2017/08/22 05:00 | 米国 | コメント(1)
スティーブ・バノンの解任①
■ トランプ氏が側近バノン氏更迭、ホワイトハウス「幸運祈る」(8月19日付ロイター)
■ バノン氏、米中は「経済戦争のただ中」 政権内の対立も認める(8月17日付CNN)
先週はイベント盛り沢山でしたが、最後に待っていた特大ニュースはスティーブ・バノン首席戦略官・上級顧問の辞任(事実上の解任)。
トランプ政権では、このHPでも逐次紹介してきたとおり、フリン、スパイサー、プリーバス、スカラムーチといったホワイトハウスの要職が次々に解雇されてきました。これ自体異常なことでしたが、それでも、今まで追放された高官はいわば「小物」かせいぜい「中物」、その政治力は限られており、政権の方向性を変えるほどのインパクトがないことは明らかでした。
しかし、バノンは「アメリカ・ファースト」の元締めであり、トランプ大統領に最も大きな影響を与えてきた人物。政権最強の「大物」といっても過言ではありません。そのような人物を追放したことは、これまでの例とは比較にならないほどのインパクトを秘めています。
今回は、まず、バノン解任の背景について説明します。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
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スティーブ・バノンの解任(1)
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●バノンの孤立
●マクマスター+ケリー対バノン
●シャーロッツビルとインタビュー
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あとがき
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米国で、人種差別、イデオロギー、世界観をめぐる激しい闘争が展開される中で、日本では、豊田真由子議員の秘書のズラ疑惑が盛り上がっているようです。その次元の低さと不毛さには言葉もありませんが、一つだけ言えば、私は豊田議員の大学時代の同級生、しかも同じクラスでした。
このため、完全に他人事とは言えず、報道が出たときから気になっていました。学生時代は、社交的で明るく、元気な人という記憶で、ネガティブな印象はまったくなかったのですが・・ただ、あの録音には驚愕しました。この騒動にコメントする気はありませんが、時の流れは早いものだなあと妙に感慨深くなりました。
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One comment on “スティーブ・バノンの解任①”
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今回の記事はドラマのシナリオのようで、とても面白く拝読いたしました。
さて、先程、トランプ大統領がアフガニスタンー南アジア戦略を明らかにしたとのニュースがあったようですが、マティスが大変苦労して戦略策定したものを船出させるのには、バノンを外に出して、アメリカファーストの力を弱めておく=MMTが主導しやすい環境を作る、必要があったということなのでしょうか。