2021/06/14 06:30 | メルマガ | コメント(4)
第83回 インフレは一時的で終わるのか?
定点観測を重ねることの意味のひとつに、「異変に気づく」ことがあります。むしろ、株価や為替といった、マーケットの値動きだけを追っていると、センチメントに流されて正しく判断できないことは経験済みの方も多いと思います。
このメルマガでは、コロナ以降特に雇用、最近ではインフレについてよりウエイトを置いて分析をしていますが、今週はその「異変」が鮮明に見えてきています。まさに、データは語る。今週もお付き合いください。
※ここから先はメルマガで解説します。アウトラインは以下のとおりです。
■先週のマーケット
売り越す日銀
■先週の米国経済統計(結果)
■今週の米国経済統計(予想)
■経済統計分析
✓JOLTS(Job Openings and Labor Turnover Summary)4月
・極端な結果が並んだ4月JOLTS
・中小企業の重しとなる雇用確保
✓消費者物価指数(CPI)5月
・物価上昇の要因は
✓ミシガンサーベイ 6月(速報値)
✓新規失業保険申請者数
✓今週のひとこと
■あとがき
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
4 comments on “第83回 インフレは一時的で終わるのか?”
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月曜に読めず、ようやく本日目を通しました。今週もデータの定点観測の重要性を感じました、ありがとうございます。さて、冒頭の日銀の株式保有の件について、私は国債500兆、株式45兆と覚えていたのですが、簿価と時価にしてもあまりにもかけ離れた数字です。私の覚え方はどう誤っていたのでしょうか、、、定点観測のためにも、ざっくりとでも各種数字を覚えるよう努力しているのですが、こんなに違うと、なんの数字だったのかと焦ってしまいました。もし、これと取り違えてるのでは?というのがありましたらご教示頂けないでしょうか、、変な質問ですみません。
ご購読いただきましてありがとうございます。
また、ご質問いただきましてありがとうございます。
おそらく、NKさんの仰っている数字は、日銀のETF保有額ではないかと思います。
昨年末、ちょうど日銀がETF購入を初めて10年というタイミングで、ETF保有残高が時価ベースで約45兆円(御参考:簿価ベースで2020年11月末時点で35兆円)となった、というニュースがありました。
一方で今回、メルマガに記載しました数字は、日銀が買い取った個別株の額です。
こちらは、日銀が銀行が保有する個別株を買い取ることで、銀行が負っていた株価変動リスクの緩和や、不良債権問題の克服に着実に取り組める環境を整備することが目的で始まりました。金額にして2兆円強です。2002年11月から2004年9月までの間と、2009年2月から2010年4月までの間、金融機関から、その保有する株式の買入れを行いました。
買い入れた株式については、2007年10月から、市場での売却を開始しましたが、国際金融市場における緊張の高まりを受けて、2008年10月に売却を停止しました。その後、なかなか売るタイミングがなかったのですが、ETFを買っている裏で、徐々に売っていたということになります。
分かりにくい表記ですみません。ご回答になっておりますでしょうか?
丁寧に教えていただき、ありがとうございました。理解出来ました。金融機関を通じて個別企業の株式も取得しているのですね。しかも少しずつ売っている、と。あやふやな質問にお答えいただき、ありがとうございました!
頂いたご回答、どこかで見たなあと思い返しましたら、直近6/7のメルマガとKonanさんの補足ツイートがありましたね。大変失礼いたしました、ありがとうございました。