2020/12/28 06:30 | by Konan | コメント(1)
Vol.86: 月例経済報告と年末ご挨拶
今年も今日も入れて残すところ4日間となりました。最初に、22日に公表された今年最後の内閣府月例経済報告を紹介します。
(現状)
・全体:景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるが、持ち直しの動きがみられる
・個人消費:一部に足踏みもみられるが、総じてみれば持ち直している
・設備投資:このところ減少している
・住宅建設(投資):弱含んでいる
・公共投資:堅調に推移している
・輸出:増加している
・輸入:おおむね横ばいとなっている
(先行き)
・全体:感染拡大の防止策を講じるなかで、各種政策の効果や海外経済の改善もあって、持ち直しの動きが続くことが期待される。ただし、感染症拡大による社会経済活動への影響が内外経済を下振れさせるリスクに十分注意する必要がある
・個人消費:持ち直しが続くことが期待されるが、感染症拡大による下振れリスクに十分注意する必要がある
・設備投資:当面、慎重な動きが続くと見込まれる
・住宅建設(投資):弱含みで推移していくと見込まれる
・公共投資:堅調に推移していくことが見込まれる
・輸出:増加が続くことが期待される
・輸入:持ち直しに向かうことが期待される
現状の総括判断は前月と不変ですが、先行きは感染症拡大の影響に言及されています。需要項目では、個人消費がやや慎重に、輸出がやや強めに変更されています。11月ころまでは、輸出、個人消費とも上向きだったことは間違いないと思いますが、今月に入り世界的に感染症が拡大する中、不透明感が再び強まってきた感じでしょうか。
さて、2020年も終わりつつあります。このコーナーは元々月2回執筆の予定でしたが、コロナ禍について書くうちにほぼ毎週となりました。他方、個人的な事情で1回ごとの量を減らしました。JDさんやSaltさんに比べ貧弱さが一段と目立ってきましたが、何とか年末を迎えることが出来ました。
今年はどうしてもコロナ禍と米国大統領選挙に目が行きがちで、他の大事なことを見落としたのではないかと不安になります。そうした中、はやぶさ2号の帰還シーンにとても感動しました。ワクチンがこれほど短期間で実用化されたことも驚くべきことです。自分の生活もどんどんデジタル化しています。こうした正の方向での変化の流れは確実に進んでいます。
他方、政治の信認の劣化も進んでいます。菅総理や安倍前総理の会見等での対応に寂しさを感じます。かと言って、野党にも支持を伸ばすだけの信はありません。
来年は国内だけ目を向けても、オリンピック・パラリンピックが開催されるか否か、菅総理が続投できるか否か、2つの大きな関門を迎えます。世界的にはワクチンや治療薬の進展を受けコロナ禍を克服していけるか否か試されます。バイデン大統領の下で何が変わり何が変わらないか問われます。多くのテーマはJDさんやSaltさんが扱ってくれますが、このコーナーも細々と続けようと思います。
来年もよろしくお願いします。良い年末年始をお迎え下さい。
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One comment on “Vol.86: 月例経済報告と年末ご挨拶”
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今年も定点観測、為になりました、ありがとうございました。扱いが難しいと思いますが、政治や政権へのコメントも共感します。来年も宜しくお願いします。良いお年をお迎えください。