき
それでは、さっそくまいりましょう。
あとがき
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先週7日未明、石破首相がトランプ大統領との初の日米首脳会談を行いました。渡米前から、ソフトバンクの孫正義さんをはじめ様々な方が裏でサポートしている様子が窺われ、どんな会談になるのか注目が集まりましたが、失礼ながら正直期待はしておりませんでした。
しかし、実際に会談が行われると、安倍元首相が築いた日米関係、対トランプ関係の礎を活かしつつ、懸案のUSスティールについては建設的な議論が交わされた模様。トランプ相手に関税も掛けられることなく、その他でも決定的なコミットメントをさせられることなく会談を終えられたのは前向きにとらえていいでしょう。海外メディアはこの会談について大きく報じていませんが、むしろトランプに変にからまれることなく会談を終えたのはよかったのではないでしょうか。
そして、大統領選挙期間中の暗殺未遂直後の写真に言及し、「歴史に残る一枚、大統領が、自分はこうして神様から選ばれたと確信したに違いないと思った。」と評したのは、クリスチャンである石破首相が、同じクリスチャンであるトランプ大統領に最も響く言葉を選んだのは流石。
外交的な成果について、当初の期待値が低すぎたこともあり、比較的和やかかつ明るい雰囲気で行われた初めての会談は、ひとまず大成功と言えるのではないでしょうか。
身なりや立ち居振る舞いについては様々な突っ込みどころがありますが、最終的に首脳会談がうまくいったのであれば、些末な話でしょう。実際、一見ふんぞり返ったように見える石破首相のいでたちは、相手に威厳を与えたという解釈もあるようですがどうなのでしょう。
石破首相は、事前に入念に、「日本株式会社をどのように売り込むか」についてブレーンらとも意見交換をしていたとのことで、根っからのビジネスマンであるトランプ大統領との会談に臨んだとのこと。当然、トランプ大統領もビジネスライクに対応している部分も大いにあると思われ、大成功となった会談の真価もこれから問われることになるのでしょう。トランプと大統領と首相という垣根を越えてつながりがあった安倍元首相とは、当然温度感は異なる会談ではあったのでしょうが、まずは、初めての日米首脳会談という大舞台での任務完了、お疲れさまでした。
さて、週末は日本海側を中心に大変な大雪に見舞われました。特に京都などの積雪も記録的で、観光名所が雪化粧で美しく雪を纏っている様子は風情があるものの、周辺地域では日常生活もままならないようなドカ雪は身の危険すら感じます。また、石川県能登半島の積雪も例外ではなく、加えて昨年の地震で消雪装置が壊れたままで、手作業で除雪をしている様子を見ると何とも言えない気持ちになります。週明けには降雪も収まるようですが、積雪の多い地域にお住いの方はくれぐれも気を付けてお過ごしください。
今週は火曜日が祝日の方も多いと思いますが、よい1週間をお過ごしください。
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