2020/06/01 06:30 | by Konan | コメント(2)
Vol.58: 月例経済報告2020年5月
Vol.56で書いた事情で、今回は短く内閣府月例経済報告(28日公表)の紹介にとどめます。
その前にひとつお詫びと訂正。前回「気候変動=二酸化炭素」と書きましたが、不正確でした。地球温暖化に影響を持つガスは「温室効果ガス」(Green House Gas)と呼ばれ、その多く(気象庁によると約3/4)は二酸化炭素です。ただ、メタン、一酸化ニ窒素、フロンも温室効果ガスに含まれ、二酸化炭素を含めこれら全体の抑制・減少に努めています。失礼しました。
さて、月例経済報告は以下の通りです。
(現状)
・全体:景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、急激な悪化が続いており、極めて厳しい状況にある
・個人消費:感染症の影響により、急速な減少が続いている
・設備投資:このところ弱含んでいる
・住宅建設(投資):弱含んでいる
・公共投資:底堅く推移している
・輸出:急速に減少している
・輸入:このところ下げ止まりつつある
(先行き)
・全体:感染拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動のレベルを段階的に引き上げていくが、当面、極めて厳しい状況が続くと見込まれる。金融資本市場の変動等の影響を注視する必要がある
・個人消費:感染症の影響により、低水準で推移すると見込まれる
・設備投資:当面、慎重な動きが続くと見込まれる
・住宅建設(投資):弱含みで推移していくと見込まれる
・公共投資:関連予算の執行により、底堅く推移していくことが見込まれる
・輸出:海外経済の減速から減少が続くことが見込まれる。また、海外経済の更なる下振れリスクに十分注意する必要がある
・輸入:感染症による供給制約の影響が残ることが見込まれる
前月対比細かく修正されています。例えば、設備投資は「おおむね横ばい」から「弱含んでいる」に、輸出は「減少」から「急速に減少」に、それぞれ下方修正されています。ただ、総じてみれば「極めて厳しい」との判断が維持され、国内外における社会経済活動レベルの引上げがどのように経済の改善に結びついていくか、見定めがつかない状況と思います。
GDPで言えば、4~6月期が底で、7~9月期には前期比プラス成長に復していくと思います。そうは言っても、力強さに欠け水準としても低い状況が続くことは間違いありません。経済対策も効果が無い訳ではありません。事業規模200兆円を超える一連の対策も、GDPに直接寄与する所謂「真水」は50兆円程度ですが、それでもGDPの1割に近い額です。しかしながら、その決定や実行が後手後手に回っており、手遅れになってしまう可能性について何度か指摘したところです。
今回は以上です。緊急事態制限が解除され、街や店の人は増えました。他方で北九州での第2波が心配されています。
以前書いたことの繰り返しですが、他国に比べ感染者数が圧倒的に少ないにも拘わらず、保健所を含む広義の医療体制の崩壊が真剣に心配されました。第1波の経験を活かし、第2波の前に体制を確り立て直すことが出来るか、まさに問われてくると思います。それはそれとして、気温が上昇する中のマスクは苦しいですね。路上を歩くときはマスクを外せないものでしょうか…
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2 comments on “Vol.58: 月例経済報告2020年5月”
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初めてこちらにコメントをさせて頂きます。
マスクに関して、銀座の誠敬会クリニックの吉野敏明氏の意見が、最もだと感じております。
そもそも、三密でもない、外でマスク、しかも湿度と気温が上がっている時は、むしろ良くないと感じています。
以下は、彼のFacebookの記事のコピペです。
辛口の方ですが…。
【よしりんがマスクの装着目的について整理する。全員、心して読むべし】
1)吸引に関して
①工事現場の粉塵のようなミリ単位のゴミの吸引阻止、布でも可。最悪、手でもよい。
②真菌類(カビ)とその胞子、桿菌などの大きな細菌類(ミリ~数十ミクロン単位)、花粉(30ミクロン、以下μm)、黄砂(4μ)、PM2.5 (2.5μ)市販マスクでも可
③球菌などのミクロン~0.3μm単位までの細菌類(N95、N99などの医療用マスク)
④0.3μm以下の細菌や、全てのウイルスに関しては医療用マスクでも防御は不可能なので、口・鼻はもちろん、目・耳まで覆う防毒マスク装着。新コロナウイルスは当然ここに入る。
2)呼気に対して
①全ての感染症(風邪、結核、インフルエンザ等)の患者が、くしゃみ、咳、など唾液や鼻水を、他人に飛沫感染させないためのガード、布でも可。唾や鼻水を飛ばさないなら、最悪は手で口を当てても良い。
3)免疫に関して
①マスク装着することによって、吸気温度と吸気湿度をあげて口腔鼻腔咽頭粘膜を潤して異物や微生物の付着を防ぐ。ただし、冬季のみ。
②春季~夏季は湿度と温度が上がりすぎて雑菌が繁殖し、逆効果。日本のような高温多湿の国では雑巾を口に当てている状態。中東とは違う。中東は超高温超低湿度。なので、東南アジアのイスラームは口にはヴェールを巻かない。
4)その他
①春季以降はマスク装着がむしろ微生物の繁殖によって長時間のマスク装着が無意味であることが分かっていても、同調圧力に屈してマスク装着をするヲ愚民。
②無知無教養、差別意識、誤った選民思想、よそ者排除意識、差別取り締りによる偏った承認欲求ために自粛警察をしている最低の人間から身を守るために、無意味なことが分かっているがマスク装着する小市民。
プルトニウムは半減期が2万年だから体に入ると危険だというが、そりゃ大量に飲むと塩と同じで害がある。二万年という事は出る量が少ないという事で、しかも体に吸収されない、したがって口から入って72時間で出ていくから、その間に受ける放射線量はしきちを超えない。
いろいろなデマがありますね。
大勢は第三次世界大戦ですね。
アメリカ自身が世界の警察官をやめるといっている、それに基づいて行動することが必要です。
武漢ウイルスは大したことはないと思っている。
外国人患者が8000人いるというからこの発表をしないことの方が問題ではないか?