2022/07/04 06:30 | メルマガ | コメント(3)
第138号 米経済統計に見えるインフレ鎮静化の兆し、それでも懸念される景気後退
7月に突入し、いよいよ2022年も折り返し地点を通過しました。今週は、ここまでの米国マーケットの振り返りをしつつ、雇用・個人消費等の面で見られる変化にも触れていきます。パウエルFRB議長も、「リセッションよりもインフレ抑制が急務」と言っており、ソフトランディングはやはり難しいのか・・・。年後半はこの点が非常に大きな焦点になりそうです。
それでは、今週のアウトラインです。
●先週のマーケット
・動き出す日本人の貯蓄
●先週の米国経済統計(結果)
●経済統計分析
1. 新規失業保険申請者数
2. 個人所得・消費支出 5月
3. ISM製造業景況指数 6月
4. 市場はインフレ長期化を警戒
5. 原油価格動向
●今週の米国経済統計(予想)
●あとがき
それでは、さっそくまいりましょう。
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3 comments on “第138号 米経済統計に見えるインフレ鎮静化の兆し、それでも懸念される景気後退”
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いつもメルマガ拝見してます。
今回のメルマガでは、「金利はクラッシュともいえる低下」と表現されてましたが(裏返しとして債券が買われる)、一方では、昨日債券VIX(MOVE)は150超え、逆イールド化、ドルインデックスは急騰しています。債券相場は余り詳しくないのですが、足元一体何が起こり始めてるのでしょう。
ご購読ありがとうございます。返信遅くなりました。
足元の金利市場の動きは、インフレ懸念から景気後退懸念に、テーマがシフトしたことをあらわしています。これまではインフレ高進によるFEDの積極的な利上げ姿勢もあり、インフレ下における金利上昇を織り込む動きに大きく傾いていました。しかし、足元で景気後退が意識され、FEDが積極利上げを続けるのが難しく早期利下げに追い込まれることが懸念されだしました。
このような懸念が、3連休を控え流動性が低下した先週末の米債市場を直撃し金利低下に拍車をかけ、一時、中長期金利を中心に大きく低下しました。当然、金利低下は債券買いをあらわしており、景気後退懸念によるリスク回避の動きから米債が買われたということになります。
ただし、さらに直近ではFRB高官が景気後退懸念は行き過ぎとの認識を示したこともあり、巻戻しの動きが起こっています。今後も景気後退についての懸念で投資家を振り回す時間帯が続くと思われます。
Saltさん
ご返事ありがとうございます。
ぐっちーさんも以前から「米国経済は個人消費が肝」という主旨のことを、よく仰ってましたが、最近はその辺りの指標も弱くなってきた印象です。
なんだかんだで世界経済を支えているの米国だと思ってますので、良く観ていきたいと考えています。
その意味でもSaltさんのメルマガは、良質で豊富な情報量ですので、引き続きメルマガの方もよろしくお願いします。