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2023/06/12 06:30  | メルマガ |  コメント(0)

第195号 米指標は賃金インフレ沈静化を示唆、連騰続く日経平均株価


いつもご購読下さり、ありがとうございます。

先週は、FOMC前のブラックアウト期間に入っていたこともあり、FED要人発言もなく、あろうことか経済統計も多くのものが今週に集中するという、イベントも少なくなんとも静かな(?)1週間でした。一方、今週は日米の中央銀行による政策発表もあり、重要指標もありますので、引き続きお付き合いください。

というわけで、今週のアウトラインです。

●先週のマーケット
 ・毎月勤労統計
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. ISMサービス業景況指数 5月
2. 新規失業保険申請件数
3. 連騰続く日経平均株価
●今週の米国経済統計(予想)
●あとがき

それでは、さっそくまいりましょう。

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あとがき
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※米国のインフレ見通しなど、書いております。メルマガをご覧ください。

一方、日本国内に関して言えば、円安の影響が価格高騰の勢いを後押しする状況が止まりません。これは、国内の農業・漁業にとっては深刻な問題かもしれません。

例えば、例年グッチーポストがご紹介しているウニ。このところの海水温の上昇や、天候不順などの影響もあり、近海で獲れる量を安定的に維持することが難しくなっています。そのため、近年では、人工の漁場を作り、安定供給を目指す事業者さんなどが登場しています。

しかし、手っ取り早く、供給不足を解消するためには、ロシア産で穴埋めをしている、という現実もあったりします。米国やEUではロシア産を禁輸していますから、その買い手として日本に在庫が回ってくるわけで、22年にロシアから輸入された水産物の輸入額は1552億円で、過去最高。特に、北海道に入ってくる量と金額は高水準で推移していて、ウニの単価も前年比+13%と上昇しています。

ちなみに、日本はロシアに対して、最恵国待遇を撤回していますが禁輸はしていません。関税が上がって、単価が上がっても、国内に需要があり、近海で獲りにくいとなれば、そこに頼らざるを得ないという現実です。

こうした、ウニなどの海産物の特殊事情に加えて、円安により、燃料や漁業用ロープなどをはじめとした漁業用生産資材の価格高騰がのしかかってくるわけで、なかなか頭の痛い問題です。日本の漁業を守りたい、という気持ちで、ウニもそれ以外の水産物も大切にいただきたいものですね。

という堅い話はほどほどに、今年のウニの状況はスタートからいたって順調。先週は関東地方が梅雨入りし、週末には東北・北陸地方も梅雨入りしました。このところ、梅雨と台風が同時に上陸しているので、何となく悪天候の日が続いているような印象を受けています。天候は仕方ないですが、悪天候になれば漁に出ることができませんので、ウニのためにはできるだけ短い梅雨、が望ましいところ・・・。

とはいえ、粒ぞろいで、非常に味も安定しているので、是非召し上がってみてください。

さて、ここまでお付き合いいただきましてありがとうございます。皆様、今週も良い1週間をお過ごしください!


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