2024/11/25 06:30 | メルマガ | コメント(0)
第276号 トランプ政権に身構える金融政策運営
●先週のマーケット
・生活に厳しい物価上昇
●今週の米国経済統計(予想)
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. 新規失業保険申請件数
2. 足踏みする米住宅市場
・住宅着工 10月
・金利高止まりを反映した景況感
・中古住宅販売件数 10月
3. 悩ましい日銀の利上げ判断
4. トランプ下の金融政策運営
5. NVIDIAの好決算
●あとがき
それでは、さっそくまいりましょう。
あとがき
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先週21日は、ボジョレーヌーボーの解禁日。日本では1994年から始まっていますが最盛期は2005年ごろで、当時90万ケース程輸入されていましたが、今年はわずか15万ケースと1/6にまで規模が縮小しています。大手のインポーターがこの手の事業から撤退、コストや手間がかかる割には企業としてはオイしくないビジネスなのでしょう。それに、昨今の輸送コスト高にユーロ高(ユーロ高よりボラティリティの高さの方が問題かも)が追い打ちをかけています。
【果実酒課税推移数量の推移】
1998年に日本では、輸入関税が引き下げられ加えて国産ワインの課税も税率が変更されたことで、一時的にワインの流通量が増えました。その後は、緩やかに増加するも、第三のビールをはじめその他のアルコール飲料に押され、直近ではコロナの影響もあり、流通量は頭打ちに。消費者の嗜好の変化やお財布事情が透けて見えます。
さて、先週Xでも取り上げましたが、三菱UFJ銀行の行員が支店の貸金庫から時価数十億円相当を4年間にわたり窃取していたという驚きの事件。
考えもしませんでしたが、銀行の本支店の一定以上の役職に就いている行員であれば、貸金庫にアクセスすることはできるし、さらに、多くの顧客は貸金庫に入れている自分の財産目録などを作成していることはほとんどないだろうことを考えると、成立してしまう犯罪。現在、この行員の供述から算出した額が数十億円と言うことで、いったい最終被害額はどうなるのか?
このところ、金融庁出向中の裁判官のインサイダーから野村證券元社員の強盗殺人未遂と放火の疑いなど、「まさか」という事件が多い。銀行員をはじめとした人様のお金を扱う、信用の上に成り立つ仕事でこういうことをやられると、全く性善説が成り立たなくなっている現実に唖然とします。今後、貸金庫はどのように運用していくのか。ただでさ、手間とコストが膨大にかかる割に手数料収入は知れている、となれば取り扱いが減る可能性も。巷では、闇バイトで民家に強盗が押し入るご時世で、これからどのように自分の安全と資産を守っていくのでしょうか・・・。
ただ、TVではそこまで大きく報道されていないような印象です。まぁ、スポンサーになってもらってるからそうなるのでしょうが、そういうとこですよね。しかし、現場の行員は何かと顧客対応や管理体制の見直しで大変そう、真面目にやってる行員にとってはホントに気の毒といったところですね。
なんか、トンデモない方向に進んでしまったあとがきですが、今週もお付き合いくださいましてありがとうございました。
先週国会で「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」が閣議決定されました。2030年度までに、AI(人工知能)あるいは半導体の分野に10兆円以上の公的支援を実施、10年間で50兆円超の官民投資を引き出すとしています。事業規模は39兆円程度、補正予算の一般会計追加額は13.9兆円、いずれも昨年度を上回る規模とのこと。能登の復旧・復興のための施策も含まれているといいますが、震災から1年が経とうとしていますが、まだまだ満足な状況ではありません。もっともっとスピード感をもって取り組んでいただきたいと思わずにはいられません。
いよいよ11月最終週となりました。皆様よい1週間をお過ごしください!
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