プロが語る世界情勢・政治・経済金融の最前線!

The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

少年の大志はどこへ行った

ハーバード大学の学長さんが訪日され、記者会見や鳩山首相にも面会されたそうだ。 小さな記事だったので見逃されがちだが、その小さな記事は僕には大きなショックだった。  かねてより日本の子供たちの「引き篭り」や「しらけ」が話…

[ 2010/03/19 16:30 ] コメント(3)

日本に富豪はいるのか

恒例のフォーブス誌による世界の富豪リストが発表された。  今回の一位はこれまで14年間一位を続けてきたマイクロソフトのビル ゲイツ会長が初めて首位の座をメキシコのカルロス スリム氏に譲り2位、そして2位だったあのウォーレ…

[ 2010/03/12 17:53 ] コメント(8)

新「断絶の時代」

あのドラッカー教授が「断絶の時代」を書いたのは1960年代のこと。  当時の先進国が軒並み植民地を失い、いま新興国として力をつけつつある国々が続々と独立し、東西冷戦がピークを迎えた時期だった。 折からベトナムではアメリカ…

[ 2010/03/05 18:22 ] コメント(8)

諜略なき国家

戦術はタクティック、戦略はストラテジィ、ここまでは馴染みがあるし、よく「ゲームに負けて試合に勝った」、つまり戦術は下手だったが戦略としてはうまくいったという使われ方が多い。  今回のトヨタ騒動をみていてつくづく感じてい…

[ 2010/02/26 19:42 ] コメント(9)

頭を抱える季節

 今回で10回目となった恒例の中学生・高校生・大学生対象のストックリーグ(日経主催 野村証券後援)の第一次審査を通過した選り抜きのすばらしいレポートがどさっと日経新聞から50ほどが送られてきた。これから週末を潰して採点し…

[ 2010/02/19 22:09 ] コメント(6)

納税と払税

 日本語では税金を支払う人を納税者と言うが、英語ではタックス ペイヤー つまり税金を払う人となる。  何となく釈然としないのは、納めるのと払うのではかなり意味が違うのだが、どうしてこの言葉の使い方に日本では異議が出ないの…

[ 2010/02/12 18:49 ] コメント(10)

奢れる平家は久しからず

 いまさらリコールで大変な目に遭っているトヨタについて、いまさら悪口を言うわけではないが、こうなるのではないかという懸念を、この欄でかなり昔に書いた覚えがある(PCの通ならすぐ何時書いたと出てくるのだろうが,どうして出す…

[ 2010/02/05 20:38 ] コメント(11)

狂った季節

 その昔NYに赴任してほどなく、先に着任していた後輩(のちの日興コーディアル社長 金子昌資)から「三原さんってもっとすばらしい人と思っていた」と言われたことがある。  つまり思っていたほどではない、つまらん男だと言われた…

[ 2010/01/29 21:07 ] コメント(6)

あゝ日航

 生まれて初めて飛行機に乗ったのは昭和37年、高松から大分までの富士航空だった。戦時中のDC3機みたいな飛行機で、尻を着いて止まるタイプ。スピードが上がるにつれ尻が上がってくる感覚は今でも覚えている。当時JALは幹線のみ…

[ 2010/01/22 22:26 ] コメント(5)

経済音痴で市場軽視の大臣たち

 民主党政権はかねがねビジネスや市場に対して関心が薄く、むしろ敵視しているのではないかと感じていたが、JALを巡る迷走ぶりを見てますますその感を強くしている。  子供みたいな言い方の何と多いことか。そもそもJALの問題…

[ 2010/01/15 22:51 ] コメント(7)