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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2024/09/02 06:30  | by Konan |  コメント(0)

Vol.246: 月例経済報告上方修正


異様な台風で大変な目に遭われた方も少なくないと思います。そうした中、今回は8月29日に公表された内閣府月例経済報告を簡単に紹介します。

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現状基調判断上方修正
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景気の現状についての基調判断は上方修正されました。具体的には、先月の「このところ足踏みもみられるが」が「一部に足踏みが残るものの」に変更され、足踏みが一部に限定されました。需要項目では、個人消費が「持ち直しに足踏みがみられる」から「一部に足踏みが残るものの、このところ持ち直しの動きがみられる」とされたことが目立ちます(このほか、住宅建設も「弱含み」から「横ばい」に上方修正)。恐らく、4~6月期GDPプラス成長を受けての修正と思います。また、個人消費については実質賃金プラス転化期待も込められたのでしょうか。

(現状)
・基調:景気は、一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している
・個人消費:一部に足踏みが残るものの、このところ持ち直しの動きがみられる
・設備投資:持ち直しの動きがみられる
・住宅建設:おおむね横ばいとなっている
・公共投資:堅調に推移している
・輸出:おおむね横ばいとなっている

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先行き基調判断維持
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先行きの基調判断は維持されました。

(先行き)
・基調:雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される。ただし、欧米における高い金利水準の継続や中国経済における不動産市場の停滞の継続に伴う影響など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっている。また、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある。
・個人消費:雇用・所得環境が改善する下で、持ち直していくことが期待される。ただし、消費者マインドの動向に留意する必要がある
・設備投資:堅調な企業収益等を背景に、持ち直し傾向が続くことが期待される
・住宅建設:当面、横ばいで推移していくと見込まれる
・公共投資:補正予算の効果もあって、堅調に推移していくことが見込まれる
・輸出:海外経済の持ち直しが続く中で、持ち直していくことが期待される。ただし、海外景気の下振れリスクに留意する必要がある

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今回はこの辺でですが
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国内だけみても、台風、地震、猛暑、自民党総裁選(+立憲民主党代表選)など話題目白押し。世界に目を転じれば、米国、中東、ウクライナはじめ話題が尽きません。そうした中でもう9月。今年もあと4か月、何が起こるのでしょうか。JDさん、Saltさん、永田町さんに期待しつつ、体調保持に万全を期したいと思います。もうすぐ、ぐっちー逝去から5年ですし。

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