2022/06/06 06:30 | メルマガ | コメント(1)
第134号 米国経済に所々見られる陰、正体はインフレと金融引き締め
今月開催(14日~15日)のFOMCを控え、6月4日からブラックアウト期間に突入しました。いよいよ、先週からはFEDのバランスシート縮小であるQT(Quantitative Tightening)も開始され、利上げと量的引き締めが両建てで行われることになります。こうした異例の事態について、過去のQTの事例等も紐解きながら、今後懸念される点を検証します。
そして、FED高官の相次ぐ発言も、マーケットに影響を与えていますが、この辺りからも今後のFRBのスタンスを読み解いてみたいと思います。全てが異例尽くしのマーケットと言っても過言ではありませんが、こういう時だからこそ冷静に、向き合っていきましょう。
それでは、今週のアウトラインです。
●先週のマーケット
・資産所得倍増計画
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. ISM製造業景況指数 5月
2. ISMサービス業景況指数 5月
3. ベージュブック(FRB地区連銀経済報告)
4. JOLTS 4月
5. 雇用統計5月
・雇用統計総論
・堅調な雇用に暗雲も
6. FEDはBS縮小へ
7. 市場を牽制するFED
8. OPEC+追加増産
・サウジしか勝たん
●今週の米国経済統計(予想)
●あとがき
それでは、さっそくまいりましょう。
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One comment on “第134号 米国経済に所々見られる陰、正体はインフレと金融引き締め”
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こんにちは。メルマガによる丹念なレポート、毎週楽しみに拝読しております。
さて、足元のWithコロナ、金融政策の正常化、エネルギー転換、地政学リスクなどでインフレ、スタッグフレーションの話題に事欠きません。
Fed、米経済統計の分析においても、この基調は変わりありません。
利上げ、QTは向こう2年間は続くというか、少なくともイージングに傾くことはなさそうです。
そもそも供給サイドの要因でインフレになっているものを、総需要抑制の金融政策で対応することが筋ワル。とはいえ、他に有効な政策が米民主党から出るとも思えず・・。
ココは2年間は辛抱と割り切るのもアリ。
でも、その先は?
(1)共和党はトランプ以後の有力なタマを持ち合わせているのか?
(2)そして、亡きぐっちーさんが指摘されていた、米経済の底力=移民による、若い生産年齢人口の確保が、2016-2020の”分断”政権以後、どうなっているのか?、バイデンは有効策が打てているのか?
この長期トレンドの方が気になります。
JDさんと合作になるのかもしれませんが、(1)と(2)への分析と方向観、まとめて特集していただけないものでしょうか?