2011/07/04 00:00 | by Konan | コメント(1)
Vol.95: 景気その後
まず、日本経済について、私は大震災の影響を悲観的にみていましたが、良い方向に外れる可能性が強まっています。懸念材料はサプライチェーンの寸断や原発事故の後遺症に伴う電力供給不足問題、あるいは自粛による消費の落ち込みでした。このうちサプライチェーンについては、日本の製造業の驚異的な底力が発揮され、生産を再開し巡航速度に乗せる動きが強まっています。電力不足も深刻ですが、見事な統制力により使用量を平準化することで、乗り越える目途がつきつつあります。自粛ムードも連休後は大分和らいできた感じです。
もうひとつの注目点は中国です。バブル崩壊を相当深刻に警戒しておく必要があるかもしれません。楽観的にみれば、2ケタ成長が7、8%成長に低下する程度であり、財政の余力もあるので、持ちこたえると考えることもできます。悲観的にみれば、不動産価格等の動向がとても気になります。
最近よく「中国国外で流通する人民元」のことが話題になります。1兆元とも言われるようです(統計に当たった訳ではないので引用は控えて下さいね)。ひとつには、「人民元がドルに取ってかわる日も遠くない」という意味を持ちますが、別な見方をすれば、中央銀行である中国人民銀行の各種コントロールが難しくなっていることを示しているのかもしれません。この辺、もう少し勉強してみたいと思います。
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One comment on “Vol.95: 景気その後”
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繁栄を極めた中産階級国家・・日本も・・増税と言う・・暗雲・・
英国国教会を創立した英国は・・教会の財産を没収・・豊かになった・・同時に・・英国の社会保障も崩壊・・
何故なら・・
貧しき人々を・・修道院が面倒みていた・・
税も没収も同じである・・・