2010/12/06 00:00 | by Konan | コメント(4)
Vol.65: TPPと農業
今回はTPP(環太平洋パートナーシップ)についての感想を。本件、農業に造詣が深いぐっちーに是非扱って欲しいテーマですが、素人なりに。
菅総理が「第二の開国」「国を開く」と珍しく良いキャッチフレーズを用い意気込みを示したものの、国内農家の猛烈な反発もあり、TPP参加に踏み込めず、「関係国と協議を始める」=要は参加9カ国で何が進んでいるか話しを取り敢えず教えてもらう=ということだけ決めた経緯にあります。
TPP、2国間のFTA(自由貿易協定)、あるいは世界的なWTOの下での自由化の取り組みなど枠組みは様々ですが、日本は米(こめ)に代表される農業保護の問題が足枷となり、これまで貿易自由化の取り組みが遅れてきたと言われています。
日本の成長のためには、アジアをはじめとする新興国や資源国とのつながりを深め、その市場に日本のものやサービス、あるいは社会システムを売り込んで行くことが不可欠です。あるいは、アジアの人たちに日本に来てもらう、働いてもらうことも大事です。そうした発想からみると、TPPにしてもFTAにしても兎も角進展させるべきです。
では農業はどうすれば良いのか?日本の食料自給率が更に低下しても良いのか?
ぐっちーに扱って欲しいのはこの点ですが、私なりの答えを書くと、「酷い目に遭う農家の方は沢山出るかもしれないし、その救済のための何らかのセーフティネットは必要だが、日本農業は何とか生き延びるのではないか」と思っています。以前、ある専門家の方に、将来の日本農業の生産予測を伺ったことがあります。「横這い」という答えでしたが、「日本の人口が減っても」という前提付きです。要は、国内で国産の農産物が更に見直される、中国をはじめアジア等での販売も増加する、あるいは日本企業がアジアで農業を行うといった動きが強まる結果、日本の農業は産業として十分維持されるという見方です。
そのためには、日本農業が現に持つ技術の高さ、生産のきめ細かさに加え、効率性の向上が不可欠と思いますし、TPP等によりショックを与え変化を加速させることが、長い目でみて却ってプラスではないかと思います。職を失う方へのセーフティネットは繰り返しですが必要です。しかし、例えば収益を上げる農業法人に現物出資し配当を受ける、あるいは法人で働き給与収入を得るといった余地もあり得る訳で、税金投入が全てではないとも思います。いかがでしょうか。
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4 comments on “Vol.65: TPPと農業”
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斜めに拝読・・
横ばい・・を・・「夜這い」・・
農業に夜這い・・!?
読み直したら・・
横ばいだった・・
横ばい・・そんな手が・・あったっけ・?
ぐっちーに聞かねば・・
農林水産省・・友人の農業委員に・・
一月一回・・国際会議男・・怒涛の解説・・
農家は年収百七十万程度・・農家を姨捨に・??・
やってみろ・・天罰が下り・・環境破壊・・国土は荒廃・・山河のみ・・
そう言えば・・
ピラミッド時代・・栄華を極めた・・古王国も・・旱魃で亡びた・・世界彼方此方で・・偉大な古代文明が・・旱魃で亡びた・・
農政の失敗とも・・?
天候不順・・やっと始まったばかり・・
農業安保論・・まだ耳奥で・・蠢動・・
やはり
日本の農業は・・夜這い・・が正しい・・
夜這いの如く・・密やかに・・励み・・精気を高め・・セイ産を高め・・生卵を飲み・・
きっと
ぎっちーも・・賛成してくれるでしょう・・頬被り・・
古代ギリシャ人・・畑は耕せば・・耕す程・・よくなる・・そうな・・・
専門知識無いので聞きかじりですが、農協の構造改革だけで競争力が大幅UPするんでは?
・例:個別保障分が、農協への売値価格downになるなど、農協が農家の邪魔してる
・日本農家の生産性は元々、結構高い
・都心/近郊県の農地は、地方に移動・集約して農業だけで食えるように専業化・大規模化させる(以前、農水/大蔵課長同士は都会農地消滅に合意したが、政治家介入で挫折)・・・おまけですが、都心農地を住宅地に転用すれば、住宅価格が半分になって消費フローが増えます(ストック消費からフロー消費へ転換させる)
あとは、工場農業がどれだけコストダウンして、製造業化出来るか。多分、10年以内に採算ベースに乗っている(らしい)
全然専門知識が無いので、多分間違ってる所もありますが、ご容赦ください。
スーパーで買い物をしても、国産と輸入品が並んでいたら、できる限り国産を選んでしまう癖がついています。。。
農作物が自由化すると、国産品は、やはり高騰してしまうのでしょうか。
国を開く・・・
守られている人、あるいは閉じ込められている人というのは、囲いの塀が丈夫すぎて、それを壊すことなんてできなくなるんですよね。
小鳥も、外を知らなければ、籠から出しても、思い切り飛ぶってこと、しなくなります。(昔、飼っていたので)
それにしても、時代はどんどん変わっていくのですね・・・
戦後すぐに農業だけでは食べていけない事になり、ほとんどの農家は兼業農家になった、その折に何故か米作りの保護政策を取って今日に至って、大変な問題を引き起こしている、この保護政策がどれほど日本の足を引っ張った事か、計り知れない様な気がする。