2022/01/26 11:15 | 選挙 | コメント(0)
参議院議員選挙:選挙協力(1)野党の動向
■ 立民「どういうご事情で発信したのか」出馬辞退の市井紗耶香氏と面談へ(1/25付日刊スポーツ)
2019年の参議院議員選挙に旧立憲民主党から比例代表の候補として立候補し、落選後は党の「つながる本部コーディネーター」に就任していた元モーニング娘。の市井沙耶香氏。今年行われる参院選への再挑戦を表明していました。
立民の公式ホームページには、参院比例の総支部長として記載されています。ところが、1/24に自身のインスタグラムに「候補予定者を辞退する」と投稿し、永田町をざわつかせました。
立民の支持率は3年前より更に下落し、回復する兆しも見えません。そのため、市井氏は「党がこのような状態では勝てない」と踏んで決断したのかと思いました。そこで思い出したのが、2013年に選挙まで半年を切ったタイミングで立候補を辞退した池坊美佳氏です。
池坊氏は、いけばなの源流として有名な華道・池坊の家元の一族で、現在の家元の妹にあたります。2012年10月に、翌年の参院選の京都選挙区の民主党の公認候補予定者に決まり、政治活動を始めていました。
その矢先、同年12月の衆院選で、自民党が与党に返り咲きます。野党に転落した民主党は、お約束の内ゲバの連発で党勢を立て直すことが出来ず、迷走を繰り返しました。そんな只中の2013年3月、池坊氏が立候補辞退を申し入れたのです。
「体調不良」により辞退したとされていますが、支持率が低迷する民主党に不安を抱き、戦意を喪失したとも見られました。そのくらい当時の民主党は先が見えない雰囲気だったのです。
そのため、今回の市井氏の出馬辞退も、同様の判断かと思いました。ところが驚いたことに、党本部は辞退について本人から何も聞いていなかったと言うのです。
選対委員長の大西健介氏は、「本人の話を聞いた上で、どういうご事情でSNSで発信したのかも含めての判断になる」と語っています。話し合って丸く収めようという意図があるのでしょうか。
それにしても、党本部と話し合うこともなしに、自分だけの判断で、いきなり「辞退させていただくことにいたしました」とSNSで発信するのは、どんな理由や事情があったとしても、有り得えないことです。立民の党本部は、本音では腸が煮えくり返っていることでしょう。
とは言え、市井氏を公認候補予定者に選んだのは立民です。こうしたところにも立民のダメさが滲むというか・・・失望感が深まります。
このように、参院選が近づいてくると、選挙に関する様々なニュースが出て来ます。立候補に関するものだけではなく、選挙協力に関する動きも目にするようになってきました。
と言うことで、これから数回に亘り、各党の参院選の選挙体制について解説します。まずは、野党の動向です。
※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。
参議院議員選挙:選挙協力(1)野党の動向
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●野党共闘
●前のめりな共産党
●国民ファースト!?
●連合 vs. 立民
次回は与党の選挙協力について解説します。
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