プロが語る世界情勢・政治・経済金融の最前線!

The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2022/08/29 06:30  | by Konan |  コメント(0)

Vol.163: 月例経済報告


ジャクソンホールも終え、夏休みモードから仕事モードへの移行時期でしょうか。Saltさんの解説楽しみです!

今回は25日公表の内閣府月例経済報告の紹介です。基本的に判断据え置きです。

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現状判断据え置き
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現状の基調判断は先月と全く同じ。需要項目を見ても公共投資が若干上方修正された程度です。

・基調:景気は、緩やかに持ち直している
・個人消費:緩やかに持ち直している
・設備投資:持ち直しの動きがみられる
・住宅建設:底堅い動きとなっている
・公共投資:底堅さが増している
・輸出:おおむね横ばいとなっている

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先行き判断も基本的に維持
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先行き判断も基本的には維持されました。「基本的には」と書いたのは、リスク要因の書き方が、先般公表されたIMF世界経済見通しも意識したのか、「世界的な金融引き締め等を背景とした海外経済の下振れ」と、先月までの「金融資本市場の変動や原材料価格の上昇」に焦点を当てたものから変わったからです。また、「物価上昇による家計や企業への影響」との表現も加わりました。需要項目では、輸出の表現がやや慎重になりました。

・基調:感染対策に万全を期し、経済社会活動の正常化が進む中で、各種政策の効果もあって、景気が持ち直していくことが期待される。ただし、世界的な金融引締め等を背景とした海外経済の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっている。また、物価上昇による家計や企業への影響や供給面での制約等に十分注意する必要がある
・個人消費:感染対策に万全を期し、経済社会活動の正常化が進む中で、持ち直していくことが期待される
・設備投資:企業収益の改善等を背景に、持ち直し傾向が続くことが期待される
・住宅建設:底堅く推移していくと見込まれる
・公共投資:関連予算の執行等により、底堅く推移していくことが見込まれる
・輸出:当面横ばい圏内で推移することが見込まれる。ただし、海外景気の下振れ等による影響に注意する必要がある

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2年半ぶりの海外…
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先週、2020年2月以来2年半ぶりに海外に行き、羽田で日本の酷さを目の当たりにしました。ご案内のように、先週時点では現地PCR検査が義務付けられ、私は71時間57分前に受検。幸い陰性でした。陰性判明後は、現地の人に合わせマスクを外し、久々に自由を謳歌しました。

帰国前はMy SOSというアプリに様々な情報を登録。リモート審査が通り画面が青色になると、無事飛行機に搭乗することが出来ます。ここは面倒ながらも比較的順調。

羽田到着後しばらく機内で待機。15分ほどで空港内に下り、かなり長い距離を徒歩移動。そこで人の目によるパスポートとMy SOSの照合作業が行われます。「合格」すると青い紙を渡され、それを所々で見せながら徒歩移動。仕舞いには、その青い紙に赤いボールペンでチェックされるという謎の作業があり、ここでようやく通常の入国・通関手続きへ。

間もなく廃止されるのでしょうが、日本のIT面の遅れを痛感し恥ずかしくなりました。また、マスク無しで数日過ごした後、この蒸し暑さの中でマスクを着用しながら歩くことが如何につらいか、実感しました。

今回はこの辺で。

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