2010/01/29 21:07 | 言いたい放題 | コメント(6)
狂った季節
つまり思っていたほどではない、つまらん男だと言われたのだが、その理由は「NYまで折角来ているのに、ゴルフ、マージャン、ピアノバーでは日本と同じではないか、もっとチャンスを有効に使うことを心掛けろ」ということなのだが、まことにご尤もでマージャン、ピアノバーは即止めたが、ゴルフだけは安いのと近いのとで、馬鹿にされながら続けていた。
そんなことを言うだけあって、こちらが安いゴルフに興じている週末を、彼は難関のCFA(米国公認アナリスト)試験のために必死で勉強し、日本で2番目にCFAになったのだから、凡人としては反論の余地もない。しかしその彼に一目置かれたのがカンと閃きである。
「私は努力の人、三原さんは努力もせずにカンと閃きだけでやっているのでは」とも言われたが、カンと閃きも日頃磨いていなければ、単なるドタ感で終わってしまう。その直感だけは磨いてきたつもりだが、その折角のカンもオバマ大統領の金融敵視政策で狂ってしまいそうになってきた。狂った季節になりそうだ。
口舌の徒の限界
年初に今年はどんな年になるか、毎年カンを働かせて考ええることにしている。
我がカンによれば「今年は日本の年になりそうだ」という世間さまとはいささか異なるものになった。
中国の好調もさることながら、今年は意外にアメリカが健闘するのではないか。中間選挙もあることだし、そのためオバマは雇用政策に重点を置くだろうから、年央には雇用に改善の兆しが出てくるだろう。そうなれば何といっても個人消費が1000兆円もあるアメリカのこと、消費の改善は日本企業にとっては大きな追風となるはず。
加えて懲りないアメリカ人たちがまた儲け始めたことである。強欲なウォール街は一年足らずで公的資金を返し、大きく儲け始めたので、再び投資を始めるだろう。そうなればベンチャー企業支援なども活性化するし、つれて雇用も回復してくるのではないか!
雇用に改善の兆しが見えれば、次は出口政策の議論が始まり、ドルが買われて円が安くなる。これも世界の景気敏感株と言われている日本株には好材料となる。
失われた20年に喘ぐ日本にとって、そんな悪い年にはならないのではないかと、年頭にカンでそんな絵を画いてみたのだが、オバマのウォール街への敵意がこんなに強いとは計算外だった。
アメリカ国民のウォール街への反感も大きい。しかし経済が前に向って進むためにはまず金融システムをしっかり働かせ、金融機関も利益を出せるようにしなければ、リスクの取り手がいなくなり、アメリカ特有のアニマルスピリットも出てこない。
既にデトロイトやシリコンバレーではベンチャー企業が活性化しつつあるだけに、大いに期待していたのだが、理念と演説上手だけでは早晩馬脚を表す。支持率低下に喘ぐオバマにとっては、やはりポピュリズム的政策に走らざるを得なかったのだろう。
まだこの法案の行方はどうなるか不明だが、年初に描いたカンによる絵は修正を余儀なくされそうだ。
「イエス ウィー キャン」が国民による「ノー ウィー キャンノット」の声に押されたのだろうが、政治家の口舌の徒に惑わされているのは日本もアメリカも同じのようだ。おかげでこちらのカンを狂わされそうになってきた。
日本も株や不動産が動いてくれないと、財政赤字がふくらむばかり。日米トップが口舌の徒では、今年はどうなることやら。カンの働かせようがなくなりそうだ。
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6 comments on “狂った季節”
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アメリカ上院で、民主党がキャスティングボードの議席を失う。
日本でも、参議院では民主党は過半数がなく、連立政権で諸問題に馬脚現し、更にカネの大問題で今年の参院選過半数は無理だろう。
日本はヒトラー再来からかろうじて救われる。
最後の最後で、微妙なところで、無茶が出来ない判定が下される。
オバマがウオール街を敵に回すとしても、法案は無茶出来ないことを期待。
しかし、よほどの株式市場優遇策でも取らないと、という感じですね。
見込み違いで、私も大変…(笑)
感と予感は表裏一体・・一卵性双生児・・人間の本性・本質・・羅針盤・・
あるのは過去と未来・・ロドスのヘリオスは過去と未来に足を置き・・我等は股下をくぐる船乗り・・見上げれば巨大なモノがぶら下がり・・これが現実・・
Tomorrow, and tomorrow, and tomorrow
Creeps in this petty pace from day to day
鳩様は「命」と議会で絶叫・・友愛は過去に消えた・・オバマ様は金融界にパンチ・・
当分・・感は仕舞っておきましょう・・
命、命、命・・・、小沢命。
苦労知らずのお坊ちゃまらしい素晴らしい饒舌演説だった。
理念はいいから、母親から貰った金の使い道を示してくれ。
コンクリートから人へもいいけど、地方の現実をみてくれ。皆に生活保護でもばらまくというのか。
上滑りの口約束はもう結構。真に拙劣。
それにしても亀大臣、ありゃあ傲慢政治家の典型、もう退場していただきたい。
死ぬ瞬間に「あーいい人生だった」と思う、その為だけに人には人生という時間が与えられているのではないでしょうか。十代や二十代の若造が勝ち組・負け組と騒いでおりますが、そんなものは死ぬ瞬間までわからないのではないかと思います。
人生の勝ち組になる為の時間の使い方は人それぞれ。心ゆくまで麻雀に没頭すべきだったのでは?(笑)
口舌の徒に振り回された政治家の最後は、さぞかし後悔ばかりなのでしょうね。
某化粧品会社の副社長、ヒマな奴と思ってたら、親が創業者だった…
(ストーカー行為で逮捕)
某与党のツートップも二代目だったな…
後世の歴史家に、世界史に残る、世界で最も金持ちの指導者に率いられた、左翼政権と評されるであろう。
尤も、真の左翼政権からは、なめられているのであるが…