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2025/09/22 09:00  | 政局 |  コメント(0)

総裁選の見通し 〜 旧派閥の影響力は?


石破首相、戦後80年見解を在任中に発表へ 発信に強いこだわり(9/11付毎日新聞)
戦後80 80年意識、国連で演説 石破首相、23日から訪米(9/20付時事通信)

いよいよ本日、自民党の総裁選挙が告示されます。

石破茂氏は、この度の総裁選には立候補せず、新総裁の選出を以て自民党総裁ではなくなります。ただ、国会における首班指名で新たな総理が決まるまでは総理ではあり続けます。

最後の日まで総理としてやるべきことをやっていただくのは結構なのですが、今週半ばから行われる国連総会に出席し、かつ演説までする意向であることには驚きを禁じ得ません。

石破氏が、総理として本当にやりたかったことは、実は外交・防衛政策だったとされます。しかし、日米安保条約に踏み込むようなセンシティブな内容が中心であったため各方面からの反発もあり、また、それらを調整して推進するほど党内基盤が強くもなかったため、地方創生を目玉に据えた経緯があります。

とは言え、就任後のAPEC首脳会議やG7などでの振る舞いからして、国際会議の場での外交活動を好むとも得意とも思えません。それでもわざわざNYまで出向くのは、「戦後80年見解」への強いこだわり故でしょうか。

石破総理が「80年談話」を出すことについては、党内外から強い反発がありました。私個人としては、総理にはそれぞれ異なる見方や考えがあるのは当然と思うため、石破氏が談話なり見解なりを出すこと自体に異論はありません。

ただ、もう総理ではなくなることがはっきりしている状況で、国際社会に向けて戦後80年についての見解を発表することには疑問を感じます。退陣表明後の総理の国連総会への出席は、昨年の岸田文雄総理の前例がありますが(これ自体異例でした)、さすがに演説まではしていません。

やっばり石破氏は、総理を辞めたくなかったんだなと感じます。「総理なんかやっておりますと、あんまり楽しいことはございません」と、先月行われたアフリカ開発会議(TICAD)の夕食会で、冗談とも本気ともつかない、しかしながら不謹慎な軽口を叩いていたことがありましたが、国連総会でのスピーチは数少ない楽しいことなのでしょう。

さて、総裁選の話です。告示前から構図も戦況もほぼほぼ固まっているような選挙ですが、まだまだ読みきれない部分もあります。それは、旧派閥とその領袖らの考えと、それを踏まえた所属議員達の動きです。

今回は、各候補者がどういう支援体制で選挙に臨もうとしているのかを考察します。

※ここからはメルマガでの解説になります。目次は以下の通りです。

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総裁選の見通し 〜 旧派閥の影響力は?
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●旧派閥の動き
●乗り遅れるな
●キッシーの胸の内
●意外ととしみつ
●会長・若頭不在
●元総理の影響力
●現在の勢力図

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