2011/03/14 00:00 | by Konan | コメント(0)
Vol.79: 東日本大震災
今回の地震について。
まず、亡くなられた方のご冥福、行方不明の方のご生存、そして避難中の方が極力早く普通の生活に戻れることを心よりお祈りします。本当にショッキングな出来事でした。
地震そのものに関して3点。
まずは津波の恐ろしさ。三陸はかつて津波の被害を受けた経験・記憶があるだけに、相応の備えがなされていたはずです。それが無に帰してしまう自然の怖さを改めて実感しました。
次に原発のもろさ。建物の構造を強くすることは可能でも、配管系統の耐震性能向上には限界があると専門家の方に伺ったことがあります。要は、地震国日本では、今後も大地震の都度原発の問題が生じ得るということです。今回、海水注入のような緊急避難措置が試みられていますが、事故を前提に被害をどう抑制するかという観点が重要と思います。
そして東京のもろさ。今回は、将来必ず襲ってくる首都圏直下型に比べれば、東京地区においてはまだ軽い地震でした。それでも交通網は麻痺し、スーパーの品物も薄くなりました。首都圏直下型への備えを強めよとの警鐘と感じました。
政治面でもいろいろ動きが出ていますが、今回の出来事により、予算関連法案、とくに公債特例法の成立の可能性が高まったと思います。災害復興のための支援が法律の未成立により滞る事態は、野党としても国民の支持を失いかねず、何らか協力的スタンスを示さざるを得ないと思います。
そして解散時期も数ヶ月延びるでしょう。今回被害に遭われた地域で総選挙の準備が出来るには最低数ヶ月かかるでしょう。その間に解散を行なうことは、地域の方の選挙権を実質的に奪うことになります。
要は、菅政権は暫く延命されたと思います。その間、今回の悲惨な災害からの復興をどの程度迅速に行なえるか、更なる延命ができるかどうかの鍵になると思います。
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