2010/10/11 00:00 | by Konan | コメント(2)
Vol.57: 民主党代表選回顧
もう1月近く経ってしまいましたが、今回は民主党代表選挙について。
「菅さん、小沢さんのどちらがより嫌われているか」という嫌われ方比べの結果、菅内閣が維持されました。よく言われるように、小沢さんは強いカリスマ性、構想力を備え、皆に畏怖される存在です。私のイメージの中では、戦後政治の中で、吉田茂、田中角栄、中曽根康弘に次ぐ存在感を持つ人です。
他方、菅さんは薬害エイズ問題での切り込みの鋭さ、イラ菅と言われる恐さが特徴。しかし、小沢さんに比べれば「普通」の存在。結局、その普通さが勝ったわけです。
官の一員として、普通の内閣の方が働きやすいことは事実です。正直言えば、菅さんの勝利でほっともしました。ただ、小沢さんの個性、リーダーシップが無いと、結局日本は変われないという気持ちもあります。数十年前に比べ大分マシになったとは言え、様々な規制が引続き日本経済の足を引っ張っています。その規制の根底には、役所の存在、役所間の縦割り構造があります。そこを壊せるキャラを唯一持つ小沢さんの敗北で、日本が変わる最後の機会を失ってしまったのかもしれません(ぐっちーも同意見でしょうか)。
その小沢さん、「負ければ党を割る」ということも事前には言われました。今のところ、強制起訴の影響もあり、その気配はありませんが、このまま3年後の衆参同時選挙まで今の政党の枠組みが維持されるとも思えません。小沢さんと手を組む強い個性の持ち主は、渡辺喜美さんくらいとも思いますし、裁判を抱えてしまうと、神通力も失われてしまうのかもしれませんが、小沢さんの政治生命の最後となるであろう動きに今後も注目したいと思います。
もうひとつ。今回の内閣改造後、「厚労省、よかったね」という声を多く聞きました。事前の大変な人気・期待を裏切った前大臣、役人の使い方の下手さも相当なものだったようです。政治主導の大事さと、官僚の能力を活かさないことは全く別物です。官僚のインプットや細部の制度設計力無しで政策は動きません。そうしたことを弁えた人物が民主党に何人いるか、菅内閣の真価が問われます。ちなみにこの前大臣、今後事業仕分けの中核として、本領を発揮されると思います。最も適材適所の配置換えかもしれません。。。
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2 comments on “Vol.57: 民主党代表選回顧”
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松竹梅・・
菅内閣・・松ではない・・竹か・梅か・・
梅と・・花もたせ・・
「梅は咲いたか 桜はまだかいな 柳なよなよ風次第」
柳・・となる・・
柳の花粉・・花粉症・・韓国の人は知っている・・
蒲柳の質か・・
泥鰌・・何時までもいない・・
が
「体質を変える最後のチャンス」
とは思えない・・
タダでは起きない・・もある・・
『官僚よりも勉強してないと、官僚は動かせない』
大蔵の高級官僚だった友人の弁・・
官僚よりも・・勉強している振り・・
官僚を動かしている振り・・
そんな内閣・・
宰相は柳・・
なんとしょ・・・
鳩山政権組閣の折、鳩山は電話で長妻に行政刷新相で行政改革を遣って欲しいと頼んだ所、長妻は「年金を遣らせて欲しい」と言って聞かなかったらしいですね、そこまで言うのならと最終的に鳩山が厚労相に差し替えたと報道されてました、渡辺よしみは小沢を恨んでいるようです、昔小沢が父ミッチーに「自民党議員を連れてこちらに来たら首相になれる」と、自民党議員の数がそろわない事を小沢につげると、それ以来小沢からまったく音沙汰が途絶え、ミッチーは悲嘆にくれていたと、渡辺よしみはこの小沢の仕打ちは許せないとの事らしいです。