2011/10/03 00:00 | by Konan | コメント(2)
Vol.108: Japanisation
他方、欧米の場合まだ人口減少に悩むフェーズではなく、移民の受け入れ、あるいはEU加盟国の拡大等により、日本のような問題は目先心配不要です。ギリシアの公務員に象徴されるように欧州にはまだまだ非効率さを改善する余地(すなわち生産性を上げる余地)もあります。こうした点では、日本ほど酷い20年にならずに済むとの期待も持てます。
ところで、先々の経済を占ううえでは、各種金融経済指標の中でも長期金利の動きに要注目です。先々の経済が低成長・デフレに陥るとの予想が強まると、長期金利が低下します。米国10年金利が2%前後という事態は少し前には想像もできませんでしたが、これは要は3%台はあると思われていた米国の潜在成長率が2%程度に落ち込み、かつ物価もほとんど上がらないとの予想の広がりを意味します(無論、flight to qualityにより、あるべき水準より実際の金利が低過ぎる面もありますが)。私の見方が楽観的過ぎるという警告なのかもしれません。米国の長期金利の動向には今後も注意したいと思います。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
2 comments on “Vol.108: Japanisation”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
Japanisation
の前に・・ジャポニズムがあった・・
浮世絵を筆頭に・・
欧州の美に与えた影響は・・大きい・・
大きい・・といえば・・
枕絵は・・非常な衝撃を与えた・・与えたはずである・・
と同様に・・
Japanisationも・・自虐的な意識が・・膨張し・・誤解を招いているのだろう・・
三十年後の経済を・・
正確に・・予測出来るJapannistはいない・・・
今の不況って、IT革命・技術進歩による大幅な生産性UPに伴い、需要<<供給(少人数で大量供給可能)、となってしまい、余剰資本を投入する産業が無いのが諸悪の根源なのでは?
だから、単純解決策は以下のどっちか
・需要を世界的に増やす
・供給を世界的に減らす
後者アプローチで、供給過多の国を潰すってのが現実的では?