2012/04/30 00:00 | by Konan | コメント(3)
Vol.138: 東大秋入学
まず、高校は春入学・3月卒業のままとします。送り出す方からみれば、生徒を3月に卒業させ、知らん顔をすれば良い訳で、余り大きな問題にならないはずです。ただし、真面目な高校では、きっと卒業生向けに秋の大学入学期まで補講を行うなど、相応の負担は出てくると思いますし、裏返せば、予備校業界は秋入学の実現を心待ちにしていると想像します。
次に学生を迎える企業。高卒者は4月入社、大学卒業生は10月入社となると、面倒なことは事実です。しかしこの点も調整可能と思います。既に企業では、司法試験合格者や海外大学卒業者などを対象とした新卒者の夏採用が増えており、中途採用を通年で行うことも普通です。また、定年退職者の退職時期を3月から9月に延ばすなど調整も可能なはずで、秋入学は対応可能と思います。
問題は、「4年で済むと思った仕送りが、大学入学前の半年が加わることで4年半に延びてしまう」といった家計の負担増に収れんします。東大でもこの点を認識し、学生のまま収入を得やすい工夫を行うようですし、奨学金の充実(いわゆる出世払いの導入等)などの対応も必要になると思います。
もうひとつは、高校卒業から大学入学まで半年の期間が生じることです。この半年、悲観的に考えれば非行のような心配が出てくる訳ですが、じっくり腰を据えて勉強に取り組む良い機会になるようにも思います。これも夢物語かもしれませんし、前述のように予備校を儲けさせるだけかもしれません。しかし、18歳のこの時期、真面目に将来を考え自分の可能性を探る半年間を与えることは、悪いことではないように思います。
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3 comments on “Vol.138: 東大秋入学”
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何の差し障りもないのでは・・
そもそも・・
大学に入学式が・・必要でしょうか・・?!
春の入試で・・合格者を出せば・・後は大学の問題・・
すぐに登録を済ませ・・
浮いた半年は・・
大学で過ごす・・
好きな教授の授業に出る等・・大学生の準備期間・・学問の為のフリータイム・・
兎に角・・固くなった受験ブレーンを・・柔軟に解放させねば・・
予備校に通うなんて・・・(笑)
春入学にするか、秋入学にするか二者択一ではなく、『両方やる』という第三の選択肢があるはずです。義務教育課程から2期制にして、生まれ月で前期入学、後期入学を始めようという話です。小学校から大学まで前期入学、後期入学両方やっちゃったらいいんです。
実施する側の負担は大きいですが、義務教育課程での最大1年の発達の差と、それに伴う様々な問題(いじめ、学習能力)を小さくできるメリットは大きく、例えば留年や浪人するにしても、時間的な損失が1年から半年に半減できるわけで、社会にも生徒にも双方メリットが生じます。
無理筋な話なのだとしても、少なくとも議論の俎上にくらいのせてもらいたいと思うのです。
奨学金とか、出世払いとか言って人生の初めから借金でスタートさせるなんて。古い日本の親としては考えられません。大学は学生が気楽に借金して払ってくれるので学費の値上げを気にせず金融機関とタイアップして貸し込む。アメリカの女の子はグッチ曰くシュガーダディーを探し、男の子はあ、どうするのかなああ
体裁はいいけど、大学と金融機関が連携して若者に借金させるのだけは止めましょうね。 先進国でもアンフェアートレードで若者が悲しいことに