2023/07/18 13:00 | 今週の経済ZAP!! | コメント(0)
今週の経済ZAP!!
3連休いかがお過ごしになりましたか?猛暑には休みもなく、また秋田県を中心に非常に激しい雨と、目を覆うような浸水被害。被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。
今週のSalt、メルマガは、インフレの物差しである、消費者物価指数(CPI)が鈍化したことを取り上げて、これで本当にインフレ鈍化で一安心なのか?について検証しています。ご覧くださいませ。
さて、最近都内を歩いているとよく見かけるようになった「電動キックボード」。私Saltは、歩道や横断歩道を歩いていて、何度か交通ルール無視の電動キックボードにヒヤッとさせられたこともあり、あぶねーなと思い見ておりました・・・。
この電動キックボード、正式名称は「特定小型原動機付自転車」で、2003年7月の道路交通法改正により、最高時速20km以下の電動キックボードは16歳以上なら運転免許不要、ヘルメットの着用が”努力義務”で乗れるようにもなったことで、利用者も増えているように感じます。
・特定小型原動機付自転車(いわゆる電動キックボード等)に関する交通ルール等について
しかし、こうした交通ルール、免許持っている人じゃないとわからなくないか?と思っていたら、案の定違法運転が相次いでおり、事故のニュースも見かけます。しかし、これは導入前におよそ想像がついていた話で、かねてから諸外国では事故が多発しており、むしろ規制も厳格化の流れが目立ちます。
環境にやさしい移動手段として2018年に導入、その後の急速な発展から、電動キックボードの先進国とも言われるフランスですが、相次ぐ迷惑行為や死亡事故によってパリ市は今年4月、電動キックボードのレンタルサービスの賛否を問う異例の住民投票を行いました。結果は継続反対が約9割で、継続賛成を圧倒的に上回りました(ただし、投票率7.46%というのはどうかと思いますが)。この結果を受けパリは電動キックボード使用を8月末で終了。
フランス以外でも欧州は、完全禁止や規制強化など各国で厳しい対応をとっています。例えば、イギリスは運転免許なしで利用できる欧州の他国と異なり、免許が必要。にも拘らず電動キックボードよる負傷者や死亡者は増加しており、公道はロンドンの制限区域内で、個人所有のものは禁止、認定業者のレンタルサービスのみ走行可能。その他にも、イタリアなど規制強化の国はあるようです。さらに欧州以外で、カナダ、シンガポールは完全禁止となっており厳しい措置の国もあります。米国では州によって規制は異なりますが、自動車免許とヘルメットが必須、というところが多いようです。
こうやって世界を見渡すと、安全に運用されている国もあるのかもしれませんが、多くの国で導入後に事故多発などの問題により規制強化となるケースが多い印象です。
そんな中、規制緩和をしてヘルメットすら努力義務という日本は本当に大丈夫かと。
確かに、東京は他国の主要都市に比べいろんなものが都心に集中しており、上手く機能させれば効率的な移動手段だなと思う反面、道路など走行環境がついてきていないため危ないと思うことも多く、なんとなく拙速に流行らせようとしてる感じも違和感がありますね。
とはいっても、乗ったこともなく色々言っててもしょうがないので、そのうち利用してみようかなと思います。ただし、この異常な暑さではムリ、ということで、いつになることやら・・・。
ということで、皆様もくれぐれも暑さには気を付けてご自愛くださいませ。
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