2022/04/09 07:00 | 選挙 | コメント(0)
参議院議員選挙:選挙協力(4)迷走する立憲民主党
■ 参院石川補選が告示、4人が届け出…夏の前哨戦で党勢拡大狙う(4/7付読売新聞)
4/7に参議院石川選挙区の補選が告示されました。昨年12月に、山田修路氏が石川県知事選に立候補するために辞職したことによるものです(下記参照)。
・「石川県知事選挙 前編」(3/10)
・「同 後編」(3/11)
・「石川県知事選挙結果:『立民がついた方が負ける』?」(3/17)
自民党、立憲民主党、共産党、NHK受信料を支払わない国民を守る党がそれぞれ公認候補を立て、4人で争われます。
自民党公認の宮本周司氏は、比例区選出の参議院議員2期目の途中で辞職してこの補選に臨みました。先月行われた石川県知事選が激しい保守分裂選挙となったため(上記記事参照)、県連内の遺恨も懸念されます。
立民公認の小山田経子氏は、元グラビアアイドルの「ミニスカ行政書士」として、2019年の参議院議員選挙に、国民民主党公認で比例区に立候補していました。また、昨年の衆議院議員選挙にも、立民から比例四国ブロック単独8位で立候補しましたが、いずれの選挙でも落選しています。
N党の斉藤健一郎氏は、何と「ホリエモン」こと堀江貴文氏の秘書兼運転手で、「堀江政経塾」の塾長だそうです。2020年の東京都知事選と去年の衆院選に比例九州ブロックに立候補し、いずれも落選しています。
失礼ながら、県知事選の影響で仮に自民党石川県連がごたついたとしても、宮本氏がゼロ打ちで当選しそうな顔ぶれです。
それにしても驚いたのは、共産党と立民がそれぞれに候補を立てていることです。両党は、参院選では野党で候補者を一本化すると言い続けて来ましたが、お題目のように繰り返されるだけで、一向に実現の兆しが見えません。
2月以降はそれぞれに候補者を擁立し始め、競合を容認するような雰囲気も漂っています。参院選の前哨戦とも言えるこの参議院石川県選挙区補選で、候補者を一本化出来なかったということは何を意味するのでしょうか。
しかも、立民の泉健太氏にとっては、代表就任後初めての国政選挙です。夏の本番(参院選)に繋げるためにも、それなりに勝負になる様な候補を立てることは出来なかったのでしょうか。残念に思います。
宮本氏は比例区選出の議員でしたが、石川県の出身で、稼業の酒造店を営む傍ら、石川県商工会青年部連合会で活動し、会長も務めました。その後、全国商工会議所青年部連合会(JC)の会長にも就任しています。地元としっかり結びついている印象です。
一方、立民が立てた小山田氏は山口県出身です。北海道や東京で仕事をしていたようですが、昨年の衆院選では比例四国ブロックから立候補しています。これまでに石川県との接点はありません。そもそも保守王国と言われるくらい自民党の強い石川県で、政治家としての実績も知名度もない落下傘候補を連れて来るというのは、端から勝つ気はないとしか思えません。
・・・と言うことで、早くもこの補選を丁寧にフォローする意欲が失せかけていますが、実はこの選挙の行方よりもずっと気になったことがあるのです。
今回は、その気になったことを簡単に述べた上で、迷走が露わになって来た立民を中心に、野党の選挙協力体制についてアップデートします(以下の記事の続きです)。
・「参議院議員選挙:選挙協力(1)野党の動向」(1/26)
・「立憲民主党大会」(3/1)
※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。
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参議院議員選挙:選挙協力(4)迷走する立憲民主党
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●参議院石川県選挙区補選の余談
●我が道を行く国民民主
●袋小路の立憲民主
●1人区の擁立状況
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