今回はとても短く、旧聞の領域ではありますが、野田聖子、谷亮子という２人の女性国会議員についての感想を記します。

Gucci Postは、もともと個人投資家の方に金融、経済の裏事情を理解して頂きたいというぐっちーのブログを核にしていますので、私も極力金融・経済ネタを取り上げています。女性の問題を金融・経済の観点にひきつけてしまうことは、反感を買うかもしれませんが、そのうえでの短い感想ということで、ご容赦ください。

言うまでもなく、日本経済が直面する最大の問題は潜在成長率の低下（精々年率１％程度まで低下したと言われています）であり、その解消には、労働力の増加、生産効率の向上が不可欠です。このうち労働力については、短期的には女性や老人の労働参加率引上げ、外国人労働者の活用が、長期的には移民の受入れか出生率の引上げが必要となります。そうした背景の中で、「女性の労働参加＋出生率向上」の組み合わせを実現することが極めて重要な課題となる訳です。卑近な言い方をすれば、「育休を取る女性は扱いづらい」などと考えなくなる必要がある訳です。

野田聖子さんについては、他人の卵子の受入れ、５０歳という高齢での出産など、それだけでも勇気を要する決断です。出産後も、政治活動との両立は至難の業でしょう。ただ、彼女のインタビューをＴＶでみて、そのすっきりした表情に大変感銘を受けました。彼女のような人材が政治のメインストリームに乗り続けることが、日本を変えていくうえで必要ではないかとすら感じました。

谷さんについては、政治と柔道の両立は無謀であり、政治をなめているとしか思えず、大変不快に思っていました。しかし、結果的に「母親」「政治」の両立を目指すこととなり、経緯はともあれ、ご健闘を祈りたいと思います。スポーツや文化は、心地よく生活していくうえで不可欠な要素であり、また、以前ワールドカップの頃取り上げたように、地域の特色を活かしていく起爆剤になる可能性も秘めていると思います。

以上、個人的な感想にお付き合い頂き、申し訳ありませんでした。次回以降は、もう少し普通の金融・経済ネタを取り上げようと思います。