2013/03/04 00:00 | by Konan | コメント(1)
Vol.182: 東京オリンピック
東京オリンピックの公式な誘致活動が始まりました。昨年のロンドン五輪の際も書きましたが、私の世代は、東京五輪の記憶は微かとは言え、メキシコ、ミュンヘン、札幌の3つのオリンピックにのめり込み、体操やバレーボールでの日本の活躍に興奮した経験を持つ世代です。現実にはイスタンブールとの競争が厳しく、また体罰問題やレスリングが五輪種目から外れるかもしれないといった逆風もありますが、今回の誘致に気持ち的は賛成のスタンスです。
さて、ロンドンオリンピックの頃、BBCの番組でオリンピックの経済効果を取り上げていました。正確にその内容を覚えている訳ではありませんが、概ね以下のような論調だったと記憶しています。
(a)オリンピックを開けば沢山の人が集まってくる。それは良いこと。
(b)でも、元々ロンドンは世界有数の観光地。毎年多くの人を惹きつけてきた。そうした「常連」がオリンピックの観客に押し出される格好になる。従って差し引きで見てどの程度ロンドンに来る人が増えるか、実は良く分からない。
(c)また、ロンドンは元々有名だったので、オリンピック開催による新たな知名度上昇効果も限定的。
(d)従って、経済効果にあまり期待しない方が良い。
(e)でも、こんな固い話しは忘れて、折角のオリンピック楽しもうね。
東京とロンドンを比べると、明らかに上記の(b)、(c)の点で東京の現状は見劣りがします。逆に言えば、ロンドンに比べ経済効果を期待しやすいことにもなると思います。
ところで、なぜ「東京」なのか。招致活動を行えるほど余裕ある自治体は東京都に限られることが現実です。仮に東京オリンピック招致に成功し、ロンドン以上の経済効果を得ることが出来れば、それはそれで良いことです。ただ、これは、これまでも独り勝ちだった東京の地位が更に上がり、一極集中が更に進むことを意味します。首都圏直下地震のようなリスクを考えると、危なさを伴う流れかもしれません。他方、少子高齢化、人口減少を前提にすると、全国津々浦々でインフラを維持する方向には無理が生じ、何らかの一極集中は不可避とも思います。ちなみに北海道を例に取ると、道全体の人口は減少する一方、札幌市の人口はかなりのペースで増加し地価も上昇していると聞きます。東京オリンピックの招致は、こうした流れを是とすることと同義であることも認識しておく必要があると思います。
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イスタンブール・・
コンスタンチノープルに・・
譲りましょう・・
トルコとは・・
上手くいっているし・・
トルコに・・
イスラム諸国・・初・・
を譲りましょう・・
イスタンブール・・
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