2011/10/17 00:00 | by Konan | コメント(2)
Vol.110: ソブリン危機とリーマン危機
第1に、良く言われることですが、世界の中央銀行にこれ以上金融緩和する余地がなくなってしまったことです。リーマン危機の当初は、「バブル潰し」のため高めに設定されていた政策金利を引き下げる余地がありました。日本ですら福井総裁末期にゼロ金利政策から抜け出していましたので、金利引き下げが可能でした。今後もはやその余地は先進国ではほとんどありません。
ところが、ソブリン自身の信用力が疑われている今、安易に公がサポートを行うと、公の信認がさらに悪化するという悪循環に陥る恐れがあります。これは極めて深刻な事態です。
まとめて言えば、リーマン危機の際、それを緩和する方向に働いた、金融政策、財政政策、新興国成長の全てが機能しない恐れがあるというのが今回の危機の特徴であり深刻な点です。無論、例えばリーマン危機の際確立された先進国中央銀行間の協力体制、具体的には欧州中央銀行がFRBの助けを借りて欧州銀行にドル資金を供給できる仕組みなどの安全弁は、リーマン危機の初期より整っています。また、仮に米国について「楽観論」に立てば、バブル崩壊後の調整に目途が付き始めている可能性もないではありません。ただ、どうも事態は悪い方に進んでしまっていると考える方が良いのかもしれません。
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2 comments on “Vol.110: ソブリン危機とリーマン危機”
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ロシアン・ルーレット・・
弾は一発・・
これは・・四発・・
EC・・米国・・中国・・日本の順で・・引き金を・・
それでも・・
参加者一同・・生き残るチャンスはある・・
確率的には・・
それに・・
神の御加護もあるだろうし・・多分・・・
とても興味深く読ませて頂きました。ぐっちーさんのメルマガでも危機の深刻さがひしひしと伝わってきますが、具体的にどう対処してよいのかわからずに困惑しています。
フランスの銀行が満期時の元本を保証している投資信託は損を承知で今解約した方が良いのか、英国の銀行にあるなけなしのポンド預金は引き揚げるべきなのか、経済ニュースに一喜一憂しては思い悩む毎日です。