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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2012/03/19 00:00  | by Konan |  コメント(1)

Vol.132: 最近気になること(その1:国際情勢)


中央銀行について書き始めようと思い、実際1回分書き終えたのですが、最近気になることがあり、余り機を逸しないうちに書いておこうと思いました。ひとつは国際関係、もうひとつはAIJの件です。今回は国際関係について簡単に触れます。

国際関係が気になったきっかけは、プーチンさんの大統領当選と、その直前に報道された「北方四島について仕切り直す用意もある」旨の彼のインタビューでした。そうなると気になることがいくつか出てきます。

まずは中国。これも数週間前ですが、軍事費膨張に関する報道が一斉になされました。ほぼ同じころ、米軍の沖縄からグアムへの移転等に関する報道もなされました。国内では、宜野湾市長選を受け、野田総理の沖縄訪問が行われました。これらに何か連関があるのでしょうか?

米国については、これも数か月前、イラクからの撤退が完了しました。またアフガニスタンからの撤退も進行中です。他方、イラン問題に対する制裁の動きを強め、また中国の軍備拡張に対する米国の警戒感についての報道もしばしば行われます。他方、北朝鮮との間では「手打ち」を目指しているようにもみえます(ある雑誌で「北朝鮮からイランの核に関する秘密情報を引き出したことと引き換えに、食糧援助を約束した」との解説を読み、興味深く思いました)。想像するに、経済の停滞や財政赤字圧縮の必要性といった環境下、イラク、アフガニスタンのような9.11関連のオペレーションからの撤退が鮮明になっています。他方、イスラエルと一触即発の事態になりかねないイランについては目を光らせる必要があります。もうひとつ気になるのは中国ですが、中国に近い沖縄基地に関し、日本から否定的なメッセージが出されるため嫌気がさし、同じく中国が進出を強める東南アジア方面に焦点を当てた結果、沖縄からより南方のグアムへという流れが出てきているような印象があります。あるいは北朝鮮は最早敵でないということもあるのかもしれません。

そうした動きをみて、ロシアは「日本を米国から引き離す機会」と考えているのかもしれません。それがプーチン新大統領からの「北方四島について考えてあげても良いよ」との誘い水になっている気もします。他方中国については、軍備増強は実は国内で内乱が起きる事態への備えではないかという気がしないではありません(実際、「権力闘争」に関する報道も急増しています)。もう少し常識的に考えれば、実際に日本や東南アジアへの侵攻を考えているというより、軍を懐柔し掌握するため、軍人が良い気持ちになるような予算配分を行っているとの見方が自然なように思います。

鳩山前総理の米軍沖縄基地問題に関する失政以降、もともと「対米追従」しかなかった外交の軸が崩れ、何をみているのか役人の私にも見えにくくなっています。経済問題であるTPPは、そうした中で米国に軸を戻そうとするひとつの動きかもしれません。国際問題・外交問題は素人には難しい領域ですが、少なくとも米中ロといった大国の動向について気にし続けていきたいと思います。

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One comment on “Vol.132: 最近気になること(その1:国際情勢)
  1. ペルドン より
    国債情勢

    軍事的野心がない・・
    日本・・第七艦隊で十分・・基本的には・・

    さしたる戦略が無い日本・・
    列国に囲まれて・・
    生き延びる知恵が・・湧くか否か・・我々次第・・
    現状的には・・ほぼ絶望・・

    北方四島・・撒き餌・・マタタビ・・
    鯰宰相・・最近痩せて・・泥鰌に近くなった・・吸い寄せられてドジるか・・?

    中国海軍・・航空母艦のレプリカ一隻・・潜水艦多数・・
    陸軍・・失業対策を兼ねる・・
    中国・・臨界点近くになった・・等身大に戻れぬ苦しみ・・ECの経済収縮が・・倍加して襲い掛かってくる・・農民の半数が労働者に・・食糧生産は・・?

    プーチンが最も恐れるもの・・暗殺・・不確定要素・・

    北朝鮮・・ミサイルと核と飢えの行商・・特効薬無・・

    鎖国に戻って・・安眠をむさぼりたい・・
    そうはいかないか・・・

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