2024/02/12 06:30 | メルマガ | コメント(0)
第233号 ノーイベントの中とにかく堅調なマーケット
それでは、さっそく今週のアウトラインです。
●先週のマーケット
・心許ない日本の賃金上昇
●今週の米国経済統計(予想)
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. ISMレポート
・ISM製造業1月
・ISMサービス業 1月
2. 新規失業保険申請件数
3. 米地銀不安再燃!?
4. 市場を動かした内田発言
●あとがき
それでは、さっそくまいりましょう。
今週もここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。先週は、ノーイベントで経済データもISMくらいと、静かな週でした。そんななか、S&P500は最高値更新、日経平均株価も最高値更新まであと6%程度と、堅調なマーケットとなりました。
こうしたなか、報道によると、1月の新NISA経由での投資信託への資金流入が1.3兆円を超えたとのこと。公募株式投資信託全体への流入額が1.42兆円なので、その96%をNISAが占めるというのはなかなかのインパクトです。新NISA対象外の投信への流入額は500億円程度にとどまったということですので、新NISAが始まったことによる影響の大きさがわかります。
年初に一括で投資をするという人たちもいるでしょうから、今後は資金流入も減速する可能性がありますが、このままいけば年間5兆円程度の水準は余裕で越えてくることが想定され、NISAによる資金フローの強さを実感します。
個別銘柄の説明は控えますが、NISAを使って投資をしている銘柄を見てみると、その多くは海外投資信託で、額にして9900億円に上り全体の7割を占めるそうです。さらに米国株式への投資シェアがその大部分を占めています。本メルマガでは昨年から、NISAが円安の遠因になることについて取り上げておりましたが、いよいよ確信が深まる結果となっています。
先日も、目の前を歩く若い学生にも見える男女が「私は楽天証券!」などとNISAをどこでやっているかを楽しげに話しているという、投資家層の広がりを実感させる光景を目にしました。こうした若い人たちも含めて、NISAで海外資産への投資が続くことが想定されると、しばらく円安圧力は弱まりそうにありません。
こういった新NISA経由の投資が続く米国市場では、決算発表が続きGAFAMを中心に総じて良い結果が続いており、S&P500の2023年4QのEPSの伸びは引き上がっています。FEDがピークレートをほぼ確定させたことで、金融政策の見通しは概ね定まりつつあります。さらに、その先に大統領選挙が控えていることを考えると、成長著しい企業が牽引する堅調な株式市場はまだ続くのでしょうね。
さて、石川県から、先週までで160億円近い義捐金があつまったとの報告がありました。また、先週末からは一般のボランティアを現地に受け入れ、復旧作業を支援してもらう体制も(やっと)確立されたようです。ベテランボランティア(これまでも様々な大災害後に現地入りして活動している方)の話を聞いてみると、自治体のボランティア受け入れ態勢の遅れを指摘する声が多く聞かれます。縦割りの弊害が如実に表れている格好で、被災された方が蚊帳の外、と言った状況が散見されるようです。
こうした体制面が再構築され、国民の善意が本来使われるべきところに配分されるよう、願ってやみません。
・令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について
今日は、建国記念日の振り替え休日でお休みの方も多いかもしれません。だいぶ暖かい日も増え、花粉症の気配を感じている方も多いのではないでしょうか?お休みの方もお仕事の方も、よい1週間をお過ごしください!
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